★原油価格急落と共にロシアの通貨も暴落、米欧からの経済制裁もあって経済に打撃
ロシアのプーチン政権はその大国的民族主義からウクライナで親露派(ロシア系住民の中の過激派)へ軍事支援・軍事介入をやり、ロシアに対する米欧の経済制裁を招いてきました。
ロシアはまたシリアの市民(主にスンニ派の住民)を残虐に弾圧・殺傷しているアサド政権(シーア派)を支援して、サウジアラビア(スンニ派)の怒りを招いてきました。
現在、経済停滞で欧州や中国の石油需要が減ったのにサウジが石油減産をせず、原油価格急落を放置した理由の一つは「石油輸出の収入に大きく依存するロシア経済に打撃を与える狙い」があるのでは?・・・と推測されています。
対外政策が強硬過ぎれば、大国といえども大損することは避けられない時代なのです。
ロシア国民も煽られて大ロシア民族主義熱に浮かれ、強気のプーチン大統領を熱烈に支持した人たちが多く、支持率は80%台にもなっていました。
その国民全てが50%ルーブル安=輸入物価2倍という痛い目に遭うこととなりました。
ただしそのことで結果的に、燃料・原材料輸入国である日本は当面大いに助かるわけですが。