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コロナにBCGは「有効」なのか?  東北大・大隅教授が緊急解説

2020-04-13 17:16:56 | 日記

コロナにBCGは「有効」なのか? 東北大・大隅教授が緊急解説  2020/04/13 
・・・ その要点を抜粋 ・・・
100万人当たりの死者が多いスペイン、イタリア
新型コロナの死亡率に国別で差がある理由はなぜか
重症化して死に至る人の数でみると、米国が2万人を超え第1位に。
次いでイタリアで1万9468人、スペインが1万6972人、フランスが1万3832人となっている。
感染者数は新型コロナ陽性者なので検査数によって大きく異なる可能性がある。
また、死亡者数も国の人口と比較する必要がある。  そこで問題となるのが死亡率だ。
 Our World in DataのCOVID-19情報(図1参照、4月11日時点)によれば、
人口100万人に対する死者数の割合 スペイン 338.8人、イタリア 311.7人、フランス 202.1人。 米国では 56.7人日本は 0.69人 となっている。
BCGとは、結核予防のためのワクチンで、結核菌を弱毒化したものだ。 
日本では現在は生後1歳未満の赤ちゃんを対象に接種が義務付けられている。あの「9本針のスタンプ注射」の接種率は98%に上る
一方欧州は長期に結核感染者が少なく、BCG接種のプログラムが無い国が多い。 
 BCGの接種プログラムの無い高所得国のCOVID-19による死亡者の割合は、高齢化率を加味しても・・・BCG接種が義務付けられている中~高所得国より高いとされている。
 これは単なる偶然の一致なのだろうか?
BCGには結核予防以外の効果もある?  自然免疫を“訓練”する可能性
 ほぼ100年の歴史があるBCG接種。 実は疫学研究者は、このワクチン接種が結核予防以外の効果があるらしいことに気づいていた。 例えば、BCG接種によって小児では結核以外の呼吸器感染症による死亡率も減少するという報告が、発展途上国だけでなく多数ある。
 また、約3000人を60年間フォローアップして得られた米国のデータでは、幼児期のBCG接種が成人期以降の肺がんの発生リスクを下げる効果があると示されている。  さらに興味深いことに、BCG接種は膀胱がんの進行を抑えるという報告もあり、多数の臨床研究が進められている。
 いったいどのようにして、結核に対するBCGワクチンが、それ以外の疾患に対しても効果を発揮する「オフターゲット効果」を示すのだろう?
 そもそも細菌やウイルスが体内に侵入した場合に、生体はそれを排除する仕組みを備えている。そのやり方には2つある。
 まず、「獲得免疫」とは、血液の中を循環しているT細胞やB細胞といった免疫系の精鋭部隊の細胞たちが、病原体が侵入したことを“記憶”。 次回の進入時には、記憶したターゲットを狙い撃ちする「抗体」を素早く産生することによって病原体を排除する優れたシステムだ。
ただし、このシステムが病原体ではなく花粉に対して過剰に働くと、花粉症のようなアレルギー反応を引き起こしてしまう。
 一方、生体には“あらかじめ備わっている”免疫システムもある。 外来の病原体が侵入すると、マクロファージやナチュラルキラー(NK)細胞といった免疫系の別の細胞たちが働き、ただちに「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質を分泌して対応する。
BCG接種は、どうもこの「自然免疫」を刺激するらしいことが分かってきた。
2012年にオランダのグループが行った研究では、BCGワクチンは、インターフェロンγの産生を促すだけでなく、ヒトの免疫系細胞の1種である「単球」(マクロファージや樹状細胞に分化する細胞)を活性化し、種々のサイトカインを分泌させることが分かった。
 この研究グループは、BCGのこのような効果を「訓練免疫(trained immunity)」という新たな概念として提唱している。 
つまり、自然免疫が働きやすくなるように“訓練された”状態になるというのだ。
 さらに彼らは、BCG接種を受けた健常人血液に含まれる単球の“遺伝子スイッチ”の状態(専門用語では「エピゲノム」の状態)を全ゲノムレベルで調査。  一回のBCG接種でサイトカインや様々な増殖因子を分泌しやすくなる方向に、スイッチの状態が変わっていることを2018年に報告した
つまり、「訓練免疫」とは、いわば「自然免疫」がパワーアップした状態と考えられる
BCG接種により、未知の病原体に対する抵抗力が高まる可能性があるのだ。
 このような背景から、BCG接種プログラムを持たないドイツ、オランダ、オーストラリアでは、医療従事者の新型コロナウイルス感染・重症化予防のためにBCG接種を行う臨床研究を開始した
  BCG接種は、有効なワクチンや新薬が開発されるまでの”繋ぎ”の対応ではあるが、もし欧州でBCG接種の効果が確かめられれば、今後、BCG接種プログラムを持たない国において、COVID-19感染症予防のために大人に対してBCG接種を行うという可能性はあるだろう。
 一方、日本では現在、BCGの接種率は98%となっているため、引き続き、COVID-19感染症予防の原則は“物理的隔離”と“化学的除去”となる。
前者は、いわゆる「3密」を避けることの徹底であり、後者は界面活性剤やアルコールを用いた手洗いや手指衛生である。
 マスクの効果については、厳密な科学的エビデンスは少ないが、無症状の感染者が呼気等に含まれるエアロゾルを介してウイルスを撒き散らすことを防いだり、ウイルスに触ってしまった手指で鼻や口を触ることを避けたりすることで、結果として上気道へのウイルス新入を防ぐことになるだろう。
 また、基本的な健康維持として提唱される快眠・快食、適度な運動は自然免疫を保つ上で極めて重要である。
ただし、自然免疫を強化することを謳った便乗商法には気をつけなければならない。
(東北大学副学長、東北大学大学院医学系研究科教授 大隅典子)
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これはまだ確認されていない仮説だが、本当であって欲しい。

ただし、それでも高齢者や持病のある人のリスクは高い! 

60歳以上の高齢者はそれでもやはり重症化率が高く、死亡率が高い!
やはり死亡者が高齢者中心にだんだん増加して来た。

高齢者や持病者は軽症のうちからアビガン錠の投与を(本人承諾の上)広くおこなって重症化を防ぐべき。
また、重症患者に自己免疫暴走が起きて危なくなったとき、抑制剤としてリュウマチ用の薬が効くという話しもあるので何とか救命して欲しい。
医療関係者も自分達が感染したらアビガン錠を早期に飲む方が良さそう。