金正日総書記死去 安倍元首相に聞く 「拉致・核、解決なければ未来ない」(産経新聞) - goo ニュース
北朝鮮の金正日総書記の死去を日本はどう受け止め、どう対応すべきか。平成14年9月の小泉純一郎首相(当時)の訪朝に同行し、対北朝鮮外交の「対話と圧力」路線を敷いた安倍晋三元首相は「拉致・核・ミサイルの問題を解決するチャンスともいえる。解決しない限り北朝鮮に未来はない」と語った。(阿比留瑠比)
--金氏はどんな人物だったといえるか
「日朝首脳会談で金総書記は冗談を交えリラックスした雰囲気を演出しようとしていたが、どこかこわばった面持ちを隠せず緊張が伝わってきた。金総書記が採った政策は全くの間違いだが、金総書記自身は頭もよく合理的判断のできる人物だと感じた。ある意味で行動を予測しやすい指導者でもあった」
◆後継・正恩氏に期待
--金氏の死去で北朝鮮情勢は不透明さを増す
「後継者といわれる金正恩氏には、金総書記の死去を契機として拉致・核・ミサイルについての政策を大きく転換して問題を解決することを強く期待したい。問題を解決しない限り北朝鮮に未来はない。これはチャンスともいえる」
--なぜチャンスなのか
「北朝鮮はわれわれに『拉致被害者8人死亡』と伝えたが、この決定には金総書記が直接かかわっていた。北朝鮮のような国家では指導者が決めたことは指導者が代わるときにしか転換できない。金正日体制下でそれをひっくり返すことは並大抵ではなかったが、新指導者には『新しい北朝鮮をつくるために政策を変える』という大義名分ができる。北朝鮮が思い切って政策転換すれば、平壌宣言にのっとって日朝関係は正常化に向かい、国際社会にも受け入れられていくだろう」
--今後、北朝鮮内の混乱も予想される
「急な死去だったという情報があるが、だとすれば権力継承の準備が十分にできていない可能性もある。政府は拉致被害者の安全を確保すべく、当面は米国、韓国、中国と連携して情報収集に全力を注ぐべきだ」
◆米中韓と連携を
「朝鮮半島が混乱すれば中国の介入ということもありうる。大きな混乱が起きない場合でも中国は北朝鮮に影響力を行使しようとするだろう。野田佳彦首相は訪中した際、わが国との間の懸案を一掃することを北朝鮮に働きかけるよう中国首脳に求めるべきだ」
--韓国とはどうか
「韓国は日本との過去にこだわっている場合ではない。18日の首相と李明博大統領の会談は3分の2を慰安婦問題に割いたという。どれだけ北朝鮮問題について話したのか疑問だ」
--北朝鮮統一戦線部元幹部の張哲賢(チャン・チェルヒョン)氏が今月、日朝首脳会談で金総書記が拉致を認め謝罪したのは、安倍氏の発言がきっかけだという趣旨の証言をした
「午前中の会談では北朝鮮側は国家として拉致を認めず、謝罪もなかった。そこで昼食中、盗聴されていることを念頭に小泉氏に『北朝鮮が国の関与を認めて謝罪しなければ絶対に平壌宣言に署名するわけにはいかない』と強く進言した。それが金総書記に拉致を認めさせる結果につながったのかもしれない」
安倍元首相が久しぶりにテレビ出ずっぱりです。
数少ない金正日と話をした日本の政治家という事で色々感想を述べられています。
昨夜は「報道ステーション」
今日は「とくダネ!」「ワイドスクランブル」「ひるおび!」です。
番組では、北朝鮮が今のままでは未来がないと思わせるのが大事だと言っていました。
政策転換すれば、日韓基本条約と同じように戦後補償をし、
国交正常化しないと、北朝鮮が生き残れる道はないと思わせる事が大事だと。
しかし、拉致被害者の貴重な年月についての補償も必要でしょう。
異国での不自由で苦しい生活を強いられた被害者です。
北朝鮮への戦後補償の一部から充当するのか、
救出の努力をしなかった日本政府が補償するのがいいのかわかりませんが、
何不自由ない生活をご家族と送ってもらいたいものです。
その前に一日も早く日本の土を踏みしめる日が来る事を、
長い年月待ちわびたご両親やご兄弟と語り合う日が来る事を願うばかりです。
北朝鮮の金正日総書記の死去を日本はどう受け止め、どう対応すべきか。平成14年9月の小泉純一郎首相(当時)の訪朝に同行し、対北朝鮮外交の「対話と圧力」路線を敷いた安倍晋三元首相は「拉致・核・ミサイルの問題を解決するチャンスともいえる。解決しない限り北朝鮮に未来はない」と語った。(阿比留瑠比)
--金氏はどんな人物だったといえるか
「日朝首脳会談で金総書記は冗談を交えリラックスした雰囲気を演出しようとしていたが、どこかこわばった面持ちを隠せず緊張が伝わってきた。金総書記が採った政策は全くの間違いだが、金総書記自身は頭もよく合理的判断のできる人物だと感じた。ある意味で行動を予測しやすい指導者でもあった」
◆後継・正恩氏に期待
--金氏の死去で北朝鮮情勢は不透明さを増す
「後継者といわれる金正恩氏には、金総書記の死去を契機として拉致・核・ミサイルについての政策を大きく転換して問題を解決することを強く期待したい。問題を解決しない限り北朝鮮に未来はない。これはチャンスともいえる」
--なぜチャンスなのか
「北朝鮮はわれわれに『拉致被害者8人死亡』と伝えたが、この決定には金総書記が直接かかわっていた。北朝鮮のような国家では指導者が決めたことは指導者が代わるときにしか転換できない。金正日体制下でそれをひっくり返すことは並大抵ではなかったが、新指導者には『新しい北朝鮮をつくるために政策を変える』という大義名分ができる。北朝鮮が思い切って政策転換すれば、平壌宣言にのっとって日朝関係は正常化に向かい、国際社会にも受け入れられていくだろう」
--今後、北朝鮮内の混乱も予想される
「急な死去だったという情報があるが、だとすれば権力継承の準備が十分にできていない可能性もある。政府は拉致被害者の安全を確保すべく、当面は米国、韓国、中国と連携して情報収集に全力を注ぐべきだ」
◆米中韓と連携を
「朝鮮半島が混乱すれば中国の介入ということもありうる。大きな混乱が起きない場合でも中国は北朝鮮に影響力を行使しようとするだろう。野田佳彦首相は訪中した際、わが国との間の懸案を一掃することを北朝鮮に働きかけるよう中国首脳に求めるべきだ」
--韓国とはどうか
「韓国は日本との過去にこだわっている場合ではない。18日の首相と李明博大統領の会談は3分の2を慰安婦問題に割いたという。どれだけ北朝鮮問題について話したのか疑問だ」
--北朝鮮統一戦線部元幹部の張哲賢(チャン・チェルヒョン)氏が今月、日朝首脳会談で金総書記が拉致を認め謝罪したのは、安倍氏の発言がきっかけだという趣旨の証言をした
「午前中の会談では北朝鮮側は国家として拉致を認めず、謝罪もなかった。そこで昼食中、盗聴されていることを念頭に小泉氏に『北朝鮮が国の関与を認めて謝罪しなければ絶対に平壌宣言に署名するわけにはいかない』と強く進言した。それが金総書記に拉致を認めさせる結果につながったのかもしれない」
安倍元首相が久しぶりにテレビ出ずっぱりです。
数少ない金正日と話をした日本の政治家という事で色々感想を述べられています。
昨夜は「報道ステーション」
今日は「とくダネ!」「ワイドスクランブル」「ひるおび!」です。
番組では、北朝鮮が今のままでは未来がないと思わせるのが大事だと言っていました。
政策転換すれば、日韓基本条約と同じように戦後補償をし、
国交正常化しないと、北朝鮮が生き残れる道はないと思わせる事が大事だと。
しかし、拉致被害者の貴重な年月についての補償も必要でしょう。
異国での不自由で苦しい生活を強いられた被害者です。
北朝鮮への戦後補償の一部から充当するのか、
救出の努力をしなかった日本政府が補償するのがいいのかわかりませんが、
何不自由ない生活をご家族と送ってもらいたいものです。
その前に一日も早く日本の土を踏みしめる日が来る事を、
長い年月待ちわびたご両親やご兄弟と語り合う日が来る事を願うばかりです。