昨日、読売新聞朝刊の「安倍政権と皇室」について書きましたが、
今日は第2回の
[安倍政権と皇室]<2>首相と野田氏 すれ違い についてです。
以前から青山繁晴さんが虎ノ門ニュースで発言されていましたが、
野田佳彦氏が首相時代に女性宮家創設を強く望んでいたとの事。
ことの始まりは2011年10月、野田首相の元に羽毛田長官が訪れ
「皇族方の減少という課題がある」と直訴したとか。
どんな会話があったのか、野田氏との会話を誰が聞いていたのか、または野田氏自ら話したのかは不明ですが、
これは陛下の意向だと野田氏は感じ取ったらしいです。
女性宮家なのか女性天皇なのか、女系天皇なのか具体的な言葉があったかどうかもわかりませんが
野田さんは兎に角「女性宮家創設だ」と思ったようです。忖度したのですかね。
しかし安倍首相は皇室について十分理解されているので野田氏の考えには賛成できるはずがありません。
第二次安倍政権では野田氏の女性宮家創設を白紙に戻したのです。
野田氏はこの事が余程悔しかったのでしょう。
昨年民進党両院議員総会で「落とし前を付ける」と野田氏は強調したとか。
「落とし前を付ける」ってなんて乱暴な言葉なんでしょう。
ついついヤクザ言葉を連想しましたが、それほど野田氏は女性宮家創設に執念を燃やしているようです。
安倍政権では「特例法で一代限りの退位」との方針になりそうですが、
この事についても「陛下のお気持ちに反している」と野田氏。
ここまで言い切る所をみると、具体的に陛下のご希望を聞いたんでしょうかね。
また天皇陛下の言葉で政治が動いた事になると、憲法に抵触する可能性もありますから
「陛下のお気持ちに反する」等と言ってはいけない事ですが
この辺も野田氏は理解できていない様です。
野田氏は陛下について「あるべき象徴像を自ら練り上げてこられた」と、今上陛下の「個人」を見ていて
安倍首相は歴史と伝統の中での天皇の役割を重視していると読売紙では見ています。
つまり、今上陛下の考えで皇室の歴史と伝統を変えてもいいものか、
憲法や皇室典範では、皇位継承は天皇の崩御を前提としてるが、これを簡単に変えていいものかと
安倍首相は思っているのではないでしょうか。
象徴としての天皇とはどういうものかは難しいですし、
それぞれの即位した天皇が考える事でしょう。
但しそれと同時にその時々の天皇の考えによって大きく変わる事は避けるべきだと思います。
よく言われる事は「祭祀をしただただ国民の安寧、国の発展と繁栄を祈って頂くだけでいい」
「それは天皇にしかできない事だから」と。
大災害があればその地に赴き、国民を勇気付けて頂くのは大変ありがたい事ですが、
体力的にご負担ならそれは望みません。
ただただ祈って下さればいいのです。
昨年の今上陛下のNHKを使った突然の退位表明で特例法とはいえ、法律を変える事になります。
いわば、初めて法律を変えた天皇となるのです。
はたしてそれでいいのでしょうか。
他にもっといい方法は無かったのでしょうか。
また最近になって、即位後の各々の皇族方のお住まいや職員数等が次々明らかになっています。
今更ですが、天皇退位が本当に良いのか、摂政で対処できなかったのか、
また何とか陛下に摂政のかたちにと強くお勧めできなかったのか、
更には公務がご負担だと仰る前に、宮内庁は公務の軽減や皇太子への委譲という形を取らなかったのか、
そんな疑問も湧いてきます。
そうこう考えると、退位表明は愛子さまを皇太子に、そして女性天皇へとの道筋を付ける為のものではと思ってしまいます。
皇太子殿下が両陛下の激務を目の当たりにし、なんとかせねばとお思いにならなかったのかも疑問です。
雅子妃のご病気、愛子さまの不規則登校等々皇太子殿下には気苦労も多い事と思いますし、
即位後に雅子妃は皇后の重圧に耐えられるのか、
はたまた重圧過ぎて表に出て来ず、閉ざされた皇室になるのではないのか、
その結果として皇室の衰退に繋がるのではと色々思ってしまいます。
世論調査でも天皇陛下の退位に賛同する人が多いようです。
しかし、国民の大多数は皇室の歴史、旧皇族の事、なぜ女系天皇ではいけないのか・・・・
そんな詳しい事を知らない人が多いと思います。
私達の代で、皇室の仕組みを変えていいものだろうか、
なんとか現行法で乗り切れないものだろうか、
天皇陛下の公務とは何か、激務ならもっと軽減できないものか、
そんなに激務なら、大変失礼ではありますが現在殆ど公務らしい公務をされていない皇太子殿下に務まるのだろうか・・・
色々考えさせられる問題です。
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