安倍政権と皇室5⃣、昨日の読売新聞朝刊の記事でシリーズ最終回です。
締めくくりは憲法での象徴としての天皇像についてです。
※記事全文を転記したかったのですが、なにせ著作権云々があるので・・・。
今回は特に殆ど私見です。
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日本国憲法では前文に続き第一章に天皇について記述されています。
第一章 天皇
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
第六条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
第八条 皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基かなければならない。
天皇は ①日本国の象徴 ②日本国民統合の象徴 ③日本国民の総意 と憲法で定められています。
ひとことで言えば「天皇は日本の象徴」という事です。
象徴????難しいです。「日本そのもの」という事? 日本の代表となる方でもないし・・・。
やっぱり難しいです。
もっと分かりやすい文言にしておいて欲しかったです。
そして分かりやすい文章に改正して欲しかったです。
他の文言でも取りようによっては違う意味になったりしますから。
まるで日本国憲法って「まやかし」のようにも感じます。
自民党は現行法を改正しようと憲法改正草案では天皇を元首と位置付けています。
しかしこれも党内で象徴か元首かで揉めたようです。
「元首派」は安倍さんと麻生さん。対して当時の福田首相は「象徴派」
では今上陛下はどのようなお考えなのかというと2013年12月には
「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を守るべき大切なものとして
日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました」
と憲法を好意的に受け止め、憲法を作ったのが占領下の日本とのご認識です。
そして昨年の突然の退位の意向ビデオで、「象徴」とは、
今上陛下独自の解釈で日本各地への旅行が大切だと感じているとのご発言でした。
そしてこれらが高齢により象徴としての務めが果たせない事を理由に退位表明でしたが
陛下が力を入れていた被災地訪問や海外への慰霊の旅は上記の憲法7条には規定されていません。
ですから国内外への旅は止めても全く問題がないのです。
これらの旅はいわば陛下の拘りであり、陛下独自が象徴とはこういうものだと解釈されているのです。
ですから高齢で体力的にもご無理なら、憲法で規定されている公務をして頂き、
それでもご無理なら、東宮に委譲されたら無理に退位をしなくとも言いのではとも思います。
憲法に明記されていない事には、古来からの天皇の重要なお務めの「祭祀」もあります。
ただ有難い事に、宮中祭祀は一旦廃止された皇室祭祀令に基づいて今も行われているようです。
※今上陛下は2009年から、高齢による健康への配慮から簡略化されているとか。
この憲法については、9条が注目されているので第一章はあまり話題に上りませんが
自民党憲法改正草案では、天皇を「象徴」から「元首」へ変えるとの事。
草案のポイントは ↓
http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_politics20160717j-04-w660
以前は次々変わる首相よりも天皇陛下を「元首」とした方がいいのかもと、私は思っていました。
でも・・・・、
浩宮さまが即位したら、元首ですよね。
そして元首の奥様が雅子妃。元首の娘が愛子さまになります。
ちょっと。。。。。これには受け入れ難い自分がいます。
浩宮さまが日本の元首? なんか違う気がしませんか?
とはいうものの、鳩山由紀夫みたいなのが元首というのもねえ。
色々考えさせられました。
皇室は世界に誇る皇室でいてもらいたい。
皇室の存在、天皇陛下は世界に誇れる存在でいて欲しい。
そう願うばかりです。
そして私たち自身が皇室について、憲法についてもっと詳しい事を知るべきではないでしょうか。
簡単に男女平等の議論にもっていくべきではありません。
天皇はその概念を超越し、神聖なものであり、これからもそうあり続けて欲しいと思います。
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