拉致被害者救出と自衛隊(R7.3.17)
令和7年3月17日月曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1788号。
何度もお話ししていることですが拉致被害者救出には様々な形で自衛隊を使わなければならないというお話しです。
予備役ブルーリボンの会のホームページもぜひご覧下さい。
荒木和博さんは特定失踪者問題調査会の代表をされていますが、予備役ブルーリボンの会の代表もされています。
また予備役ブルーリボンの会の幹事長は葛城奈海さん、事務局長は西村眞悟氏の次男 西村日加留さん、
顧問は田母神俊雄さん他、多くの元自衛隊関係者の方々が関わっておられます。
※予備役ブルーリボンの会HP https://www.yobieki-br.jp
※事務局 代表他役員の方々 https://www.yobieki-br.jp/about
※ブログ https://www.yobieki-br.jp/rbra-blog
荒木さんはずっと拉致被害者救出には自衛隊を使うべきだとの主張です。
その考えから予備役ブルーリボンの会を設立し、ホームページによると
拉致問題に関する自衛隊内外への啓発活動を行うとともに、拉致被害者救出のために貢献することを目的とし
今まで軍務に関わってきた者として、拉致被害者の救出を実現するという目的に向かって活動する。
としています。
※「自衛隊幻想」⇩
自衛隊幻想 拉致問題から考える安全保障と憲法改正 | 荒木和博, 伊藤祐靖, 荒谷卓, 予備役ブルーリボンの会 |本 | 通販 | Amazon
この中に昭和15年に北方漁船がソ連に拿捕された時に日本軍が威嚇したところ、解放された話があるとか。
つまりその気になれば拉致被害者も取り戻せる、
その気になり、自衛隊を使って拉致被害者を取り戻すべきだとの荒木さんの考えです。
自衛隊を使って拉致被害者奪還はずっと以前から言われていますが、
具体的にどう自衛隊が動くか、それがよくわかりません。
憲法の制約があるから自衛隊はいけないとの話がありますが、
では超法規的に自衛隊が出動したとして、被害者が誰で、そしてどこに住んでいるのかわからない今、
どうやって奪還するというのでしょう。
金正日が拉致を認めた切っ掛けとなったのがブッシュ大統領の「悪の枢軸」発言だと言われています。
もしかしたら米軍が爆撃してくるかもわからないとの危機感があったと。
そして5人の被害者救出に繋がったのです。
ところがその後、誰一人取り戻せていない日本。
他の国はどうでしょう。
軍事力を前面に出し、拉致された自国民を救出した国もあります。
アメリカもその一つです。
瀕死の状態で救出した大学生、そして韓国系米国人を2人だったか救出しています。
そんなアメリカですが、ベトナム戦争では多くの米兵をベトナムに残してきたと荒木さん。
知らなかったです。
アメリカは延べ250万人以上の兵士を動員して5万8,718人の戦死者と約2,000人の行方不明者を出している
この行方不明者の中に荒木さんの述べた見捨てた米国人1000人が含まれるのでしょうか。
ベトナム戦争は物心ついた頃からありましたが1955年から1975年まで、20年も続いていたのです。
その間、反戦のフォークソングが日本でも流行り、アメリカ帰還兵の苦悩や精神的苦悩が問題になっていましたが
ベトナムに取り残された米兵がいたとは知らなかったです。
また韓国も派兵し、米国からの支援金が韓国の経済発展に寄与したと言われていますが、
ベトナムでの韓国兵による虐殺、性的犯罪も多くよくもまあ慰安婦問題で日本を攻撃できるものだと思います。
またアメリカによる虐殺、枯葉剤での影響も大きい事は記憶に留めておきたいです。
今考えるとアメリカは民主主義国家とは言え、いくつもの戦争犯罪の加害者であり、
世界を主導し、トランプ大統領の傲慢さにもつながったのも軍事大国の側面もあるのでしょう。
いずれにしても、拉致被害者奪還と言っても難しい面があります。
そもそも政府自体が他人事と思っている印象があります。
「拉致問題解決は政権の最優先課題」との政府の言葉を何度聞いた事でしょう。
首相や拉致担当大臣は自分の親や兄弟姉妹、子供が拉致されていたら、こんな悠長な事をしていない筈です。
要するに他人なのです。
他人事なのです。
自衛隊が救出に向かうのもいいでしょう。
でも現実味がありません。
まずは日米間で朝鮮半島東岸で軍事演習をするなり、韓国からの情報を得るなり、
もっと実現可能で、北朝鮮内部の情報を掴んで行動をすべきではないかと思います。
専門家であり、長年拉致問題に関わってきた荒木さんですから、
実現可能な具体的案を持っていると思いますが、なんか机上の空論に思えてしまいます。
ただ北朝鮮に日本は本気だというところを見せつける事は重要です。
奪還の為に自衛隊を派遣するとの強い姿勢を示す為に、国会で自衛隊派遣も選択肢にある、
そして韓国軍とも協力するとの考えを大々的に宣言するべきです。
石破総理の身のこなし方や居眠り疑惑、そして決定的とも言える10万円商品券問題で、
石破降ろしが始まっていますが、保守層期待の高市さんは拉致問題についてどう考えているか知りたいです。
総裁選では「国の究極の使命は、「国民の皆様の生命と財産」「領土・領海・領空・資源」「国家の主権と名誉」を守り抜くこと」
と必ず述べ、ご自身のHPコラムの冒頭にも明記しています。
安倍総理以外の総理でここまでハッキリ述べた人物はいましたか。
特に二代続いたリベラル系の総理2人に国家観、歴史観はあるのか疑問です。
「言うは易し、行うは難し」ではない総理の出現を期待し、一日も早い被害者救出を願います。
そしてウクライナ戦争でのプーチンやトランプ大統領の発言で、
軍事力と経済力、特に軍事力の重要性をもっと知っておくべきで、
少なくとも政治家なら綺麗ごとでは済まされない、綺麗ごとで国を守れないと危機感を持って欲しいです。