
拉致被害者すべてが無事ではない(R6.5.11)
令和6年5月11日土曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1478号。ご家族を大変不快にさせる話ですがあえて申し上げておきます。「時間がない」とか言いますが、拉致被害者の中で北朝鮮で亡くなったり拉致される途中で殺害された人も当然いるはずです。その方々にとっては「時間がない」どころの話ではありません。
拉致された人の中には既に亡くなった人もいるだろう。
言いたくありませんが、そうでしょう。
特に特定失踪者調査会が公表しているリストを見ると現在生きていればかなりの高齢者の方もおられます。
失踪者リスト | 特定失踪者問題調査会 (chosa-kai.jp)
拉致が濃厚であると思われる方を見ても、
徳永陽一郎さんは現在89歳。
藤田慎さんは現在92歳。
木村かほるさんは現在85歳。
日本で生活している方ならこの年齢の方は元気な方も多いですが、
冷酷な事を言う様で申し訳ないですが北朝鮮で生き抜くにはかなり厳しいです。
食料も満足になく、真面な医療も薬品もなく、更には監視社会ですからかなりのストレスがあるでしょう。
※日本の平均寿命は男性81歳、女性87歳。北朝鮮は男性70歳、女性75歳。
ですから一日も早く被害者を助け出して欲しいのです。
親が元気なうちにと言いますが、被害者本人が元気なうちに助け出さなければ意味がありません。
半世紀前後拉致され続けている人が日本に帰国しても「今浦島太郎」状態です。
近代社会の日本に慣れるには相当時間がかかります。
日本や欧州での拉致事件の実行犯は工作員の他に協力者がいたと言われています。
在日の人もいたでしょうが、特に欧州での拉致には日本人が関わっていました。
それがよど号事件の実行犯やその妻たちです。
若林佐喜子と森順子は石岡亨さんを欧州で北朝鮮へ連れて行っています。
また有本恵子さんは八尾恵によりロンドンから北朝鮮に連れて行かれています。
許せないのは実行犯の八尾恵は帰国しその後普通に日本で暮らしている事です。
また直接関係ありませんがよど号事件の犯人岡本武の娘2人も日本に帰国し、普通に暮らしているようです。
その岡本武とその妻福留貴美子は殺害されたと言われていますが
岡本武は拉致被害者の松木薫さんの姉と中学校の同窓生ですから何か因縁めいたものを感じると共に
もしかしたらこの関係で目を付けられた可能性も無きにしも非ずです。
因みに岡本武はテルアビブ空港乱射事件の実行犯岡本公三の実兄です。
この様に拉致事件に日本人も少なからず関わり、日本にテロリストが存在した事等々、
今の若い人達にとっては昭和の時代は信じられない世界に映るのではと思います。
ですから拉致問題も別世界の物だと思い、関心も少ないのかもわかりません。
そこを何とかするのがマスコミです。
マスコミはもっとこの問題を適時取り上げ、マスコミの力で拉致問題の解決に寄与してもらいたいです。