
【訃報】「拉致と言えなくて…」北朝鮮で暮らす息子を思い…寺越友枝さん死去
※寺越友枝さんは寺越武志さんのお母さんです。
何度も息子に会う為の訪朝がテレビでも放送されました。
そんな友枝さんも昨年2月25日にお亡くなりになりました。92歳でした。
政府や家族会は「親世代が元気なうちに」との声をよく聞きます。
拉致被害者を取り戻して元気な親御さんと抱き合って欲しい、
そんな声も聞きます。
そして横田滋さん、有本嘉代子さんが亡くなり、そして有本明弘さんが亡くなって、
横田早紀江さんしか残っていない。。そうマスコミも政府もそして家族会も言います。
しかし拉致被害者は政府認定の人だけではありません。
寺越武志さんは朝鮮労働党所属ですし、拉致被害者を認めれば母親と会えなくなる、そんな事情があり、
拉致被害者ではないと言っていますが、それでも拉致被害者なのは確かです。
そんな寺越武志さんの母親も亡くなってしまいました。
もう親世代は横田早紀江さんだけなのでしょうか。
いいえ、他にもまだいると特定失踪者問題調査会代表の荒木さんは述べています。
親世代は横田早紀江さんだけ、と言われると特定失踪者の親御さんたちはどう思うか、
その気持ちを汲んで欲しい、そんな意味の事を荒木和博さんは言っていました。
そうなのです。
親世代は横田早紀江さんだけになった、その言葉で拉致被害者はほんの十数人だと思う人も少なからずいるでしょう。
違うのです。もっといるのです。
特定失踪者問題調査会のHPを見る人は少ないと思います。
そして警察庁の発表「拉致被害者の可能性を排除できない人」が900人近くいるとの情報もあまり知られていません。
拉致の可能性を排除できない事案に係る方々|警察庁Webサイト
もっとこの事を政府は訴え、そして一日も早く、より多くの被害者を取り戻して欲しいです。
各自治体は独自に情報を流しています。
新潟県は真剣に取り組んでいる自治体のひとつです。
他にも関連条例が成立している自治体もあります。
拉致問題に関する条例 | 法制執務支援 | 条例の動き | RILG 一般財団法人 地方自治研究機構
自治体によって温度差がある様ですが、殆どの自治体には特定失踪者を含め被害者がいます。
政府はもとより、各自治体はもっと真剣に拉致被害者救出を考えて欲しいですし、
世論の力は大きいです。
蓮池さんら5人の被害者は一時帰国を条件で帰国していましたが、世論の反発があり日本に留まることが出来ました。
北朝鮮は日本の動向をよく見ています。
朝鮮総連からの報告もあるでしょうし、テレビ放送を逐一チェックしている可能性もあります。
ですからこんな時こそマスコミは拉致問題を報道し世論を動かしてもらいたいです。
昨今オールドメディアだと揶揄され、信用できないとまで言われているのですから
今こそマスコミの力、マスコミの影響力の大きさを示して欲しいです。