さて妙本寺を後にして次に行きましょう。妙本寺の境内から下り山門の手前を右に小路を歩きます。詳しくは『鎌倉路地小路かくれ道』(大貫昭彦著 実業之日本社)をご覧ください。鎌倉でも珍しいサンゴジュの垣根を左にして道なりに進めばやがて琴弾橋に出ます。この橋は鎌倉十橋ではありませんが、個人的には鎌倉で一番美しい赤橋だと思っています。名前の由来は、この橋から見える小御所の丘にあった松林の松が風に吹かれて美しい調べを奏でたことから、その音色が琴のようだとついた名前だそうです。真偽のほどは分かりませんが風流な話です。
琴弾橋の下を流れるのは滑川。江戸時代頃までは材木などを滑川を船で運んだと言われています。実際に琴弾橋の下手に船着き場があり、鶴岡八幡宮改修の際に材木を運んだようです。今はそんなに水深は深くなく疑ってしまいますが、1923年の関東大震災の時に数メートル隆起したことを考えると確かな話かと思います。
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