城願寺の山門をくぐり階段を上った先にビャクシンの大木があり目にとまりました。案内板を見ますと、このビャクシンの木は土肥実平のお手植えとされ、樹高 20m、胸高周囲 6m、国の天然記念物に指定され、樹齢800年以上(推定)と書かれていました。神奈川県内では最も樹齢が長く、神奈川の銘木100選にも選ばれています。
ビャクシンと言えば、鎌倉市内の禅宗の寺院には多く植えられ、特に建長寺の仏殿の前のビャクシンの木がよく知られています。蘭渓道隆が宋から持ってきたものと伝えられています。私はこのビャクシンがビャクシンのはじまりと思っていましたが、それ以上に古い木があるとは意外でした。土肥実平(生没年不詳)のお手植えなら、12世紀後半から13世紀初めであり、蘭渓道隆が来日した13世紀半ばより古いということになります。
何よりも火事にも遭わず、地震や津波・台風で倒れることなく、800年以上も生き永らえ、湯河原の町を見守ってきたと思うと、感慨深いものがあります。一見の価値はあります。是非訪れてみてください。
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