人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

ポルトガルワインを試す ーー⑭ケヴェト・オスカー・ティントーー

2021-05-08 08:21:51 | グルメ

今回のワインはケヴェト・オスカー・ティント。ネーミングは分かりやすくケヴェトというワイナリーのオーナーであるオスカーさんの赤ワインとなります。産地はドウロ地方。これも既に試しているポートワインの原産地です。このドウロ地方のワインはポートワインの方が有名でカタログには普通のワインはケヴェトで3種類だけ載っていました。使っているブドウはトウーリガ・ナショナル、トウーリガ・フランカ、ティンタ・ロリスでポートワインとほぼ同じ。ポートワインはこのワインの醸造の途中で発酵を止め、ブランデーで酒精を強化して造られますので、味は既に飲んだポートワインに近いものとなります。もともと酸化防止の効果のあるタンニンが強いのでその特徴は「渋み」。この「渋み」が赤ワイン独特の風味を醸し出す訳です。ワイン通にはこの「渋み」がたまらないようですが、ワイン素人の私には慣れるまで時間がかかります。

カタログには、真っ赤に実ったチェリーやラズベリーを思わすアロマ、口に広がるリッチな味わいと書いてありました。前回紹介したウダカ・ダン・ティントはソフトな飲み口でしたが、こちらは重厚といった表現が合うようです。ドウロ地方とダン地方はほぼ隣接していますが、ワインの味はかなり違いますね。この違いを感じられただけでも一歩前進。そろそろ各地方のワイン巡りも2周目になりますが、これからは値段の違いでどんな差があるか?これも産地がはっきりしているポルトガルワインならではの楽しみ方。コロナ禍はまだ終息しませんが家飲みで心豊かな時間を過ごしたいと思います。

 

 

 

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季節の花 ー藪手鞠(ヤブデマリ)ーー

2021-05-06 07:49:52 | 日記

子どもの日の昨日生憎の天気でしたが、日課の散歩で広町緑地に出かけました。外周コース1周するコースです。残念ながら大桐は既に散ったあと、ミズキの花は満開であちらこちらに咲いていました。今回紹介するのは藪手鞠(ヤブデマリ)の花です。アジサイに似た白い花を咲かせます。親切にも木の名札がありましたのでヤブデマリと分かった次第。無ければただの花として通り過ぎてしまいました。

『花ことば辞典』によれば、レンプクソウ科の落葉低木。まん中の小花とそれを取り巻く大きな装飾花がほぼ水平に並ぶ。この花の付き方を「散房花序」といい、先端の花ほど花茎が短くなるため結果的に花の高さがそろうとありました。むずかしい解説はこの花には似合いいません。白い可憐な花が印象的でした。

 

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ポルトガルワインを試す ーー⑬ウダカ・ダン・ティントーー

2021-05-02 19:48:44 | グルメ

今回はウダカ・ダン・ティント。ウダカはダン地方にある5つの協同組合連合の名称。このワインはガイドブックにも紹介される有名な銘柄。値段も1,210円とお手頃。カタログには、檀一雄が「同じ名前」のため愛飲されたといわれる「ダンワイン」。ソフトな酸、ほどよい渋み、ビロードのような飲み口と長い余韻と書いてありました。実際に飲んだ印象はさわやかな飲み口でついつい飲み過ぎてしまうコスパのよい美味しいワインです。是非試してみてください。

さてワインの産地であるダン地方はポルトガルの中部でヴィゼウが中心都市。手元のガイドブックによれば、モンデゴ川支流のパヴィア川沿い、穏やかな丘陵地にブドウ畑が広がる。16世紀にはヴィゼウ派を開いたふたりの画家がこの町に暮らした。「偉大なヴァスコ」と呼ばれるヴァスコ・フェルナンデス(1475‐1542)と、その弟子のガスパー・ヴァス。芸術の町であり、宗教的な雰囲気を色濃く残している人口10万人足らずの町のようです。このヴィゼウ派の絵画はヴィゼウ市街にあるグラン・ヴァスコ美術館で観ることができます。調べた資料でヴァスコ・フェルナンデスが画いた「聖ペドロ」という絵を見つけました。この画家が生きた時代を日本の歴史と重ねるとポルトガル人が種子島に漂着したのは画家が亡くなって1年後。そして織田信長が生れたのは1534年ですから時代が少し重なっています。

コロナ禍で海外旅行はもちろん国内旅行も行けないのですが、鎌倉より小さな町から日本に送られてきた1本のワインを一口飲めば妄想が膨らみ、ポルトガル旅行気分を味わうという贅沢な時間を楽しんでいます。さて次はどの町を歩きましょうか・・・。

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