木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

インタビュー

2010年04月09日 | 日常雑感
2週間前だか、3週間前だったか忘れてしまったのだが、千種駅前のラーメン屋でラーメンを食べて、表に出たところで、テレビの取材を受けた。
別にテレビに映りたかった訳ではないのだが、ラーメンに関しては一家言持っていると自負していた私は、何か気の利いたことを言わなければと思ったのだが、それほど特徴のないラーメンだったので、たいしたコメントができなかった。
後になってから、「ああいえばよかった」などと思ったのだが、まさか、また元に戻って「もう一回カメラを回してくれ」ともいえない。
自分はもともと視覚型人間であり、耳で聞くより文で読むほうが得意である。だから、即妙の回答ができなかったのだと、自分で自分に言い訳をしたのであるが、そこではっと気づいたことがある。
それは、今回は、いきなりマイクを突き付けられ、インタビューされたのであるが、日常は気がつかないだけで、インタビューの連続かも知れない、ということである。
何気ない他人の問いかけの中に、実は重要な意味が含まれていたり、試すつもりの質問だったりすることがある。

非常時には、その人の本当の人間性が出ると言う。
映画「タイタニック」にも、船が沈没するというとき、救命ボートに我先に乗り込もうとした人もいたし、自分の命は後回しにして弱者を助けようとした人もいた。
どのような態度を取るかは、日々どう生きているかによって決まる。
いざとなったら、自分がどちらの側に回るのか。
閻魔さまの前に出たときになって申し開きをしても遅い。

今日できることを明日に引き伸ばさないこと。
高い夢と、具体的な目標を持って生きること。

死に際には、誰もいきなりマイクを突きつけられる。
「あなたはどんな生き方をしましたか?」、と。
そのとき、どんないい答えをしたとしても、オンエアーされることはない。

死に際は極端だが、マイクを突きつけられる前に、答えを出しておかなくてはなあ、と思う次第である。

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