歯科検診

カレンダーを見て驚いた。
何と歯科検診の予約日だった。

月初めなので検診案内のハガキが間に合っていないようだ。
普段、気にも留めないカレンダーを何気なく見たのが幸いした。
それで、髭剃って鼻毛切ってモチロン歯も磨いて、見苦しくはないオッサンに仕立てて馴染みの歯科クリニックへ。

何と予約制なのにクリニックは満員御礼状態。
歯科医院が飽和状態で どこもガラガラだと言う噂を聞くが、ここは人気の高さを象徴するかのようにPも満車だ。

私のお気に入り、歯科衛生士のHさんに笑顔で迎えられて怪しい雰囲気が全く漂っていない個室へ。
Hさんとの雑談情報によると、院長先生は写真家のお父様から直伝で教育されたらしく、診察室にもスライドショーで見事な写真が流れている。
三尺玉花火の見事な画像は、私のブログに載せた写真よりも遥かに上をいくように感じた。

その写真を見ながらのガラガラ ペッの繰り返しは そんなに辛くはない。
「口を開けて下さい、閉じて下さい」に素直に従うオッサン。

時々間違って「舐めて下さい」とか「吸って下さい」とか言えば面白いのに と不純なことを考えながら、開け閉めを何度も繰り返す。
歯茎や歯間を一つずつ検査する丁寧さは、車の点検より緻密で愛を感じる。

歯の汚れも取ってもらい、検診結果は異常なし。
歯磨きの状態も素晴らしいと褒めちぎられてすっかり有頂天。
車へ戻る時はスキップ スキップ ランラランだ。

帰宅して検診結果の紙を見せて自慢するのだが、家族の冷ややかな態度にランラランは何処かへ消えてしまった。
「昨日寝る前にスルメ食べたって言っていないでしょ」・・・「うん」
「その前の日にも何か食べていたよね」・・・・「うん」
「へぇ～～、良かったね、歯に異常がなくてさぁ」・・・・・「うん」