昼寝して起きたら、家の中が無人。
テレビが消え、音のしない世界。
いや、音はしている。キーンと耳鳴りが。
出掛ける時には、いつもメモを残して行くのに、それも無い。
何となく独り置き去りにされているのだけは分かった。
家にいても仕方が無いので、ウォーキングへ。
毎日同じ道を歩いていても飽きるので、今日は港まで車で走り、そこからウォーク。
珍しく岸壁で女性が釣りをしているのを見つけ近付いたら、近くで釣りをしていた男に睨まれ、私は眼を反らせた。
いつもは車で通過するだけの橋から河口を、復路では8月に工場が停止する日本製紙の煙を撮った。
水を飲む猫ちゃんを見つけ、声を掛けたらここでもギョロッと一睨み。
どうやら猫パンチ体制に入っている様子。
私は私は「可愛いねぇ」とお世辞を言いながら出そうとしていた手を引っ込め、静かにその場を離れた。