ここ数日、静かなルンバ。
いつもの元気過ぎる姿ではない。
彼女にとっては初めての、免許更新前に受けなければならない高齢者講習があるからだ。
今日、数ヶ月前に私が講習を受けた自動車学校へ行かねばならない。
彼女が心配しているのは教習車を運転してコースを走ること。
ただでさえ緊張するとオロオロして何も出来なくなるのにコースを走るなんてと心配でならないのだ。
自分で運転して行くのは嫌だと云う彼女を学校へ送り、一旦帰宅してそろそろ実車講習かと思う時間にもう一度学校へ。
敷地内ではトレーラーや大型車、バイクに特殊作業車の訓練が行われていた。
私の姿が見えると緊張が増すだろうと物陰に隠れてルンバ待ち。
やがて現れた彼女は、緊張MAX状態の様子で運転席へ座った。
「ウインカーが遅い」とか小さなミスはあったがコースから脱輪することも無く実車運転を終了。
終了証書を手に学校から出てきたルンバは歩いて帰るつもりだったらしいが、私を見つけて喜んだものの一瞬でグッタリした顔に。
でも心配していた事がやっと終わり、少しずつ騒がしい日常が戻ってくるのだろう、きっと。