薬も少なくなったし明日クリニックへ行こうと思っていたのに、ルンバから同じ日が受診予約日だと云われ、私は譲って一日早く今日自分のクリニックを受診することにした。
私の通うクリニックは予約制ではなく、自分の意思で診察日を決めることができる。
水曜日の午後は休診となっているので朝イチで家を出た。
Pには車が一台も無く心の中で(やったぁ、一番乗り)
確か8時15分受付開始なので8時過ぎには入口が開くのではと思う。
入口の自動ドアの前に立ったが開かない。一度下がってもう一度センサーに感知されるようにしてみたが、やっぱり開かない。
玄関の中には男性が一人いてスリッパの消毒作業をしている最中のようだが、私の方を見ようともしない。
まるで私の姿が見えないかのようだ。
そこで私はゾクゾク、背筋が寒くなった。
センサーに感知されず男性からも私が見えないなんて・・・・・
もしかしたら私は知らないうちに死んだのか?
今の私は・・・・・霊?
入口横に掲示してある色々な紙を読んだ。
「発熱している方は電話し車の中で待機してください」とか書いてある。
それを一つずつ見ていったら発見。
「都合により、本日休診」の文字。
「何だよ」と云う気持ちと、自分は未だ生きていたと云う喜びとが入り混じった。