ゆっくりとした時間を過ごさせて頂いています。都会の中にあって、広い緑の庭を眺めながら静かな音楽を聴きながら、忙中閑アリのひと時である。北九州の住宅街の中にひっそりと佇むギャラリー、御自宅を改装されてやっているギャラリーである。都会の中のオアシスの様な感じの所 だ。大変丁寧に美しくバッグを飾って頂いた。庭にある小さく質素な花を品良く飾っていただき、バッグや花篭も「久しぶりに美味しい水を頂いた」と感じている に違いない。
午後になり、嬉しいお客様が来られた。2年前に私の留守中に工房に来てバッグをお買い上げ頂いていたお客様。私とは今日が初対面である。お話を聞いてみると、4年ほど前に御主人がテレビ番組で私の作品を知り、二人で工房の方に来られたそうだが、その時は「お値段が高過ぎて 冷や汗をかいて早々に帰った」らしい。が、2年後に御主人がお小遣いを貯めて「あの時のバッグを買いに行こう」と覚えていてくれたらしい。再び工房に来られて、今度は念願のバッグを買って下さった。私のバッグを持つというより、「御主人の奥さんへの気持ち」を持って歩いているのだナと感じました。
私がもう少しで大阪に移動しなくてはいけないという時に、以前から私の根付に使っているタッセルを仕入れさせて頂いている「ナカノテツ」という北九州では有名な手芸用品店の中野さんが来てくれた。この方とももう10年近いお取引をさせて頂いている。北九州の女性の方には無くてはならない存在のお店だそうだが、ありがたいことに顔を出して頂き、おまけに小倉駅まで送っていただいた。少ないお取引であるにも関わらず、いつも電話一本で便宜を図ってくださる本当に感謝、感謝です。
それと「さん手」さんで頂いたお茶が美味しかったこと、口の中に甘さが広がり何とも心地よい余韻を残してくれる本当に美味しいお茶でした。お茶の入れ方でその人の心配りが判ります。