大阪の玄関口、梅田。JR、阪急、阪神、地下鉄が交差する巨大な一大集積地である。目の回るような人の多さに圧倒される。我々田舎者には人の流れに付いていけない。みんなわき目も振らずに、まるで早回しをさせたトーキー映画のような気忙しさで歩いている。きっと、高い上の方から見てみると地面をうごめく蟻のように見えるのだろう。そんな中、都会の清涼飲料水のような存在の爽やかなお客様が来てくれた。
携帯電話入れの御注文を頂いた「Y」さん。若いのに、伝統工芸品へ興味を持って頂けるなんて嬉しい事である。一番初めは、御兄弟で私どものバッグを買っていただき、背の高い綺麗な姉妹だったので印象に深く、それ以来、大阪方面の催事には必ず遊びに来てくれる。今回は兼ねてからの御注文を頂いていた携帯入れをお渡しした。今年の11月に、ミラノでの展示会にこのシリーズを持って行くつもりで、いろんな小物アイテムを作っている。「あなたのお陰でこんなシリーズが出来ましたよ!」ありがとうございます。
明日から台湾に御夫婦で「行ってきます。」と挨拶に来てくれた「S」さん、この人が来ると回りがパァーと明るくなる。持って生まれた存在感なのだろう。いくつになっても綺麗だ。これで○○歳とはとても見えない。ついつい、私の顔もにやけてしまう。