昨日は熊本県の伝産会館で竹工芸を学ぶ生徒さんが20人ほどやって来た。生徒さんと言っても、ご年配の方がほとんどで、私より年上の方たちばかりである。マイクロバスが入れなかった様で、突然、ぞろぞろと歩いてやって来た。
時たま、こういった見学が飛び込んでくるのだが、私どもの所では、私が居る限り受け付けている。ざっと、工房の中と製品、作業工程、竹在庫など私が説明し、後は、何の制約も無く「すべて見てもらってOK!、何を職人さんに聞いてもOKです。」と、これは、紛い物やインチキを一切していないから出来ることで、技術的にも秘密にしている事は無い。同じ、竹細工をやっている者通し、判らない事を聞かれれば、どんどん教えてあげる。まぁ、技術的に深いところは、数を作った物だけしか判らないし、そんなに簡単に出来るものではないから。何か、ヒントを持って帰られて、参考になるのであればどんどん使って貰って結構だと考えている。後は、作品の完成度、センスの勝負になるだけである。
「作品の写真は撮って良いですが、職人さんの顔を撮る時は、必ず、本人の承諾を取って下さい!」
2時間ほど、全員がそれぞれに見て回り、聞いて回り納得してくれたかな?私の工房を出た後、別府市内の「竹の学校、竹工芸訓練支援センター」などを見学して熊本に帰って行かれたようだ。