高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

手作り作品展

2008年05月14日 08時31分27秒 | 出張

今回の「手作り作品展」との関わりは、7~8年前から、担当の方から話を頂いていたのだが、中々都合が合わず見送っていた。ところがバイヤーの方がわざわざ大分の山奥の私の所まで訪ねて来られた。その時の熱意に動かされて出店する運びになったものだ。「手作り作品展」の特徴は出展者の8割から9割が女性である。普段私が出店している職人展などでは7割くらいが男性であるのに対して正反対である。女性独特の雰囲気があり、会場で見ていると、何人かで連れ立って、休憩に行ったり、トイレに行ったり、女子高生と変わらないような習性が残っている。以前、驚かされたのは、毎日の売り上げを翌日の朝礼で上位10人の売り上げ発表をするのだ。10位以外の人には耳元で小声で昨日の売り上げを知らされる。女性の嫉妬心を煽るような独特の朝礼であった。しかし、今は少し嫌らしいのと、個人情報保護の問題で上位3人の名前だけが発表されるように変わったようだ。

「手作り展」を一段下に見るような意見もあるが、それが「手作り作品展」という言葉の持つ、「素人の趣味が高じて‥‥」という様なイメージとか、伝統工芸品に見られるような伝承とか歴史、職人技、などとは違ったファッション性や感性の方が重要な業種の人が多いからだろう。決して、上、下で見るべきものでは無い。今回で78回、20年以上も延々と続いている名物催事である。20年間、各作家さんに付いているお客様が支えているのだ。その分、お客様も高齢化してきて、曲がり角に来ているのだろう。これからは新しい客層をどう取り込んでいけるか?が鍵ですな。私の所も今回は厳しい状況でしたが、隣のアンモナイトジュエリーの「ドリーヴス公美」さんと知り合ったのと、アルバイトの「おとぼけちゃん」と出会えたのが一番の収穫であった。

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コメント (1)
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