高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

花宇宙

2008年05月17日 06時44分46秒 | 職人仲間

515_005 今回、相模原伊勢丹での私の左のブースに出店している、栃木県の押し花蝋燭の村井さん。此処だけが名前の通り、「花宇宙」 別世界を作っている。淡々と蝋燭に押し花を埋め込んでいく、ある種、この世の雑踏を超越した山岳人の様な雰囲気がある。丁寧にお客様一人一人に説明して、優しい眼差しが印象的である。売り上げに左右されるのでなく、我が道をゆっくりと確実に歩いている感じである。私の友人にも 村井さんの様な雰囲気の人が居るが、たいてい、有機農法に携わる、自然と共に歩んでいる様な人たちだ。

暇な時に少しお話を聞いてみると、何と、藍染めの大川さんのブログにちょくちょく登場する人だった。以前は大学で美術を教えていたり、デザインの仕事をされていたそうだ。今は、好きな植物をと共に居る事が生業になり楽しんでいるそうだ。「一年365日休んだ事はありません、120日は押し花の採取で野山を回り、100日間は押し花作りや分類、50日間で蝋燭を作り、あと‥計算すると‥‥90日くらいで販売するだけだから貧乏を楽しんでます」と明るく仰る。

催事場の中に清清しい風が吹いているようだ!

竹工房オンセ

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