高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

アルバイト

2008年05月13日 08時14分13秒 | 出張

511_007 今回の高島屋では、初めてのアルバイトの子を雇った。この子は3月の心斎橋大丸での職人展の時、隣のブースの売り場に付いていた子だ。誠実な接客が印象的であった。ちょっと、とぼけたキャラクターであるが、真面目で一生懸命な所が良い。今日も、「バッグを説明する時と、お箸を説明する時に同じトーンで話していましたが、やはり、違いますね!?」といろいろ考えてくれる。作品の並べ方を工夫したりして、細かい所にまで良く気が付くのである。彼女の正直な素直な性格はお客さんから見てもとても好印象を与えている。横から見ていても、お客様の和んでいるのが良く判る。今日は出勤前に近くの公園や道端に咲いている花を摘んで来てくれた。小さな心使いが出来る子だ。大阪芸大出身で、只今、彼氏募集中だそうだ。この子はお奨めですよ!

510_0151 京都から、竹細工を趣味でやっている男の人が遣って来た。6階の田辺君の個展を見に来て、会場で「上でも竹細工がありますから見に行ってみてヮ」と紹介されて来られたそうだ。話を聞いていると、以前からこのブログの読者で書き込みもしてくれている方だった。

私は滅多に押し売りをする事は無いのだが、今回はこの竹の好きな御夫婦に「名入れ箸」を押し売りしてしまった。これほど、完成度の高いお箸は中々ありません、これは好意を込めてですぞ!

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田辺小竹襲名展

2008年05月12日 06時45分32秒 | 職人仲間

511_005 難波高島屋の6階の美術画廊で堺の竹工芸家、田辺君の襲名展が行われていた。朝の比較的お客様の少ない時間にお邪魔して、会場を見せていただいた。可愛い奥さんが迎えてくれる。田辺君は10年ほど前、別府の竹の学校に勉強に来ていたが、その時から、別府で学んだ技術に代々受け継がれた感性がプラスされ独特の魅力ある作品を作っていた。やはり、小さい時から養われた感覚というものは大したものである。その後、作家として日本のみならず、海外でも大きな評価を受け、自分の作風を作りつつある。今回の「もののふ」シリーズなどは彼の持ち味が出て素晴らしい物であった。

「職人」と「作家」。竹細工を生業にしていく上で、どちらの方向を目指すのか?意見が分かれるところであるが?彼は作家としての道を、当然、高度な技術と表現方法、その中に彼の主張したいテーマが見えてくる。量産するものではなく、一品物ばかりなので当然高額な作品になってしまうが、美術画廊でハイエンドなお客様に的を絞ったやり方になる。もちろん、この背景には代々受け継がれている「田辺竹雲斎」という大きな看板と、彼の作家としての活動で生まれた価値付けが物を言う。決して、簡単に此処まで来れるわけでは無い。

511_003 竹工芸家の名門の家に生まれたプレッシャーなどは、私たちには想像できない物であろう。名家に生まれ、若くして名を成す、しかし、天狗になることなく礼儀正しい彼の人柄はこれからも多くのファンを作っていくのだろう。

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アンモナイト

2008年05月12日 05時13分48秒 | 職人仲間

510_0101_2 今回の私の隣のブースはアンモナイトの化石を使ったジュエリーだ。見ていると魅惑的な表情をしている。作家の「ドリーヴス公美」さんに話を聞いてみると、このアンモナイトジュエリーを作り出して5年くらいだそうだ、以前は何と、発掘の仕事をしていたそうだ。その中でアンモナイトの魅力に取り付かれてしまったそうだ。実家の仕事の関係で、細工物のボタンを作ったり、金属加工の知識はあったそうだが、失敗をしながら独自な物を作っていったそうだ。

510_0131 見ていて面白い、色の違いはアンモナイトの出てきた地層の違いだったり、何万年の時間の流れの中で、どんなものが繁殖していたのか?絶滅していったのか?時代時代の顔をしているようだ。ジュエリーを作る技術的な事は後から付いて来るが、元になるのは何を人に伝えたいか?自分の大切なもの、大好きなものは何なのか?そこからオリジナルな物が生まれてくる。

510_0141 彼女の話を聞いていると、淡々とした表情の中に驚くような感性、人生観が散らばっている。アメリカ人のご主人と結婚し、娘さんは中学からイギリスに、今はイギリスでOLをしているそうだ。人を押しのける様な虚勢は一切無く、自然体の素敵な人である。

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お風呂

2008年05月11日 06時53分44秒 | 出張

何時も難波に来た時は定番の「東横イン」を使うのであるが、今回は初めて「ドーミーイン心斎橋」を取った。何故このホテルを予約したのか? は、「大浴場あり!」これだ! 出張に出て一番気になるのがお風呂である。どのホテルもユニットバスがほとんどなので、最低限 湯船に浸かって、体、頭を洗うことは出来る。しかし、「浴槽の外で体をゴシゴシ洗って、お湯で流す」こういった普段の生活習慣に合った事がしたいのだ。その点、このホテルは4階に大浴場があり、湯船も4メートル×3メートルくらいが一つ、1.5×1.5が一つ、その他水風呂に高温サウナ、洗い場ありと中々である。初日も飾りつけが終った後、ホテルにチェックイン、ゆっくりとサウナに入り汗を流し、水風呂に入り、体を洗う。おまけにシェービングクリームの缶が設置されている。真っ白なクリームを手に取り顎にたっぷりとつける。髭剃りをスーとあてていくと、奇麗に剃り後が鏡に写る。この爽快感は男でないと判らないかも知れない。このクリームまで置いてあるホテルは珍しい、良くあって、簡易かみそりに小さなクリームが付くぐらいだ。

風呂上りに脱衣所で面白いものを見つけた。フットマッサージ機だ。足のツボを振動でマッサージする機械だ。5分も足を乗せていると良い気持ちになる。この日は温泉と足ツボ機のお陰で夜中足がポカポカしていた。

510_0011  部屋も中々広く、ベットも大きい。テレビも20インチの薄型テレビである。朝食付きで、パンが7種類ほど、サラダ、ジュース、こーひー、ミルク、ヨーグルトなどのバイキング。面白いのが部屋への持ち込みもOKだ。これで心斎橋の地の利で一泊7000円とは儲けものである。

良いことばかりでなく、問題もあった。初日調子よく繋がったインターネットが翌日はさっぱり繋がらない。何回パソコンを再起動させてもダメである。フロントにあるホテルのパソコンでネットを繋ごうとしても、それも繋がらない。ホテルのサーバーの不調である。この状態が続くようでは考え物である。

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ホテル情報 大阪難波

2008年05月10日 09時02分42秒 | 出張

ホテルのサーバーの不調で、昨日から今日の朝9時まで、ネットが使えない!やっとつながったと思ったら、もう、出勤時間になって来た。続きは今晩アップします。

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燕に送られて!

2008年05月09日 09時03分31秒 | 出張

20080508071346 今日から、長期出張の始まりである。朝、7時半に家を出発。妻に別府まで送ってもらい、空港バスに!朝早く、5時過ぎから、最後の事務処理をしていると事務所の中に燕のつがいが舞い込んで来た。丁度、巣作りの時期なのだろう。網戸を閉めずに戸を開けると直ぐに入ってくる。「何となく、可愛いので事務所の中に巣を作っても良いか?」と考えたりしたが、そのために何時も事務所を明けておかなくてはならない。それではちょっと困るので、追い出した。

出発を燕の夫婦が応援してくれたような気持ちだ。

小さな、ボンバルディア機で大阪に到着。9日から14日まで、難波高島屋での「手作り展」。飾りつけも早めに完了し、ホテルにチェックイン、今回は始めての「ドーミーイン心斎橋」である。このホテルはちょっと面白い。

夫、出勤時間が迫ってきた、続きは明日。

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嬉しいお便り!

2008年05月08日 07時02分15秒 | お客様

今日は嬉しいお便りが届いた。昨年暮に「来春、結婚するのですが、結婚式の披露宴にゲストの方の名前を彫って欲しい」と依頼があったお客様から、無事、結婚式を済ませられ、報告と引き出物のお茶を送って下さったのだ。2月に新宿の伊勢丹に行った時、伊勢丹に顔を出してくださりその時初めて、お話した。その時の様子は

http://blog.goo.ne.jp/takae_1/d/20080222  ブログでアップしてあります。

お礼のお手紙には

「名入れ箸を用意したことで、私たちに気持ちがゲストの皆さんに伝わり、和やかで暖かい式にすることが出来ました。本当にありがとうございました。」

561_2 こちらこそ、丁寧な礼状と、彼女のお爺さまがブレンドしたという引き出物に使った新茶を頂き本当にありがとうございました。「お幸せに!」 手紙を読んで、こちらまで心温まる思いにしていただきました。

さぁ、今日から長期出張だ。頑張らねば!

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左官屋仕事

2008年05月07日 07時16分20秒 | 竹細工作業工程

56_00216日は実に良い天気、行楽にも最高の日和である。しかし、今日は新しく作った水槽の側面に水が漏らないよう防水セメントを塗らなくてはならない。どの仕事でも、遣ってみると難しい。特にこの左官仕事は本当に難しい。まだ、地面にコンクリートを張るだけなら、それほどでもないが、この側面に薄く均一に張って行くというのは、素人には至難の技である。

56_0041 学生時代にアルバイトで人夫の仕事をしていた時、道の則面に石を積んでいく仕事の手子をした事があったが、この時、監督から「石仕事と左官仕事は特殊な技術なので日当も特別高いのだ!」と聞いたことがあった。コンクリートやモルタルを練ったり、運んだり、これは重たく汚れる重労働である。壁に塗りこんでいく時はコテの力の入れ具合で薄くなったり、凸凹になったり、剥がれて来たり、難しいものである。

56_0061 今はホームセンターにいろいろ道具が売っているので、最初から砂を混ぜ込んだセメントを買い込み、速乾性の溶液を少し足して水で練りこんでいく。コテは、最初は少し弾力のある物を使ったほうが旨く くっつく、仕上げに金コテで表面を奇麗に整えていく。ずーっと中腰の姿勢なので終った時には腰が痛くなった。最近は少しお腹周りがスマートになったのでまだ良かったが、半年前であれば、お腹が支えて、この中腰の座り仕事が一番キツかっただろう。

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新緑

2008年05月06日 09時02分19秒 | 安心院

5月4日、5日と二日間、珍しくゆっくり過ごした。次男坊シンラの運動に付き合って、ラグビーのキックキャッチボール、200球も遣り取りしたら、こちらがヘトヘトである。子供はどんどん成長していく。

54_0021 家の周りの草刈りも久しぶりにした。明後日からの長期出張を考えると、今のこの時期に1回目の草刈りをしておかないと、茫々になってしまう。まだ、草が柔らかくて楽に出来る。草刈りをしながら、庭を見てみると、「枯れてしまったか?」と思っていた 紫式部やツツジの木から新しい目が出ている。「まだ、生きていたのだ!じぃーと我慢して、一生懸命根っこを張って、春が来るのをひたすら待っていたのだろう。」

53_0061 裏庭の花壇にも、可愛いすずらんが花を咲かせている。以前、一度「野の花図鑑」というのを買って、身の回りの名も無い草花を知ってみようと調べた事があったが、忙しさにかまけて、すっかり忘れている。もう一度、図鑑を引っ張り出して家の周りの植物を調べてみようかな

53_0041

草刈りを終えて、一息ついているとお客様からの電話!「今、由布院に居るのだけれど、工房に行っても良いですか?」と、昨年、広島三越でお箸を買って頂いたお客様でした。「工房自体はお休みですが、良かったらお出で下さい!」と、めったに見ることの出来ない製作現場を見て喜んで頂いた。買い物もして頂き、また、「今年の8月に53_0051広島三越でお会いしましょう」と。

朝、藍染めの大川さんのブログを見てみると、私の所のお客様が、このブログを通じて「紺邑」を知り、訪ねていかれたそうだ。

http://kon-yu.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_78f3.html

こういった、嬉しくなるような遣り取りは気持ちが和みますな。

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連休

2008年05月04日 05時34分14秒 | 安心院

53_0021

今日は朝から、珍しい車が工房に入って来た。いったい誰が来たのだろう?と考えていると、中から工房メンバーの「K」さんが降りてきた。

T 「あれー!Kさん、どうしたの?」

K 「昨日、納車で取りに行って来たんですよ」

T 「すっごい! 何か装甲車みたいだなー」

K 「HAMMARをまねて作ったらしいですよ。小浜って言われてます。ホンダ      はよくマネしたのを作るんですよ。」

T 「ちょっと、中、見せて!」

53_0031  シンプルにまとまったダッシュボード、カーナビの中にハイテク技術がびっしりである。ハンドルの所に妙なボタンが付いている。

K「これは、携帯電話がそのままカーナビに入って行って、そのまま使えるんですよ。電話が掛かってくると、カーナビから声が出て、ハンズフリーで話せるんですよ。」

T 「へー!凄いな。最近はどんどん進化しているんだなー」

K 「CDチェンジャーもいらない、ハードディスクになっているので、4000曲まで入ってしまうんですよ」

「サイドブレーキを引いたまま少し動かしたら、「サイドブレーキを戻してください!」とカーナビが言うんですよ」

「説明書だけでも、電話帳くらいあるので、もう付いていけないですよ」

バックをする時の車庫入れの画面やカーナビにテレビも映るそうだが、「此処は山間部で電波が来てませんね!」と言われてしまった。4月中に購入したので例の特別減税のドタバタに絡まって、10万円くらい税金が安かったそうだ。あれや、これや、一しきり車の話で盛り上がった。

Kさんは、ピカピカの新車に竹ヒゴを載せて、帰って行った。

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ソーラー発電のその後

2008年05月03日 09時15分24秒 | ソーラーシステム

昨年の暮れに取り付けた、ソーラー発電システム。最近はやっと少しづつ、売電できるようになって来たようだ。2月の売電報告では1500円くらいしか売電することが出来なくて、「何じゃ、こりゃ?」と思っていたのだが、3月、4月と5000円くらい売電できるようになって来た。これから、少しずつ、日照時間も日差しも強くなるので、一月10000円くらい売電してくれると、助かるのだが?

52_0111 我家は約6キロワットの発電システムを取り付けたのだが、パンフレットにあるようにソーラーシステムを10年や15年で元を取るのは、まだまだ、無理なようだ。簡単に計算すると、電気代はシステムを付ける前と後ではほとんど変わらない。変わった事は、ガス代が0になり、お風呂の灯油代が0になった事と、売電した収入が増えたことであるが、今の所この三つを足して一月10000円くらいなので、元を取るには20年くらいは掛かりそうである。それと、自分の所で電気を発電していると言う、少しだけの満足感かな?

一番最初にソーラーシステムを売り込みに来た業者は3キロワットほどの見積もりを持ってきたのだが、とてもとても 3キロワットでは話にならない発電量であった。私どもの様に、仕事で昼間も沢山電気を使う事を差し引いて考えると、一般家庭では5キロから6キロの発電システムが良いのでは無いか?と思う。

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タンポポ!

2008年05月02日 16時56分00秒 | 安心院

52_0051

今年は家の回りにいっぱいのタンポポが咲いている。昨年の春はこんなにタンポポは無かったのに?黄色い花びらが可愛らしく、また、こんなに沢山集まって咲いていると尚更である。漸く、我家にも春がやって来た様だ。

52_0091 昨日までに、連休後に始まるロードに向けてほとんどの荷造りが終わり、溜まっていた事務仕事も片付け、気分的にほっとしている時である。家の回りにも目が向き、綺麗な花を愛でて、鶯の声に耳を傾ける余裕がやっと出てきた。連休で帰ってきている次男坊シンラとキャッチボールをして、以前から頼まれていた、インターホーンの取り付けも済ました。

52_0031我家は丸太で出来ているので、平らな面が無い、インターホーンをつけるのに、機械の巾だけ丸太を切り込み、ノミで削って平らな面を作り取り付けた。このインターホーンは今使っている電話で対応することが出来、入り口に付けたホーン以外は今までの電話で、家でも工房でも話す事が出来る。早速、お客さんになったつもりで「ピンポーン、ピンポーン」と鳴らしてみる。すると、工房にいた妻が「どなたですか?」とあきれた声で対応してくれた。

のどかな春の一日である。

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