オメガ自動巻、セイコークオーツクロノ、ロレックス婦人物を修理しました

昨日は閉店後の修理でした。
はじめはオメガの紳士物。ワンピースケースの時計でベゼルを外して竜頭を抜き機械を取り出します。
オメガの場合は文字盤が簡単に外れたり動いたりしないようにレバーが付いていることが多いです。
この時計も文字盤の縁ののベゼルを外してレバーを動かして機械を取り出しました。


　機械はオメガ563でした。綺麗な色の機械です。
T様からのお預かりです。オメガシーマスター
分解掃除、ケースバンドの洗浄、タイミング調整で完了です。
この時代の文字盤が個人的に好きでカーブしたやわらかさが良いです。


2番車のホゾ穴の油が固まっていました。止まりの原因だと思います。

次はK様からのお預かりのセイコーアスタリスク。
100分の1秒まで測れるクロノが付いています。巻き芯が錆びて折れていました。
巻き芯、竜頭交換でお預かりしたのですが、錆がひどく機械から巻き芯が外れませんでした。
ただの巻き芯交換だと思っていたので大きく予定が狂ってしまいました。
恐ろしいくらいの歯車が入っている機械の分解掃除に変更。
気合を入れなおすのにちょっと時間かかってしまいました。
開けてみると機械の中まで錆が入っていて巻き芯、竜頭の交換だけでは動かなかったと思います。
分解掃除、竜頭、巻き芯、クロノのスタートボタンのバネも錆びて折れていました。
綺麗に仕上げてケーシング。
クロノも通常の時計も問題なく動いてくれています。


恐ろしいくらいの歯車です。これが一枚の板で押さえられています。


最後はロレックスです。婦人物の時計です。N様からのお預かりです。
キャリバー1161　

ローターがワッシャで止まっている機械です。
完全に油が切れていました。
分解掃除、ケースバンドの洗浄と　風防の磨きです。
昔の機械ですがしっかりとした良い機械でした。



もう少し早く帰れる予定でしたが、遅くなってしまいました。
朝が早かったのでちょっと疲れました。

今日もロレックスをひとつ仕上げて帰る予定です。

頑張ります。