正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

オメガ自動巻き、セイコー懐中時計、アイチ掛け時計を修理しました。

2010年10月31日 | 時計修理
昨日は台風が心配でしたが、堺はそんなに影響はありませんでした。

 昨日は先週分解して時方のゼンマイの修正と打ち方のゼンマイのこはぜの修理をしないと駄目なアイチの掛け時計の仕上げをしました。
凄腕修理士N氏から真鍮の3ミリと5ミリの直径のピンを分けていただき作ったこはぜを使ってその真鍮のピンで固定しこはぜの修理が出来ました。
旋盤で真鍮の5ミリのピンを使って頭5ミリ胴体3ミリまで削ってカシメのピンを作りました。
こはぜの修理が終わって組み上げて打ち方の調整をしていると今度は数取りのレバーの先端が折れてしまいました。
もう一度分解し同じ品があったので交換して組み上げました。
手間のかかった修理ですが、ものすごくやりがいがあり充実した修理でした。
この時計がその手間のかかってしまった時計です



 腕時計です。
オメガの自動巻きです。
T様からのお預かりです。キャリバーはオメガ505 少し昔の機械になります。
止まりの状態でした。ざら回しも駄目で分解して部品の点検をして洗浄し、注油しながら組み上げていきました。
2番車と地板の間がかなり油で汚れていました。ここが原因だったと思います。
風防も磨いてケースバンドの洗浄もして完了です。



 セイコー社の懐中時計エンパイアです。
テンプ、アンクルが完全に修復不可能な状態でした。T様からのお預かりです。
故障している箇所以外を先に分解掃除をして、部品を探しています。
見つかれば組み上げて仕上げようと思います。



昨日はあとグランドセイコーの再修理の調整もして仕事を終えました。
昨日はお店の近くにある実家に泊まりの日だったのでいつもよりも遅くまでお店に残っていました。
今日ももしからしたら残業になるかもしれません。

頑張ります。

ボームメルシエ手巻き、オメガ自動巻き、国産クオーツをオーバーホール

2010年10月30日 | 時計修理
昨日から今日にかけて台風が心配でしたが何とか無事に通り過ぎてくれたみたいです。
深夜の高速はちょっと怖かったですが…。

閉店後少し用事があって用事が済んだのが9時半ごろ
またお店に戻っての修理となりました。いつもより2時間ほどスタートが遅くなったのであんまり修理が出来ないと思ったのですが、集中できて予定の修理が出来ました。

最初はボームメルシエの時計です。1050キャリバー
金無垢のケースバンドでゼンマイが切れての修理です。当時の金無垢の時計は非防水なのでケース内部に少しお水が入って青錆が出ていました。
I様からのお預かりです。大阪からわざわざお持ちいただき感謝です。
分解掃除、ゼンマイ交換、ケースバンドの洗浄です。
薄い機械の割りにしっかりとしたゼンマイが入っていました。
厚みは0.13ミリ幅は2.0ミリ、長さは30センチもありました。
あんな小さな香箱なんかに長いゼンマイがはいっているもんだな~って感心します。
順調に終えてタイミングを取ってケーシング。


 
 次はオメガ自動巻きです。O様からのお預かりです。止まりということでお預かりしました。
ETA社の2892-2が入っていました。金色の機械で綺麗な機械でした。

分解していってざら回しの時少し歯車を動かしてから回すと動いてくれました。少し滑らかな動きではなかったので油切れが原因かと判断。
分解掃除、注油、タイミング調整で完了です。
掃除後テンプも290度くらい振ってくれるようになりました。




 次はクオーツです。ミヨタの2025キャリバーです。
この機械は分解掃除をしてもまた調子が悪くなることもあるので機械の交換をしています。
思い出の時計だそうです。
ケースの内側も綺麗にしてケーシングして完了です。



 最後はオメガのスピードマスターの短針がずれている修理です。
何かショックで外れてしまったみたいです。
クロノの秒針を外してしまうと大変なので、カレンダー、長針、24時間計を合わせて短針を押さえ直ししてケーシングしました。
緊張する修理でした。



今日も残って修理の予定です。
明日は早く帰ります。


レビュートーメンクリケット修理しました

2010年10月29日 | 時計修理
おとといの夜に修理する予定だったレビュートーメン クリケットを修理しました。
N様からのお預かりです。
先日は楽しいひと時有難うございました。
最近外に飲みに出ることも少なく仕事中もウキウキ気分で仕事が出来ました。
2日遅れでの修理になりました。
先日の修理と同じように分解していき、各部品を綺麗に洗って注油しながら組み上げました。
輪列の押さえの3本のネジそれぞれが長さ。太さ、大きさが違いました。
そんな細かなことにも気を配りながらの修理でした。
洗浄機前のシャーレでの手洗いのとき予期せぬ部品が一つ落ちていました。ちょっとあせりましたが地板と部品とをよく見比べて丸穴車の内側のパーツと判明事なきを得ました。

この機構でベルが鳴ります。
旅行用の小さな手巻き目覚まし時計と同じ構造です。

N様、時間きちっと合わせますね。



無事に組み上げタイミングの調整をして完成です。

 次はバラスだけして帰り修理は今日の時計です。
LIPというメーカーの時計です。

竜頭が12時側に付いているロンダの小さなクオーツの機械が入っていました。
今日の修理残業のときにぶ掃除をして組み上げようと思います。

今日は残って修理をして家に帰る予定です。




セイコードルチェを修理

2010年10月28日 | 時計修理
昨日は閉店後集まりがあり参加させていただきました。

時計の話であっという間に11時半になっていました。いつものことですが一瞬の時間でした。
いろんな時計を見せていただき、初めて見る機械もありました。
毎日時計の機械を触っていますので大体の機械に見覚えがあると思っていたのでいい勉強になりました。
ありがとうございました。
Y様へ次の機会にはクロノの特集でお勉強させてください。お願いします。
楽しみにしています。

 昨日は少しお酒も入ったのでお店に戻らず実家に帰り朝早くお店に出てきて修理しました。
セイコードルチェです。
回路が不良で部品屋さんにも在庫が無くお店にストックをだめもとで探したところ出てきました。
(本人もびっくり


分解掃除、回路交換で完了です。

今日は雨なので夕方から分解掃除の予定です。

年末のDM作りも急がないと駄目で少しバタバタしそうです。

VEGA クオーツとレビュートーメンクリケットを修理しました

2010年10月27日 | 時計修理
昨日といい今日といい急に寒くなりました。
着る服が追いついてきません。大変です。


 昨日の修理ですが、急ぎの修理でシチズンVEGA
電池の交換をしたのですが動かず修理となりました。最近はVEGAというシリーズは無いみたいですね。
A様からのお預かりでキャリバーは6A31です。



 次はレビュートーメンのクリケットです。
手巻きのアラーム機能の付いた時計です。
O様からのお預かりです。
何かが引っかかったような感じがしました。
開けてみると裏側のバネの先端が折れて歯車に噛んでしました。
ほんとに先端だったので機能に影響なくそのまま組み込みました。
分解掃除、調整で完了です。
順調に動いてくれていてテンプもものすごくよく振ってくれていました。





小さい方の香箱がアラーム用の香箱です。

最後はパティックのケース洗浄です。婦人用の手巻き時計ケースは18金のホワイトゴールドです。
ガラスの淵の綺麗なダイヤが入っているモデルです。

機械もめちゃくちゃ綺麗な機械が入っていました。

N様からのお預かりのクリケットも修理しようと思ったのですが、気力がなくなってしまい昨日はここまでで帰ることにしました。


今日も修理残業の予定でしたが、お誘いいただいたので、ディープな時計談をしてこようと思います。
楽しみです。

もし時間があればお店に戻って修理しようとも考えています。

セイコーAGSとロレックスの部分修理をしました。

2010年10月26日 | 時計修理
今朝新聞を取りにいったらものすごく寒さを感じました。
明日はさらに寒くなるみたいですね。気をつけてくださいね。

 昨日の修理は最初は三田から送っていただいたセイコーAGSの分解掃除をしました。
キャリバーは5M23でした。
ガラス交換、防水テストはメーカーに送っての交換修理となりますので分解掃除を先にさせていただきました。
順調に終了してケーシングしました。
0.82μAでした。





 次はロレックスの手巻きの時計のおしどりネジが折れて修理をしました。
部品入手に時間がかかり昨晩の修理となりました。
竜頭が外れてしまうとのことでお預かりしておしどりネジを回しても空回りだったので折れていると判断しました。

今日は修理残業の日
レビュートーメンのクリケットを予定しています。
2個あるので続けて出来たら仕上げる予定です。

 

タケオキクチクオーツ、ペンダントウォッチ、オメガシーマスター、ドルチェを修理

2010年10月25日 | 時計修理
昨日は閉店後ユンハンスの掛け時計の分解掃除をする予定でしたが、ペンダント用としてお使いの時計の急ぎの修理があったので先に修理したら流れで腕時計の修理になってしまいました。
流れって怖いです。

 最初はI様からのお預かりです。化粧品のメーカーからいただいた時計だそうですが、ペンダントウォッチとしてお使いのようです。
シチズンミヨタの2025の機械が入っていました。
2針の時計ですが回路からの発信音が聞こえずお修理でお預かりしました。
機械交換をしている2035と同じ機種で秒針をつけないで2針で使っていただくという了承を得て機械交換になりました。
竜頭の位置やポイントの位置がちょっとややこしかったです。


 次は
キクチタケオさんのデザインの時計です。
シチズンの機械が入っているクオーツクロノです。
S様からのお預かりです。回路不良でしたので分解掃除、回路交換をしました。


 オメガシーマスターです。H様からのお預かりです。
Ω1109(ETA2892A2)の機械が入っていました。
止まりの状態でした。ざら回しは大丈夫だったのでアンクル、テンプ周りの不良です。
点検しながら分解し洗浄機にかける前に入念に洗いなおししました。
洗浄が終わって注油しながら組み上げてテンプを取り付けるとき少し緊張しましたがアンクルまで力がきちっと伝わっていたので大丈夫だと判断して組み上げました。
順調に動いてくれています。



 最後はセイコードルチェ。5E31キャリバーの時計です。
A様からのお預かりです。竜頭部分からお水が入っての不具合です。巻き真がまっかっかになっていました。
ホゾ穴部分にも汚れがありました。
洗浄して注油消費電流も0.6マイクロくらいで順調です。



今日は電車で帰ります。
あまり遅くまで残れませんが、K様からのお預かりのロレックスの部品が入ってきたので交換して帰る予定です。

タケオキクチの時計とオメガの時計の機械の写真を撮るのを忘れてしまいました。
機械に集中しすぎてました。
以後気をつけます。

アイチの掛け時計を修理

2010年10月24日 | 時計修理
今コスモス畑ではコスモスが満開のようです。
そんな季節なんですね。

昨日は夕方からお客様少なく、掛け時計の修正と分解掃除を始めました。

最初はユンハンスの掛け時計です。
時方のゼンマイが切れている時計です。香箱に入っているので学校時代にクロックを教えてもらってY先生に電話しました。
ゼンマイは厚みが大切で力は厚みの4乗に比例するので厚みはマイクロメーターで測ることなど色々教えてもらいました。
ゼンマイ式の時計ではてきめんに厚みの差が現れるとのこと
勉強になりました。
ありがとうございました。


ユンハンスは今日の残業のときに分解するとして昨日はアイチの時計の修理をしました。
この時計の時方のぜんまいが調子悪く修正と分解掃除になりました。
順調に作業が進んで最後こはぜを効かす時にこはぜのバネが折れてしまいまたばらしてこはぜのバネを作るところまで戻ってしまいました。
なんでも勉強で丁度いいばね材の板があったので形をとって切り取り穴を開けて切のいいところまでして帰りました。
カシメる真鍮の棒を注文ないと駄目でもうしばらく完成までには時間がかかると思います。



今日も気合入れて頑張ります。


クレドール、オメガコンステレーション、プライベイトレーベルを修理

2010年10月23日 | 時計修理
昨日も心地よい天気でした。
バタバタと1ヶ月早く過ぎました。色々とあって忙しい1ヶ月でした。

昨日は閉店後の修理です。
最初はクレドールです。
婦人用のクオーツ時計キャリバーは2F70ではなく5A70です。プレッシャーが全然違います。
M様からのお預かりです。バンド部分が錆びて硬くなっています。少しでもやわらかくなるように洗浄機に入れたりしましたが完全に錆が回っているみたでなかなかやわらかくなりませんでした。
何度も洗ったせいか少しだけですが腕にフィットするようになりました。
機械も回路、コイルの部分に錆が出ていて電池が早く切れる原因になっていました。
分解掃除、錆び落としをして完了です。



 次はオメガコンステレーションです。最近よく修理している気がします。ステンレスのモデルで分解掃除、風防交換、パッキン交換です。キャリバーはオメガ561
ケースを見ると結構使い込んでいる感じがしますが、機械は綺麗です。
S様からのお預かりです。
順調にタイミング調整までして部品入荷待ちです。




 最後はプライベイトレーベルの時計です。S様(旧姓)からのお預かりです。1箇所ですがホゾ穴に錆が出て歯車が固まっていました。
丁寧に外して洗浄し錆を落として組み上げました。掃除後の消費電流は0.54μA
機械はY151が入っていました。



 昨日は3点だけ仕上げて帰りました。

今日も残っての修理で実家に泊まる予定です。
気合入れて頑張ります。

ニコル手巻き時計、ドルチェ、グランドセイコーを修理

2010年10月22日 | 時計修理
昨日は夕方からお客様が少なくなったので分解掃除をしました。
営業時間中の修理は久しぶりです。

 最初はニコルの手巻き時計です。珍しい機械でした。S様からのお預かりです。
1380 11というキャリバーの時計でした。手巻きの機械のパーツを合体させて少し上に長短針が来るような構造になっていました。
どうやってこの時計を動かしているのか興味があっての分解なので楽しく分解掃除させていただきました。
いろんな技術を使ってデザイン考えるんでしょうね。
 通常の手巻き時計に比べて歯車の数も多くなるので定期的な分解掃除は必要と思います。

 
次はセイコードルチェ。6020キャリバーの時計です。K様からのお預かりです。

消費電流が高く分解掃除になったのですが、回路の調子が悪く消費電流が高くなっているみたで部品を注文したのですが在庫が無いみたいです。
昨日は分解して各部品綺麗に洗浄して組み上げましたが、まだ少し高め。
今日もう一度点検を兼ねて分解してみようと思います。



 最後はGSです。T様からのお預かりで、ガラスが曇っていたとのこと。
キャリバーは9581です。
シンプルないい時計です。
ばらしてみてびっくりしたのは文字盤の裏側と機械の裏側です。
湿気がたまってしばらくそのままだったみたいでかなりの腐食が見られました。
錆を落として洗浄機にかけたのですが、ホゾ穴が大きくなっている部分もあり地板交換、回路交換が必要で、メーカーに送っての修理になりますとお伝えしました。
 グランドセイコーの部品は入らないのですが、地板が悪くなってしまっているとほとんどの時計はメーカーの修理となってしまいます。





 今日は修理残業の日です。
クレドール等の修理を予定しています。
ちょっとバテ気味ですが気合が足りなので疲れてしまうと思います。気合で乗り切ろうと思います。