有明や浅間の霧が膳を這ふ 一茶 2016-10-25 | 一茶鑑賞 有明や浅間の霧が膳(ぜん)を這(は)ふ 夜が明けても、まだ空に月が残っている 早立ちのために食膳につくと、 浅間山の方から霧が流れてきて 膳のあたりを這っている。 〔季語〕霧 浅間山には何度も行ったが、遅くまで騒いでいて 朝食はいつも宿の人に呼ばれる有様で この一茶の旅情にはほど遠い 俳句には不真面目は相応しくないのだと今さらのように納得する