温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

地雷グリコ 青崎有吾著 読了 〜単純なゲームにちょっとルールを加えるだけで多くの推理が必要な楽しいゲームとなるんだ〜

2024-11-01 17:15:07 | 
感想は、面白かった!につきます。食事をしたりするのがもどかしいほど。
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。
罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。
次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
内容は、目次は以下の通り4つのゲームの話。読み出した初めは、すべて別の話かと思ったけど、主人公は同じ。
1.地雷グリコ
2.坊主衰弱
3.自由律ジャンケン
4.だるまさんがかぞえた
5.フォールーム・ポーカー
地雷グリコは、普通のじゃんけんして進む「グ・リ・コ」。坊主衰弱はトランプの「神経衰弱」、自由律ジャンケンは、普通の「ジャンケン」、だるまさんがかぞえたは、「だるまさんがころんだ」、フォールーム・ポーカーはトランプの「ポーカー」、しかし、新たなルールが追加される。それだけなのだが、追加されたルールのおかげで、相手の手を読む必要が出て、非常に複雑な読みが必要になる。このあたりの設定が絶妙で面白い。単純なゲームに複雑な読みが必要となるという設定が絶妙に面白くしていると思う。この小説はまさに推理小説かな?主人公はゲームの天才で、最初から相手の行動を読み先手を打つ。その辺の醍醐味が面白い。
ネタバレになるかもしれないけど、下のサイトにもっと詳しく、それぞれのゲームにどのようなルールを追加しているかが書かれているので、興味があり、ネタバレを恐れない人は参考にしてください。
読書好きの間で話題になっている「地雷グリコ」がめちゃくちゃおもしろかったので、これはもっといろんな人に読んでもらいたい!という気持ちで感想文を書いていこうと思います。
作中には、誰もが知るゲームに少しアレンジを加え1対1の頭脳戦に仕上げたゲームが5つ登場します。
これらのゲームに挑むのは変わり者の女子高生。様々な対戦相手を前に、徹底的に思考を読み切る過程が気持ちいい騙し合いのゲームです。
この本はいつものように朝日新聞の書評から興味を持ったんでしょう。書評も載せておきます。
まさに破竹の勢いだ。
先月、わずか一週間の間に本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞、そして山本周五郎賞を受賞。十一月の刊行のため、昨年の各種ランキングは対象外となったが、今年、冠はまだまだ増えるに違いない。
主に描かれていくのは、五つのゲームだ。主人公となる高校一年生の射守矢真兎(いもりやまと)がまず挑むのは、「地雷グリコ」。
文化祭で一番人気の屋上に出店できるわずか一団体の座を摑(つか)むため、クラス代表として、常勝チーム生徒会と対戦する。
白状すると、年齢のせいか、私には、すべての話のトリックというかゲームに勝っていく詳細な内容は100%追いきれませんでした。特に最後のポーカーはついていくのが難しかった。でも、その辺りは読み飛ばしても楽しめた。
最近ちょっとも白くない本ばっかりだったので、今回は大リーグのドジャース、ワールドシリーズ優勝のTVを楽しむ合間でも、非常に楽しく読めた。
Amazonの書評も一つ載せておきます。
フィットル
5つ星のうち5.0 最高
嘘食い、カイジ、ライアーゲーム、ACMA GAME、…
頭脳バトルものってめちゃめちゃ面白いですよね。
この本でたっぷり楽しめます。
このジャンルで大事なのは、
・シンプルなルール(読者がルールの理解を諦めてしまうレベルでは全く面白くない)
・納得感のある勝利(ルール違反がなかったことを読者が完全に理解でき、読者もその発想さえあれば真似ができる方法)
・ゲーム情報の適切な開示(実はこんなことしてました、は最小限であってほしい)
・ロジックのストーリーテリング(プレイヤー視点、観客視点の情報開示・解説が読者の興味を持続させる)
・派手などんでん返し
あたりだと思っていますが、この本は完璧です。
さらには全体をつなぐサイドストーリーもちゃんとオチがついて、読後感が爽やかでした。
いやーー最高です。
もっと続きを、何卒ぜひお願いします!!

大掴み源氏物語 読了〜源氏物語大掴みできました〜

2024-10-22 11:30:32 | 
実は私は、図書館から借りた本を読む以外にも、ハマっているものがある。それはまずは朝日新聞の新聞小説「C線上のアリア」湊かなえ著を読むことと、NHK大河ドラマ「光る君へ」を見ることだ。どちらも10年、いや30~40年くらいしたことがないことをやっている。その中で、「光る君へ」は源氏物語ということで、手っ取り早く、それこそ源氏物語を大掴みしたくてこの本を借りた。約250ページだが、3日ほどで読めた。漫画はこれが良い。だけど、いつも漫画は買うと(酢本の数冊しか買ったことはないが)すぐ読み終えてしまって損した気になる。

大掴源氏物語 まろ、ん? 単行本 – 2002/1/30 小泉 吉宏 (著)
これ1冊で『源氏物語』全部を読んだ気になれる!著者曰く、『源氏物語』の世界をより知るにつれ、のめり込んで面白くなり、たくさんの方々に是が非でも伝えたくなってしまったい、
衣装など時代設定もおろそかにはできなくなり、気がついたら構想から6年、制作の実作業に3年もかかってしまいました。それだけにこの書は必読です。一帖8コマ、全54帖。

The Bamboo Cutter
5つ星のうち5.0 実に好い!
肩が凝らず、簡潔で分かりやすく「源氏物語」の全体主旨が理解できるのでとても好い。
この種の装丁・内容は、とりわけ生真面目な学校の先生にとって優等生的な「教科書」的でない ゆえに、批判・敵視されがちだが、所与の目的のために実に合理的で好い。
著者も述べて居られように、本書で全体を知った暁に、現代語訳であれ、注釈を頼りつつ原文に 触れるなどして、次の一歩を進められれば、所期の目的は正確に達成できる。
とりわけ、著者6年の年月を費やして、頭に汗をかきつつ、現にある後世の資料にある「誤り」 をも正しつつ(→つまり厳密な校正への注意を怠らず完成させた著者の熱意と努力に脱帽である。
「漫画」で「軽妙に・愉しく」とは言えども、源氏物語の複雑な人間関係(→とくに同一人物で も出世して肩書が変わったり、親子になったり、天皇として即位したり、退位・譲位したりして、 余計わかりにくい関係)を追うのは”楽”ではない。
上の方が、述べているように複雑な人間関係は、このような漫画でその都度一部を紹介してくれないと、もうとてもついていけに年齢だ。並行して読んでる新聞小説「C線上のアリア」もおばやら、元カレ、その姑、友達などがいろいろ出てきて、この人誰だっけとなって、メモを作ったくらいだ。
話がそれましたが、大掴みという目的は短時間で達成できました。今後は、何か現代語訳の源氏物語を読んでみるかな?すでに持っていたような気がする。

なぜ鏡は左右だけ反転させるのか―空間と時間から考える哲学 加地 大介著 読了〜科学ではなく哲学として考察した本、やはり私には哲学は難しい〜

2024-10-18 22:03:27 | 
この本は、以下の朝日新聞を記事を見て『なぜ私たちは過去へ行けないのか』という命題や時間の概念について、以前から興味を持っていたので予約。4日ほどで読了しました。でも、飛ばし読みです。
科学的内容かと思ったのですが、哲学入門という感じの本です。
哲学的論理説明のあたりは半分以上理解できなくて読み飛ばしました。
「なぜ鏡は左右だけ反転させるのか」 [著]加地大介
 加地さん、ごぶさたしています。2003年に『なぜ私たちは過去へ行けないのか』という著書をいただいたのですが、そのとき私は、だって過去なんだもの行けるわけないじゃんと、読まないままにしていました。
すいません。愚かでした。今回、かつて後半にあった鏡の謎を前半にもってきて、過去の謎を後半へと入れ替え、増補・改訂版として出されたので、ようやく読ませてもらいました。
 まず、なぜ鏡は左右だけ反転させるのかという問題に、マーティン・ガードナーの説明が紹介され、私は加地さんとともになるほどーと思い、
でも、と加地さんが考え直してまだこれじゃだめでしょと論じるところでそうだよなーと思い、続いてネッド・ブロックの議論が紹介され、
私は加地さんとともになるほどーと思い、でも、と加地さんが考え直してまだだめでしょと論じるところでそうだよなーと思い直すという、
いわば脳みそがマッサージされているような感じになりました。
以下がAmazonの一つの書評。この方は「著者なりの回答」に対して理解した上で納得云々と言及していますが、残念ながら、私は一部理解できたところもあるという程度の理解でした。
無気力
2003年に刊行された『なぜ私たちは過去へ行けないのか』に加筆修正を行ったものである。
第1章は新たにタイトルに採用された鏡に左右反転を扱う。第2章は旧版のタイトルにあったタイムトラベルを扱う。
この二つの章のみによって構成されているが、この章の順が旧版から入れ替わっていることが大きな変更点である。
その他、エピローグが追加されるなどの手が加えられているので、旧版を読んでいる人であっても、あらためて読み直す意味があるものとなっている。
いずれの問いについても著者なりの解答が与えられている。その解答に至る思考の過程が丁寧に記述されているのが本書の特徴である。何より、哲学者の手の内を見るようで興味深い。
ただ、いずれの問いに対しての著者なりの回答については、それが納得出来るものかどうか判断が分かれるところだと思う。
教科書用として書かれたものであり、著者の講義では、そのあたりの理解しにくい点は解説がなされているのだと思うが、本書だけではどうしても理解が難しいところが残る
わからないなりにも、一部興味を引いたキーワードがありましたのでいつものように以下に紹介します。
ーリンクに紹介したサイトで述べているように鏡像反転のプラカードで縦読みの「山本」は「山本」のままなのに、横読みの「山本」は「本山」に変わっています。そう左右は反転しているのに、上下は反転していません。よく考えると不思議ですね。
プラカードの図は下のリンクで確認してください。
鏡像反転という現象をしっかり理解するために、たとえば図1のようなプラカードについて考えてみましょう。
 このプラカードは、縦の方向にも横の方向にも「山本」と読めるようになっています。では、これを鏡に映してみましょう。すると図2のようになります。
図1 プラカード
図2 プラカードの鏡像1
 そう、縦読みの「山本」は「山本」のままなのに、横読みの「山本」は「本山」に変わっていますね。つまり、上下は反転しないで左右だけが反転しています。
ーウエシタトヒダリミギ。ここでは上と似たような事象を図で説明している。曰く、両者の前を重ね合わせるために、ウエとウエ、シタとシタを一致させて回転させる見方と、両者のヒダリとヒダリ、ミギとミギを一致させて回転させる見方である。これは本の図を見て確認しないとわからないかもしれません。
ー鏡像反転という現象には2つの見方がある
(a)回転軸を基準とした反転関係にあるものとして、物体とその鏡像を捉える見方
(b)平面を基準とした面対象の関係にあるものとして、物体とその鏡像を捉える見方
ー左右に関するカントの洞察は、「知性」や「概念」のみによる理解に抗して何らかの意味での「感性的な」理解を必要とする空間的性質の存在を合意しているように思われます。
ー私たちが重力の中で生きているという、あまりにも当たり前すぎて意識もしない事実が、鏡を見るというごく些細な日常的認識までも強く支配していることを示すことによって、むしろ意識されないものの中にこそ大きな力があることを、鏡は教えてくれたとも言えるでしょう。
ーしかし、タイムトラベルは理論的に可能であると主張する物理学者や数学者がたくさんいます。回転宇宙、ワームホール、タキオシ、陽電子などという現代宇宙論や量子論の道具立てを用いてタイムトラバルが可能であることを主張する論文が、権威のある科学雑誌に掲載されたりしているのです。
ー「過去と未来の最も根本的な相違は何か?」
ーさもなければ、おそらく過去への旅の出発時点に存在する個体と到着時点に存在する個体とが何の関係も持っていないような過去への旅のみが可能だということになるでしょう。
すいません、今回のキーワードは、私自身も、ここで書いた意味が100%わかっていると言えないものが多いので、皆さんもさぞかしわかりにくいと思います。
哲学に興味のある方、あるいはこのブログを見て少しでも興味を持たれた方は、ぜひこの本を一読されることをお勧めします。

以下のサイトにこの本の内容の一部が紹介されているので、リンクを貼っておきます。
本記事では、本書の第一章の前半部分を公開します。
ぜひ、ご一読ください!
1.鏡像反転の謎
私には、鏡を見ると独り言を言ってしまう妙な癖があります。目の前に映っている自分の像に対して知らずと「馬鹿だねえ」とか「情けないなあ」などと語りかけてしまうのです。
鏡に映った自分を攻撃する鳥や昆虫の類と頭の作りが大して変わらないのでしょう。
妻は、そんな私を見ては「ああ、またやってる」という感じの冷たい視線を浴びせるのですが、ほとんど条件反射のようなものなので、どうしようもありません。

自衛隊の闇組織 読了〜期待はずれでした〜

2024-10-14 11:07:55 | 
このところ、図書館に予約した本がなかなか順番が回ってこなかったので、しばらく本を読んでいなかった。また、結構家でやることがあって、やっと順番が回ってきたこの本を久しぶりに読了。
下のAmazonの書評にも何人か同じ木っけ家の人がいるが、私もVIVANTをみて、「別班」という言葉を、過去に聞いたことがあるなと思い興味を持って予約を入れた。
しかし、下の人の評価と同じく、「別班」の新しい情報が得られることはなく、期待はずれ。途中でやめようと思うくらいの本でした。
しかし、評価の高い人もいるようですね。
虎熊豹象
国際情報収集に対して考える端緒にはなった
国際外交関係を構築していく以上、情報蒐集は不可欠事項で有り、本文で詠われている様な事実は予想の範囲内で別段驚かない。
これらを粘り強く記事として上梓し、追及の嚆矢とされた事には敬意を表するが、何処も曖昧で決定打とはいいがたく限り無く灰色の感。
こういった組織は必要にも思うが尻尾をつかめないのも現状であろう。推測の域を出きれないまま。
 インタビューして決定打にならないけれど類推すれば…。繰り返し。これらを総合的に見て読者の判断を待つ。かな。
こういう私にとって、ハズレの本もありますね。
もう一つ、Amazonの感想を載せておきます。
kuninori ito
星1つの方のレビューを読んでから購入すればよかったと後悔した書籍。
隠された真実は簡単に書籍になどなるものではないと再確認できました。内容が冗長で偏っており、時間を無駄にした読後感が残りました。
半分ほど読んだところで感じたことは、取材相手や取材内容が変われど同じパターンの繰り返しで読むのが面倒になり、かなりの速読になりました。
とにかく、☆1つの評価の方々が書いておられる通り、別班及びその事実を知っているであろう方々に会いに行く、お酒を飲んで真実を聞きだす取材の繰り返しで、今度こそ新たな事実を読ませてもらえるのかと思いきや、奥の奥の真実にまでたどり着くことはなく肩透かしを食らって終わってしまう内容で辟易とします。
中略
読み終えた収穫は、このような表面しか追わない真面目だけど理屈先行のサラリーマン記者に対しては、
すでに自衛隊出身者が出版済みの書籍の内容にほんの少し色を付けて話しておけばいいだろうと手玉に取られていたんだろうということで、
ということは別班というものはおいそれと表に出せない存在として現在も活動しているのだと思わせてくれたことです。

ジャズ文化講座「ジャズのアドリブって、どうやって演奏しているの?」を聴講した。〜ジャズやアドリブは少し知っているつもりだったけど、知らない話があって面白かった〜

2024-10-06 17:24:14 | 音楽
10月4日、浜松で以下の文化講座を聴講してきた。実は、この講座9月に予定されていたのだけど、大雨で中止となり、再度募集があってそれに応募して参加することができた。
第1回 ジャズのアドリブって、どうやって演奏しているの?
ジャズ最大の特徴とも言える即興演奏の謎についてお話します。
講師の守屋純子さんはピアニストで、作編曲家、昭和音楽大学講師ということで、ピアノなどで説明しながらなのでわかりやすく、ジャズについては一応詳しいつもりだったけど、知らないこともあり、面白かった。
下は開会前の状態で、人は少ないが、その後始まる頃には、ほぼ満席となっていた。
なかで、YouTubeでジャズのことを易しく教えてくれるサイトが紹介され、その内容が面白そうだったので、以下に紹介する。
Jazz at Lincoln Center
最初は「ジャズは民主主義である。」ということを示す動画。お互いの演奏をよく聴き、自分なりの消化して自分お表現をするということだそうだ。浜松市ではジャズを高校教育に取り入れているとのことだ。守屋さんがそれにかかわっているとのこと。
日本の文化では先生の言うことを真似るというものが多い。お茶、生花など。守屋さん曰く「これが良くない」、ジブの意見を表せない、主張できない人が多い。これは全く私も同感。私の仕事でも、海外メーカーのエンジニアに、遠慮や忖度することが多くて、結果的に誤解を生んだりしてプロジェクトの後半でもめることが多い。
この動画の中でベースを弾いている女性は日本人だそうだ。
Jazz Fundamentals: What Is Swing?
次は「embellishment(装飾物)とは。」アドリブを楽しむということ。
Exploring Improvisation in Jazz
次、「リズムセクションの役割」
How the rhythm section swings
最後は、「同じハーモニーの上で違う意見を述べる、おねじ意見を述べる。tempoとfoamは一定で、それを繰り返す」
Wynton at Harvard, Chapter 15: Form and Flexibility
いかがですか?、このようなYouTubeの動画がいっぱいあるようです。ハーバード大学がリンカーンセンターでやっているようです。いろいろなテーマでの動画がいろいろあるようです。羨ましいな、アメリカ。

守屋さんは、教育に関心があるようでそのような活動を積極的にしているようです。それに関連するリンクを以下に貼っておきます。
本日は、浜松にてジャズ講座。
9/1に行われる予定が、台風により中止・延期されたものです。
お題は、<ジャズのアドリブってどうやって演奏しているの?>まさに、わたしが、ジャズを始めた頃に、考えていた疑問点です!
ここを、上手に説明するのは、結構難しいです。
 土曜は、引き続き浜松にて、中高生へのジャズ指導。

講義概要 そば屋でもラーメン屋でも、身近によくかかっているジャズ。聴いてみたいという興味のある方はたくさんいらっしゃると思います。
でも、どこから聴き始めたら良いのか、今ひとつわかりにくいですよね。ジャズの一番の魅力は演奏者も聴衆も自由に楽しめること。
その楽しみ方のヒントを、多くの名演を聴きながら、また、講師による実演を豊富に交えて、お伝えします。今回は特に、ジャズの巨匠たちの人生、彼らの歩みが現在のジャズにもたらす影響、といった観点から、ジャズの聴き方、楽しみ方についてお伝えします。
彼らにまつわる代表曲も演奏します。以前ご参加いただいた方にも、今回初めて受講される方にも楽しめる内容です。

リズムを良くする練習方法(全楽器共通)
ミュージシャンは〇〇であるべきです



ポールマッカートニー写真展に行ってきた。

2024-09-22 14:02:14 | その他
9月24日が最終日ということで、9月20日、ポールマッカートニー写真展に行ってきた。
約250点、世界が熱狂したザ・ビートルズ絶頂期の記録
ポール・マッカートニー撮影の未公開プライベート写真を展示
写真もいろいろ撮ってきましたが、以下のサイトで概要は見れます。
ポール・マッカートニー写真展 1963-64~Eyes of the Storm~
さて、内容ですが、ポールが自分のカメラで撮ったスナップ写真ということですが、なかなか興味深いものもありました。以下に紹介していきます。
まず会場は、52階ということで景色の素晴らしいところでした。
入り口の大きく伸ばされた写真と当時作られた彫像。
ポールが撮影に使ったカメラ。
スナップショットだという説明
色々な当時の雑誌や資料。
展示会場の全体の様子。写真は小さい。
ポールの撮ったジョージの写真。ジェーンアッシャーの写真。右は頭に帽子の形のケーキを2つ載せている写真。
の右の写真の解説
当時のチケットの写真。
パリでの公演の看板。シルヴィーバルタンとトリニロペスと競演!。
下の左は、「抱きしめたい( I want to hold your hand)」の歌詞のメモ。こういうのは貴重!。
ネガのベタ焼きもいっぱいあった。ジョージが扁桃腺を腫らして、リハを欠席したので代わりの人がかつらをかぶってリハしているそうだ。
雑誌の記事。
白黒が多かったけど、マイアミ公演からはカラー写真があった。
下は、ビートルズじゃないけどフィルスペクターとロネッツのロニースペクター。こんな大物のスナップ写真はポールならではですね。
なかなか興味深かったので、1時間30分も会場にいました。
面白かった。


大谷の試合(8月25日レイズ戦)を観戦にロスまで行ってきました。その2 〜動画など紹介〜

2024-08-30 17:41:11 | その他
昨日投稿しましたが、撮ってきた写真中心の投稿でしたが、動画やその他の話題がまだあるので「その2」追加です。
まずは動画紹介から

ドジャーズスタジアム入り口

MLBアメリカ国歌

そして大谷動画、細切れです。まずは、ウエイティングサークルでの素振り
大谷MLB#1

これは第一打席だったかな?1球目?
大谷MLB#2
2球目?
大谷MLB#3

3球目でフォアボールかな?
大谷MLB#4

これは、第3打席かな?第1打席を見た後、ショップでTシャツなど買おうと思って第2打席はショップの画面でしかみれませんでした。
Tシャツは目当ての白いものがなく、青しか買えませんでした。残念。
大谷MLB#6

次は球場の全体の様子。
大谷#7

次は25日の話題となった死球を受けた打席。残念ながらこの後の大きなブーイングの様子は録画されていません。すごいブーイングだったと報道されていましたが、普段を知らないのでこのブーイングがすごいかどうかは、私にはわかりませんでした。でも、大きな声量でした。
25日の試合は、これ以外にも誰かの外野飛球がキャッチ後、落としたという判定で、1塁、2塁ランナーが走り出してしまっていてトリプルプレイ?だかになるという珍プレイもありました。でも、そのシーンの動画はありません。
大谷死球
結局25日は大谷はホームランを打たなくて、打った時の良い音は聞けずじまいでした。また、行かなくてはいけないかな。そのときは、ピッチャーとしての大谷も見たいけど、ピッチャとしての大谷を見るのは、登板がいつになるかを読まないといけないので、なかなか難しそうです。お金が豊富にあれば、5、6試合のチケットを買えば見れるだろうけど。。。

その他、野球以外ですが、ロスに着いた時空港からダウンタウンまでの渋滞の様子を以下に紹介します。かなりの渋滞でした。これはUberでなくて、タクシーです。
ロス空港からダウンタウン渋滞

今回、Uberを何回も使いましたが、1回に60ドルくらい使う距離(ダウンタウンからハリウッド)でも使いましたが、その際、ハリウッド近くで、ビバリーヒルズのあたりを通り、ちょっとした観光気分でした。セレブの家はもっと山の方だということでしたが、さらにハリウッドからダウンタウンへの帰りのドライバーはKoreanで、途中でKorean townを通った際、いろいろ説明があって、ちょっとした観光案内が聞けました。そのように考えると、60、70ドルもあまり高くないかな?なんて思いました。タクシーの運ちゃんでも良い人にあたれば、同じようなことになるかもしれないけど、タクシーより少し安いので、やはりUberの方がいいかな。
また、ハリウッドの帰りには、ある場所にピックアップしてもらうように頼んだんだけど、ドライバーの走る都合上、今待っている場所の道の反対側に来るなどの案内もきました。また、「後何分でつきます」、「今着きました」などのメッセージがアプリで確認でき、このUberアプリの出来は素晴らしく優秀でした。

その他として、泊まったホテルはリトルトーキョーの近くで、夜は治安はあまり良くない場所でした。だから、夕食はホテルで済ませたり、Uberでレストランまで行くようにしました。
先回の投稿で、両替について触れましたが、当初、ホテルで両替できると思っていましたが、泊まったDouble tree by Hiltonは両替できないと言われ、銀行に行けとか言われたけど、その後自分で調べて(ホテルの人は、外国の常で日本のように親切ではない)歩いて20分のところに両替所を見つけて、ことなきを得ましたが、事前にホテルのレセプションで、その道は昼間なら危なくないかを確認して行ったんですが、色々な雑貨?や宗教的なものなどいわゆる骨董市というか蚤の市的なものを売る通りで、結構緊張しました。昼間だったから良かったけど、とても夜は歩けそうもないところでした。
また、最後の日は日本食が食べたくなり、歩いて5分ほどのミヤコホテルのレストランに行きましたが、このときも、ホテルの人にこの道は夜でも安全か聞いてから行きました。ロスは、このへんが大変ですね。今回経験したので、次回はこのあたりは、このくらいに時間なら大丈夫という感覚がつきましたが、初めての都市では、未知なので、緊張します。



大谷の試合を観戦にロスまで行ってきました。〜Uber便利でした。アメリカではタクシー以上の交通インフラでした。〜

2024-08-29 17:21:57 | スポーツ
1年くらい前から大谷の試合をぜひ現地で観戦したと思っていましたが、やっと今年、実現して8月23日より8月27日までロサンゼルスに行ってきました。
5月頃から飛行機やホテルを旅行会社STWを選んで予約しました。STWを選んだ理由は、阪急交通社やHISなどもあるのですが、日付とかドジャースの対戦相手とかで飛行機代だけで30万から50万までいろいろあり、予算のイメージと合う安いものがあったのが理由です。
また、ホテルから空港までの送迎とか、野球観戦チケットの手配などは旅行会社には一切頼まず、自分でなんとかする方法を選びました。おかげで大変でした。笑。でも私的にはやはり、席などは、値段や場所など自分の好みに合うものが好きなように選べるし、ホテルも最低ではなく、自分の好みのものが選べたのは大正解です。結構悩みましたけどね。笑。
野球観戦のチケットは以下のサイトで自由に購入できます。実際購入するにはMLBというアプリで
実際当日球場に入るには、事前にMLBというアプリをダウンロードし、eチケットを得る必要があります。なんでもeチケットの時代ですね。このサイトは、購入しようとする席からのグランドの見え方がイメージで確認できます。よくできています。
そんなわけで、予算などを考慮して、Lodgeというエリアを選び、対戦相手はレイズとちょっと物足りない相手でした。

さて、試合は8月25日で、上の写真は、開始前の状況。このような状況は、TV中継があるとは限らないので行かないと見れないですね。
当日、ホテルから球場まではタクシー、無料バスなど、どのように行こうかと悩んでいましたが、結局Uberを使うことにしました。ロスの空港からホテルまでタクシーを使ってしまったのですが、その際100ドル近くかかって、キャッシュがなくなって、今後もタクシーを使うために、円からドルに両替が必要になり、ロスに到着した翌日24日にホテルから20分くらい歩いて行ったところにある両替所まで歩いて行って、両替する羽目になり、事前にハリウッドまでUberで行って練習しておこうと決めました。その時のハリウッドへ行った時の写真が以下の通り。
空港のタクシー乗り場、LAXit(LAエクジットと読むらしい)という看板が空港内のシャトルバスの乗り場。
タクシー、ダウンタウンまでの道は渋滞。道路の横には鉄道があった。
ハリウッド。
25日、無事Uberを使ってドジャーススタジアムにつきました。
球場内、試合の始まる前、混んでいますね。東京ドームみたいな感じでした。
球場の入り口はトップデッキの近く。この辺りの席は一番安いので、その席からのグランドの見え方を撮りました。
まあ、結構全景が見れてそれはそれなりに良いかもしれない。
いよいよ開始。始球式は女の子、ベッツがお相手でした。

ピッチャー
大谷


ベッツ

その他
ミヤコホテルの壁画
ミヤコホテル(私はこのホテルには泊まりませんでした。)の前の夜景、日本食レストランがいっぱい。

最後に今回は初日にタクシーを使った以外、Uberを7、8回使いました。空港やドジャーススタジアムなど、タクシーよりUberという感じで完全にインフラ化していました。安全とかいろいろ日本では議論ばっかりで進みませんが、ドライバーにとっても1回で、つまり10分から45分くらいで20ドルから60ドルくらい稼げて、利用者はタクシーより少し安い値段でキャッシュもいらないというのは、非常に便利で有効な交通手段だと思いました。日本でもタクシー会社の運転者に限らず、一般のドライバーができるようにするにはどうすれば良いのかの真剣な議論が必要だと痛感しました。


テオヤンセンのミニビーストのキットを作った〜よく動いた、満足〜

2024-08-16 21:58:08 | その他
以前、テオヤンセン展へ行って、ストランドビーストの模型「ミニビースト」を購入したと書いたけど、やっと数日前にやっと完成しました。ここ数日、家の指示やオリンピックがあって、なかなか作れなかった。
購入したストランドビーストの模型。買ってしまいました。まだ作成していません。

上の写真が完成した状態。
下のような丁寧な説明書があるのだけど、年齢のせいか、作成にはかなり手こずりました。老眼で目が見えにくいのに加えて、書いてあることの理解が1回でできずに、何回も読み直す始末でした。歳はとりたくないものです。笑
動いている状態の動画も載せておきます。風力はドライヤーの風です。結構よく動く。
IMG 2455


列 中村文則 読了 〜人生を列に例えるのは興味深いかも〜

2024-08-15 15:02:53 | 
この本は、1〜2週間ほど前の確か王様のブランチで紹介されたものを予約したと思う。
男はいつの間にか、奇妙な列に並んでいた。
先が見えず、最後尾も見えない。そして誰もが、自分がなぜ並んでいるのかわからない。
男は、ある動物の研究者のはずだった。
現代に生きる人間の姿を、深く、深く見通す――。
競い合い、比べ合う社会の中で、私達はどう生きればいいのか。
この奇妙な列から、出ることはできるのだろうか。
ページをめくる手が徐々に止まらなくなる、最高傑作の呼び声も高い、著者渾身の一作。
私は列に並ぶのは嫌いだ、唯一並ぶのは大晦日の淡路町で老舗の蕎麦屋で、20〜30人の列に並ぶのと、初詣で初参りの愛宕神社の列に2,3時間並ぶことぐらいしかしたことがない。ラーメン屋などは10人くらいが限度かな。

この本の内容は、列に並ぶ人たちの悲喜交々なのだが、下のAmazonの書評を書いた人の通り、白昼夢、幻覚や、回想、列を人生と見做したりで、結構私には難解だった。傑作と評する人も多いようだが、私には、そこまでとは思えなかった。
単なる列に並ぶ人の話と思って読むと、全く違う。感想としては、いろいろ深い内容だと思うが、私には、すごく面白いとは言えないものであった。
恒例のの気になった一説は
ー欲望を、個が耐えられる範囲を超えた状態にまで、感じさせられていく。人を苦しくさせるものは、これもあるのだろうと思った。:私も、人間は欲望を追求することで、ここまで科学技術などを発展させてきたが、限界が近いかもしれないと思う。

Amazonの書評を紹介しよう。長いので途中まで。
三好常雄
仕掛けに凝った傑作作品と読んだ。丁寧に読むと全体が主人公の白昼夢だと判る。
第一部は列に並んでいる草間が、猿を見たような幻覚から意識が混乱するなかで「思い出したくない昔」を思い出す場面で終わり、第二部はその幻想シーン。
第三部で再び列にいる自分を発見するが、夢はまだ第二部の続きであり、最終頁で再び眩暈を覚えて意識が途絶えかかる。従ってこの本全体が、想像力が豊か過ぎる主人公;草間の見た「悪夢」とも言える想像劇なのである。
このような構成になる必然は、作者はこの世界のあり様を、リアリズムに依らず、かと言ってデストピアにも依らないで形で切り拓く「表彰様式」にしたかったからだ。

構成は奇抜でも、中村文則氏の癖である「過剰過ぎる説明」のお陰で意味は明解である。「列」は人間社会を構成している「序列」を示していることは直ぐ判る。
人々はそれぞれの活動分野で意識的、無意識的に、自分の立位置を見極めながら生活しているのを、著者は「列」という具体的な並びに変えて例示してみせる。
列を詰めるときの進捗感、隣の列が前進するのを見るときの焦燥感、列を離れるときの開放感や不安感など、一つ一つの具体例は身につまされる。

第二部ではそういった人間の「序列」意識を猿との比較で例示して見せる。