温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

中国地方都市玉林市日記2013年4月29日〜期待の桂林小旅行〜

2022-04-29 16:38:21 | 中国日記
2013年 4/29 月曜日
朝、7時30分集合で桂林に出発。雨がすごくて、道は浸水。迎えの中国人はタクシーで迎えに来てくれた。助かった。
中国人の彼は、なかなかいいやつだ。
17時ころ宿に到着。すぐ飯にした。

〜期待の桂林旅行です〜

ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ 池上 俊一 著 読了 〜ヨーロッパは資本主義や新しい価値観のある世の中を作れるのか?〜

2022-04-29 15:03:10 | 

ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ 池上 俊一著を読了しました。実は先週末に、図書館で予約していた本が3冊ともほとんど同時に貸出可との連絡が来ました。一部は100件くらい予約が入って数ヶ月待っていたのですが、3つとも同時期に来てしまい、連休には出かける予定もあるので、今週3冊とも読む必要があって、必死に読みました。何とか本日で3冊とも読み終えたので、今日中に図書館へ返却して、明日からはどこかへ出かけれそうです。
さて、このヨーロッパ史入門 市民革命から現代へは少し前に読んだ第1巻の続きで第2巻です。
Amazon.co.jp - ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ (岩波ジュニア新書 946) | 池上 俊一 |本 | 通販
ヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ (岩波ジュニア新書 946) 新書 – 2022/1/24
池上 俊一 (著)
一八世紀になるとヨーロッパをまとめてきたキリスト教の影響力が弱まり、ヨーロッパを形成する国々はさらなる合体や分裂をくり返すことになった。近代国家成立を決定づけた革命や新しい思想の誕生、二度にわたる大戦、アメリカや中国の台頭を経て、「古い大陸」ヨーロッパはどこへ向かうのか? 近代から現代までの歴史を俯瞰する。

以下が、第1巻の私の感想。
ヨーロッパ史入門 原形から近代への胎動 (岩波ジュニア新書 945) | 池上 俊著 読了 - 温故知新~温新知故?
下の方の感想と私も同じ。
ヨーロッパの歴史はキリスト教と密接な関係があることがわかる。また、皇帝がキリスト教を尊重するというか利用する様子がわかる。また、ヨーロッパ人が自分たちが優秀だとする感覚がどのように培われるのか、がわかる。
2022年2月21日追記
”ドイツのフランク王国はあまり知らなかったので、今はドイツの会社なので興味深かった。またトルコへ行ったときにフェニキア人の遺跡を見せられたが、その意味はよく知らなかったので、そのあたりも興味深かった。
筆者の「ギリシャ・ローマの理知」、「キリスト教の霊性」、「ゲルマンの習俗」、「ケルトの夢想」というヨーロッパ構成要素のまとめは、詳しくは把握できていないけど、なんとなく納得という感じかな。”
続編のヨーロッパ史入門 市民革命から現代へ (岩波ジュニア新書 946)もぜひ読まなくては。


前巻でも、ヨーロッパの歴史にはキリスト教が欠かせないことがわかったが、今回は最後の「第4章ヨーロッパはどこへ?」が一番興味深かった。
まず、全く偶然なのですが、この本の間に読んだ「人新生の資本論」の本と関連した内容があることと、今のロシアのウクライナ侵攻への理解につながるような事柄が歴史を辿りながら多く記述されていて、このタイミングで読めたことは非常に良いタイミングだと思った。
先の「人新生の資本論」の「生産過程の民主化」のような価値観の共有化は、下にキーワードとして取り上げた「経済面で言えば、株主資本主義にかわる公益資本主義や倫理的価値が経済的価値と等価になり消費行動が世界を空くことにつながる倫理資本主義の可能性についても議論され始めています。」のように同様の論旨として語られていると思う。
またキーワードとしても取り上げた英語帝国主義や科学への過信は、同感する。ヨーロッパは各国の言語を大切にすべきだし、日本人も日本語は大切にすべきだろう。科学技術は発展してきたが、まだまだ自然に対しては無力であることは、津波や地震、ウイルスに対する対応が期待より進みが遅いことが証明していると思う。
また、エビデンスという言葉が、過剰に流行りとなっているのも科学偏重を過剰に進めていっているような気がする。コロナの日々の感染者数やn=1のデータを取り上げて、それがどのような条件で得られた結果であるとか、コロナ以前あるいは、数ヶ月前あるいは1年前と比べてどうなのかの説明なしにメディアが今日得られたホヤホヤの真実という感じで情報を垂れ流ししているのは、非常に問題だと私は思う。
そんなことを考えさせられる興味深い本でした。

いつものように、印象に残ったキーワードを以下に示す。
77ページ 「その過程を見ると、「民族」とか「人種」というものが、いかに政治的概念、人工的概念か、ということもわかるでしょう。」
171ページ 「政治秩序がなく「国民国家」としての客観的条件を欠く新しい国々が「国民国家」化しつつあり、しかも当該共和国内部で他民族の共存という方向に進まないのは、エウという超国家性目指して進む西ヨーロッパが「国民国家」の体制を脱しつつあるのと思い合わせると、不思議な姿に映ります。」
180ページ 「EUはキリスト教徒とイスラーム教徒のへだたりを打ち破り、ヨーロッパの概念をその宗教的排他主義から解放することができるでしょうか?」
186ページ 「現在世界を席巻しているアメリカ主導のグローバリズムは、社会をのっぺりと標準化する危険性があるので、ヨーロッパとしては、多様性をなんとしても保存しなければなりません。」
188ページ 「経済面で言えば、株主資本主義にかわる公益資本主義や倫理的価値が経済的価値と等価になり消費行動が世界を空くことにつながる倫理資本主義の可能性についても議論され始めています。」
189ページ 「もうひとつ、歴史や多様性をおびやかしつつある現代の大問題は「英語帝国主義」です。」
212ページ 「科学主義」は、「科学のみが現実世界に関する正しい知識を提供し、人類すべてが抱える問題を解決してくれる」といった信仰めいたものや、、、、、」