
金曜だったけど、闘うレヴィ-ストロースを読み終えた。
レヴィストロースという人は私は恥ずかしながら死亡の報道が最近あるまで知らなかった。
報道を見て、なんか凄い人だなあと思った。
そして、この本の書評を朝日新聞かなんかで読んで、野生の思考、神話研究、思想家などの言葉にビビッと来て気になっていた。
多分難しそうな本だろうと思って、買うのは躊躇していたけど、浜松図書館で検索したら見つかったので迷わず借りて先日読了という訳である。
感想としては、やはり難しい。
しかも、この本は評判がいいようだが、私にはレヴィストロースの歩み的な物が中心なので、彼の思想をわかりやすく面白く読めるのでは?という期待とは大きくずれていた。
それらはほかの本を読む必要があるということだろう。ある程度レヴィストロースについて知っている人には体系的あるいは俯瞰した形で整理できて良いのだろう。
そんな感想なのだが、いくつかキーワードを感じた。
野蛮ということを意識することこそ野蛮だというのは御意!。
また、長いけど以下も参考になった。
「進化という観念は、たとえば個人あたり消費エネルギー量といった恣意的な基準を立てない限り異なった文化を序列化することはできない。もしこの基準が『敵対的な地理的環境に打ち勝つ能力の度合い』であったなら、一方でエスキモー人が、他方でペドウィン人が勝利の栄冠を獲得することは全く疑問の余地はない。」
闘うレヴィ=ストロース: 紀伊國屋書店BookWeb
序章 ひとつの長く豊かな人生
第1章 学生運動家レヴィ=ストロース―社会主義のモラルを求めて(「社会主義学生集団」事務局長;西欧の外へ)
第2章 批判的人類学の誕生―修業時代(ブラジルへ;ニューヨークで)
第3章 野生の思考へ向かって―模索の時代(神話研究への助走;ユネスコと野生の思考)
第4章 もうひとつの豊かさの思考―神話論理の森(神話の新世界の踏査;双子であることの不可能性)
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