三体0 球状閃電を読み終えた。
この三体は著者劉慈欣の三体3部作の発表前の作品だということだったが、日本では発売順序が三体三部作の後に発売され0(ゼロ)ということになったようだ。
三体という本は、有名で以前から読みたいと思っていたが、図書館の予約の数が多く、タイミングを見計らって読もうと思っていた。最近。仕事を辞めてから時間位余裕ができてきたので、そろそろ読みたいと思って、この前日譚である「三体0 球状閃電」をまず読んだ。三体は三部作で、その前にこの前日譚である「三体0 球状閃電」が発表されたのだが、日本では発売順序が逆になったようだが、私は前日譚から読むことになった。
内容は、最新兵器や原子、量子の話題まで、私には大変興味深いものだった。また、最近見た「量子もつれ」、「オッペンハイマー」に通じる内容で、それもグッドタイミングだった。
また、私は1年間中国で生活した経験があり、中国名は現地発音で発音することにしているので、この本で最初のページに登場人物の中国読みのルビをふった名前の人物一覧があるのが非常に助かった。また、この本は、読んでいて、最初にルビがふってあり、何回かはルビなしだが、何回かに一度再度ルビがふられている。日本の本でも登場人物の名前が覚えられないことが多く、なんどもページをもどって、名前の読みを確認することが多いので、日本の通常の本でも、ぜひ、このようなことを標準として欲しい。
最新兵器や量子など幅広い内容で大変面白かった。著者は兵器やミクロな原子、量子などの知識が豊富だと感じた。
原子爆弾より怖い最新兵器があることを知り、またそれが各国で研究されているのだろうと思うと、怖くなる。原子爆弾だけが怖いのではないという現実をつきつけられる。ダイナマイトは通常の使われる爆弾となっている世の中を考えると、原子爆弾より怖い兵器が現実となった際には、原子爆弾もダイナマイトのような存在になってしまうのかと思うと人間の欲望というのは制御できないものだなぁ〜、怖いなと改めて思う。
前日譚でこの面白さならば、三体は。。。。と期待が膨らむ。三体を読むのが楽しみ。
激しい雷が鳴り響く、14歳の誕生日。
その夜、ぼくは別人に生まれ変わった――両親と食卓を囲んでいた少年・陳(チェン)の前に、それは突然現れた。
壁を通り抜けてきた球状の雷(ボール・ライトニング)が、陳の父と母を一瞬で灰に変えてしまったのだ。自分の人生を一変させたこの奇怪な自然現象に魅せられた陳は、憑かれたように球電の研究を始める。その過程で知り合った運命の人が林雲(リン・ユン)。
軍高官を父に持つ彼女は、新概念兵器開発センターで雷兵器の開発に邁進する技術者にして若き少佐だった。
やがて研究に行き詰まった二人は、世界的に有名な理論物理学者・丁儀(ディン・イー)に助力を求め、球電の真実を解き明かす……。
世界的ベストセラー『三体』連載開始の前年に出た前日譚。三部作でお馴染みの天才物理学者・丁儀が颯爽と登場し、“球状閃電”の謎に挑む。
丁儀がたどりついた、現代物理学を根底から揺るがす大発見とは? 《三体》シリーズ幻の"エピソード0(ゼロ)"、ついに刊行。
いつものように、興味を引いたキーワードを挙げておく。
ー球電ー”雷兵器?”
ー僕は冗談のつもりで言った。「雷で人を殺す」彼女がうなずいた。
ー三ページ目はまた焼け焦げている。
四ページ目は無傷。
五ページ目はまた焼け焦げている。
六ページ目は無傷。
ー”この雷兵器は攻撃目標の特定性”
ーSETI@home ”https://ja.wikipedia.org/wiki/SETI@home”
ーサーチロッド防御システム ー”アクティブ防護システムの一種。アクティブ防護システム(active protection system,APS)は、戦車などの装甲戦闘車両において、 積極的に敵の対戦車兵器を無効化するために開発された武器システム。” https://ja.wikipedia.org/wiki/アクティブ防護システム
ーマクロレベルのしわは存在しないのか?あるいは、マクロレベルの基本粒子は存在しないのか?・・・答えはイエス。それらは存在する。
ー筐体の中にあるマザーボードに搭載されたICチップの三分の二が消失していた。
ー今回の出張の主目的は、世界ではじめて実用化された竜巻予報システムの見学だった。
ー球電は第一次世界大戦における戦車、あるいは第二次世界大戦における原子爆弾にも匹敵する決定的な兵器であり、・・・・
ーマクロ原子核の捕獲にはうってつけの天候だ。
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