八月もだんだん残り少なくなってきた。
新聞を見ると昨日京都で催された
五山の送り火の大文字の写真が載っている。
なんか写真を見ると胸に込み上げてくるものがある。
台風が来ていたけれど無事にできてよかったなと思う。
雨で火の勢いが鈍かった年などいろいろあったけれど
こうしてお盆の風物詩となるような伝統行事を
続けていくというのはとても大切なことと思う。
朝ラジオを聞いていたら三波春夫さんが戦後数年の間
シベリアに抑留されていたという話をしていた。
「三波春雄さんはこのときかなり共産主義の思想を
吹き込まれその影響を受けたそうです
まあ、労働者よ立ち上がれてなもんですな」とラジオのパーソナリティが
言った。
それを聞いたとき僕は映画 男はつらいよで
寅さんがタコ社長の会社の従業員に
からかい半分で呼び掛けるときの
決まり文句は
「労働者諸君」だったことを思い出した。
「労働者諸君、折からのドルショックにもめげす
頑張っているかな。
今日はおおいに飲みかつ歌いたまえ
すべてはタコ社長のおごりです」という具合に。
寅さんの語りがうまいので
いつもおもしろおかしく聞いていた。
しかし、今日のラジオパーソナリティの
労働者よ立ち上がれという言葉を聞いて
ああ、寅さんの労働者諸君という呼び掛けも
暗に共産主義のプロパガンダを意識しているのだな
と思った。
本当に男はつらいよの山田洋次監督というのは
奥の深い人だなとしみじみと思う。
三波春夫さんの世界の国からこんにちはという歌も
ラジオで紹介された。
大阪万国博覧会のテーマソング。
本当に希望に満ちた時代だったなと思う。
当時、僕は小学校二年生。
サトウ君という子が万博にいって
月の石を買ってきた。
それを学校に持ってきて「これが月の石や」といってみんなに自慢した。
みんな月の石を一目見たくて
クラスの男の子達の間でその石の取り合いになった。
M君という腕の力の強い子が
その石を奪ってとっさにかじった。
「なんやこれチョコレートやないか」とM君は言った。
そうかチョコレートかという事になった。
王さまは裸だとある人がいったら
王さまは裸とみんな気づいたという
アンデルセンのお話によくにている。
クラス担任の先生は
「月の石にとても形のよくにた
チョコレートやな」とみんなに言って話を
まとめてくれた。
サトウ君が月の石を学校に持ってきたとき
先生はそれがチョコレートのレプリカと気づいていたはずと
思うけれど
それを黙っていてくれたお陰で
しばらくはそれが月の石とみんな信じることができた。
あの先生は本当にいい先生だったなあと今でも思う。
三波春夫 世界の国からこんにちは
新聞を見ると昨日京都で催された
五山の送り火の大文字の写真が載っている。
なんか写真を見ると胸に込み上げてくるものがある。
台風が来ていたけれど無事にできてよかったなと思う。
雨で火の勢いが鈍かった年などいろいろあったけれど
こうしてお盆の風物詩となるような伝統行事を
続けていくというのはとても大切なことと思う。
朝ラジオを聞いていたら三波春夫さんが戦後数年の間
シベリアに抑留されていたという話をしていた。
「三波春雄さんはこのときかなり共産主義の思想を
吹き込まれその影響を受けたそうです
まあ、労働者よ立ち上がれてなもんですな」とラジオのパーソナリティが
言った。
それを聞いたとき僕は映画 男はつらいよで
寅さんがタコ社長の会社の従業員に
からかい半分で呼び掛けるときの
決まり文句は
「労働者諸君」だったことを思い出した。
「労働者諸君、折からのドルショックにもめげす
頑張っているかな。
今日はおおいに飲みかつ歌いたまえ
すべてはタコ社長のおごりです」という具合に。
寅さんの語りがうまいので
いつもおもしろおかしく聞いていた。
しかし、今日のラジオパーソナリティの
労働者よ立ち上がれという言葉を聞いて
ああ、寅さんの労働者諸君という呼び掛けも
暗に共産主義のプロパガンダを意識しているのだな
と思った。
本当に男はつらいよの山田洋次監督というのは
奥の深い人だなとしみじみと思う。
三波春夫さんの世界の国からこんにちはという歌も
ラジオで紹介された。
大阪万国博覧会のテーマソング。
本当に希望に満ちた時代だったなと思う。
当時、僕は小学校二年生。
サトウ君という子が万博にいって
月の石を買ってきた。
それを学校に持ってきて「これが月の石や」といってみんなに自慢した。
みんな月の石を一目見たくて
クラスの男の子達の間でその石の取り合いになった。
M君という腕の力の強い子が
その石を奪ってとっさにかじった。
「なんやこれチョコレートやないか」とM君は言った。
そうかチョコレートかという事になった。
王さまは裸だとある人がいったら
王さまは裸とみんな気づいたという
アンデルセンのお話によくにている。
クラス担任の先生は
「月の石にとても形のよくにた
チョコレートやな」とみんなに言って話を
まとめてくれた。
サトウ君が月の石を学校に持ってきたとき
先生はそれがチョコレートのレプリカと気づいていたはずと
思うけれど
それを黙っていてくれたお陰で
しばらくはそれが月の石とみんな信じることができた。
あの先生は本当にいい先生だったなあと今でも思う。
三波春夫 世界の国からこんにちは