おじぃの独り言

セミリタイアして第二の人生をエンジョイするおじぃの備忘録です。

琉球芸能が織りなす最高の舞台『中秋の宴2017』@首里城

2017-11-24 06:32:28 | 旅行
琉球王国時代、中国皇帝の使者である「冊封使(さっぽうし)」を歓待するために開かれた「冊封七宴(さっぽうしちえん)」。その宴の一つ、旧暦の8月15日中秋の名月の下で行われたのが『中秋の宴』です。



久しぶりに古典琉球芸能『中秋の宴』を楽しみました。



『中秋の宴』は月明かりに照らされた正殿を背に、人間国宝による最高峰の古典舞踊や組踊が披露されます。



『中秋の宴』は無料で開催されており、多くの観衆が正殿前広場に集まっています。



『中秋の宴』の2日間行われる初日の宴を楽しみました。

まずは琉球舞踊『かぎやで風』、沖縄本島で祝宴の座開きとして踊られる祝儀舞踊です。



続いて琉球舞踊『女こてい節』、元来は組踊「大川敵討」の〈糺(ただし)の場〉で、乙樽が見せる踊りを取り出して、再構成した女踊。



そして琉球舞踊『ぜい』、緊張感のある演奏にのせて力強い足使いと手踊りで見せる古典二才踊りです。



こちらは人間国宝の演奏と舞踊、人間国宝の指定を受けた安冨祖流の西江喜春さんと宮城能鳳さんの出演です。



そしていよいよメインイベントの組踊組踊とは、琉球王国時代の沖縄で向受祐・玉城親方朝薫が創始した琉球の歌舞劇です。能楽・狂言・歌舞伎・京劇・崑劇・福建省に伝わる閩劇などの影響を受け創作されたといわれてます。



今回演じられたのは、組踊『執心鐘入』、「朝薫の五番」のひとつに数えられる組踊の代表作です。

1719年、中国からの使節・冊封使歓待の重陽の宴で初めて演じられた組踊2作品のうちのひとつです。上演回数の多さからも、組踊を代表する作品といえます。

『執心鐘入』のストーリーを現代風にまとめると「ストーカーと草食男子の物語」



美少年と年上の女の偶然の出会い、ときめく女の恋心と冷たく拒絶する美少年。



美少年はお寺に駆け込み助けを求める。



登場する小僧たちのコミカルな演技は、緊迫したストーリーの中の息抜きになっています。



美少年を鐘の中に隠してしまうので『執心鐘入』と言われるのですねぇ。



一番の見どころは、女が少年への執心のあまり鬼に変身してしまう場面です。



最後は琉球舞踊『醜童』、琉球古典舞踊のなかで唯一仮面をつけて踊られる醜童です。最初に美女2人が登場し優雅な美しさを見せ、やがて醜女の仮面をつけた2人が地味な衣装にこっけいな身振りでそれに加わり、心の冷たい美女と明るく誠実な醜女のユ-モラスな物語です。



首里城の夜景と琉球の古典芸能が織りなす最高の舞台の贅沢なひとときを楽しむ事ができました。沖縄フリークには絶対お勧めです。


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