今夜は十三夜です
今、月を見に外に出てみました
雲間からのぞいたり、隠れたり
これはこれでいいな~
ふっと、藤沢周平の「日暮れ竹河岸」という本の中に
「十三夜」というのがあったのを思い出しました
文中から
あけはなした格子窓から、十三夜の月の光が溢れるほどにさしこんでいて、
灯りもいらなかった。
窓から少しはなして据えた机の上に、皿に乗せた団子、
別の盆に盛った栗、枝豆、皮のまま茹でた里芋がそなえてある。
十五夜の月見団子は餡を使い、十三夜の団子には黄粉を用いる。
とあります
風情がありますね~
昔の人たちが、月見の飾りつけをして、ゆっくり月を愛でる姿が目に浮かんできます
スリッパをつっかけて、パジャマの上にカーデガンひっかけて、
夜空を見上げるのとは雲泥の差です
この小説の主人公の女性は、月見の飾りつけをして、化粧をして、
仕事から帰ってくるご主人を待っています
近頃、出張が多いのは怪しいなどと、おしゃべりなお隣さんに言われ、
少しやきもきしながら待ってる女ごころがまた色っぽくて・・・・
図書館でこの本を見つけたら手に取ってみてください
しかし、しかしですね、太宰作品を読んでも、藤沢作品を読んでも思うのですが
どうしてこうも女心がわかるのかしら
男性なのにね~
不思議だわ!
あ、ついでに
今年の十五夜は10月1日
十三夜は今日、10月29日
十五夜には収穫を願い
十三夜は収穫に感謝
だとか
本当に多くのものが収穫され
何もかも美味しい
感謝、感謝です