小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

十三夜

2020-10-29 22:04:25 | 読書

今夜は十三夜です

今、月を見に外に出てみました

 

雲間からのぞいたり、隠れたり

 

これはこれでいいな~

 

ふっと、藤沢周平の「日暮れ竹河岸」という本の中に

「十三夜」というのがあったのを思い出しました

 

 

文中から

 

あけはなした格子窓から、十三夜の月の光が溢れるほどにさしこんでいて、

灯りもいらなかった。

窓から少しはなして据えた机の上に、皿に乗せた団子、

別の盆に盛った栗、枝豆、皮のまま茹でた里芋がそなえてある。

十五夜の月見団子は餡を使い、十三夜の団子には黄粉を用いる。

 

とあります

風情がありますね~

昔の人たちが、月見の飾りつけをして、ゆっくり月を愛でる姿が目に浮かんできます

 

スリッパをつっかけて、パジャマの上にカーデガンひっかけて、

夜空を見上げるのとは雲泥の差です

 

この小説の主人公の女性は、月見の飾りつけをして、化粧をして、

仕事から帰ってくるご主人を待っています

近頃、出張が多いのは怪しいなどと、おしゃべりなお隣さんに言われ、

少しやきもきしながら待ってる女ごころがまた色っぽくて・・・・

 

図書館でこの本を見つけたら手に取ってみてください

 

しかし、しかしですね、太宰作品を読んでも、藤沢作品を読んでも思うのですが

どうしてこうも女心がわかるのかしら

男性なのにね~

不思議だわ!

 

あ、ついでに

 

今年の十五夜は10月1日

十三夜は今日、10月29日

 

十五夜には収穫を願い

十三夜は収穫に感謝

だとか

本当に多くのものが収穫され

何もかも美味しい

感謝、感謝です

 

コメント (2)
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