今野 敏著
「隠蔽捜査」
原作を読んでドラマを観るか
ドラマを観てから原作を読むか
これはドラマを先に観ました
杉本哲太と古田新太w主演
警察の現場で活躍するドラマは多いのですが
杉本哲太演じる竜崎、古田慎太の演じる伊丹俊太郎もキャリア官僚です
本を読みながら、二人の顔が浮かんで
本に入りやすかったです
正しいことは正しいと絶対に曲げない竜崎
仕事人間で家族も顧みず
一に正義二に正義
息子には「東大に行け」と上から目線
今一なんかな~と思うのですが
あれよあれよという間に
彼の警察官としての矜持に魅了されていきます
「隠蔽捜査2」果断では
息子の不祥事で所轄に左遷になります
署長になった彼は、早々に地域の防犯対策懇談会に出席します
そこにはPTA役員や教師たちが出席
彼らは子どもたちの為にもっと警察に頑張ってもらわねばと言います
そして意見を求められた竜崎署長
彼はこう言います
可能な限りのことはやる
しかし、要求をするなら、皆さんも当然何かの責任を果たして下さい
と
勿論、みんなは、犯罪を取り締まったり、未然に防ぐのは警察の仕事だろと反論します
彼は
犯罪や取り締まりや防犯だけが警察の仕事じゃない
多岐にわたる仕事をしている
と
そりゃあ、みんな文句いいますよね
税金で働いてるんだから、納税者のために働くのは当然でしょ
と
彼は
納税者のために働けというなら高額納税者によりサービスをしなければならなくなる
と
やっとここで
では、自分たちは警察の為に何をすればいいのかという質問が出ました
巡回連絡カードに記入してくれると助かる
プライバシーと治安は無関係ではない
と言い切ります
p48から引用
「皆さんは、ご自宅のお隣さんがどんな仕事をなさっている方かご存知ですか?
家族構成は?
お隣のお隣はどうです?
近所の方々と普段お話をなさいますか?」
誰もこたえない。
「お子さんとは会話をなさってますか?
お子さんが学校の行き帰りに何を見たか、誰といっしょだったか。話をされていますか?
それだけでも
実は犯罪の抑止に役に立つのです。
危険なものは避ける。
怪しいものがあれば、地域で注意しあう。
そういうことが警察にとって助けになります」
懇談会の出席者は、区の職員も含めて一様に驚きの表情だった。
少し前に読んだおけら長屋が頭をよぎりました
おせっかいの大安売り
人の子も自分の子もみんなでおせっかいをやく
困っていたら助け合う
江戸時代とまではいかなくても、
自分の子ども時代でも、そういう感じだったな~と思います
あまりにもプライバシーを大事にし過ぎている気がしますね
まあ、この後、事件が起きて竜崎署長大忙しになります
ドラマを観てから、本を読む
これは有りでした
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