藤岡陽子著
手のひらの音符
今年になっての1冊目
「テミスの休息」
に続いての藤岡陽子さんの2冊目です
途中で余りにもせつなく苦しくなったので
甘いものを食べて、近所を散歩して
エネルギーを充電してから続きを読みました
後半はもう涙、涙・・・
最後の数ページは、大切な宝箱を開くように
ゆっくりとティッシュを片手に読みました
親ガチャという言葉を昨年はよく耳にしました
どんな親のもとに生まれてくるかで子どもの人生が決まる
生まれてくる子は親を選べない
ということらしい
主人公の水樹と信也は同じ団地の同じ棟に住む同級生
水樹と信也のそれぞれの兄弟とも家族ぐるみの付き合い
どちらの家も貧しさは変わらない
信也の父親は病死
出来のいい兄は事故死
弟は発達障害
水樹の父親は地上げ屋に転職し母親以外の女性の下へ
信也の度重なる苦しみにいつも水樹は寄り添う
その水樹も早く就職して母親を助けたいと思う
しかし、水樹の才能を伸ばす為に専門学校への進学を強く勧める先生
そして、その後、信也と水樹は・・・・
水樹の今と、水樹の幼少期の辛かったこと楽しかったことが
交互に語られて話が進んで行きます
どの子も真っ直ぐな気持ちを持ち続ける姿に
心が揺さぶられます
新年最初にいい本に出会えたと思います
お勧めです
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