田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「ナウ・アンド・ゼン」

2024-02-16 14:11:34 | ビートルズ

 ある映画を見たら、ビートルズの新曲「ナウ・アンド・ゼン」が結構なボリュームで繰り返し流れてきた。この曲については、アンソロジー・プロジェクトの時の「フリー・アズ・ア・バード」「リアル・ラブ」以上に懐疑的に捉えていたのだが、こうして不意打ち的に聴いたら、改めていい曲じゃないかと思い、情けないことにちょっと涙ぐんでしまった。

 詩の内容も、ジョンがヨーコに向けて書いたものだと思っていたら、どうやらポールに向けたものらしく、そうなると全く意味合いが違って聴こえてくるのだ。

 それにしてもAIの発達は目覚ましく、こうして楽しみながらも、同時に怖さも感じる。大いに矛盾しているけれど…。
https://www.youtube.com/watch?v=Opxhh9Oh3rg


『ビートルズ・アンソロジー』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/956128c9a6211382aef59aa7f8560256

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「直訳ロッカー王様ライブ カブトムシ伝説 Live」

2023-10-01 11:37:08 | ビートルズ

 2月に続いて、自由が丘ひかり街のライブハウス・マッカートニーで行われた「直訳ロッカー王様ライブ カブトムシ伝説 Live」を聴きに行った。いつも本当に楽しい。

1部「永沼ッカートニー忠明 ソロライブ」
「オール・マイ・ラビング」「フール・オンザ・ヒル」「恋におちたら」*「ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア」「ブルーバード」(ママのパーカッション入り)、ママが歌うメアリー・ホプキンの「グッドバイ」、「アイ・ウィル」「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」*「アンド・アイ・ラブ・ハー」。*2曲リクエストさせてもらった。

2部「王様 ひとりライブ」
ローリング・ストーンズ・メドレー「私満足することができません=サティスファクション」「飛んでるジャックの稲妻=ジャンピング・ジャック・フラッシュ」「茶色いお砂糖=ブラウン・シュガー」、レッドツェッペリン「ゆらゆらとぐるぐる帝国=ロックン・ロール」、ジミ・ヘンドリックス「キツネっぽい女=フォクシー・レディ」、ヴァン・ヘイレン「ピョン=ジャンプ」、ディープパープル「高速道路の星=ハイウエー・スター」「湖上の煙=スモーク・オン・ザ・ウォーター」

3部、ドラムのキンちゃんを加えての「カブトムシ伝説 トリオバンドライブ」
(十五夜にちなんで)「月光おじさん=ミスター・ムーンライト」「2人で一緒に=トゥ・オブ・アス」「がっかりさせないで=ドント・レット・ミー・ダウン」「ゲットバック」「あずさ2号の次の列車で=ワンアフター909」、演歌歌手の女性定員が歌う「イエロー・サブマリン音頭」、ドラマのきんちゃんが歌う「男子=ボーイズ」、ママがピアノを弾く「レット・イット・ビー」、「日の出だ=ヒア・カムズ・ザ・サン」「一緒にいこう=カム・トゥギャザー」「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」「ひねってワオ!=ツイスト&シャウト」「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」

 永沼さんも王様も自分とほぼ同年代。いつも聴きながら元気をもらう。


直訳ロッカー王様LIVE in 荻窪TIME MACHINE
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3ca6263e983344e4046f0393803c4dad

カブトムシ伝説 Live
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7c0b60a7fe1085fc1b9692a9c7073398

第26回 年末恒例 蒲田温泉ライブ「王様」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a1c12e4cba9402a1aecba2e7b6eb11e5

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直訳ロッカー王様LIVE in 荻窪TIME MACHINE

2023-07-01 17:30:41 | ビートルズ

「ビートルズ&ハードロック 直訳ロック!カブト虫伝説!」

王様(ギター&ボーカル)、永沼ッカートニー(ギター&ボーカル)、アミーゴ松崎(ドラム)

永沼ッカートニーソロ
「君はいずこへ= アイム・ルッキング・スルー・ユー」
「ユー・ウォント・シー・ミー 」
「レディ・マドンナ」
「オール・マイ・ラビング」
「あの娘におせっかい=レッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セッド」
「アナザー・デイ」
「ヘルター・スケルター」ほか

王様ソロ
「キャント・ゲット・イナフ」(バッドカンパニー)
「ピョン=ジャンプ」(ヴァン・ヘイレン)
「高速道路の星=ハイウェイ・スター」(ディープパープル)
「湖上の煙=スモーク・オンザ・ウォーター」(ディープパープル)ほか

合体ライブ
「お願い郵便屋さん =プリーズ・ミスター・ポストマン」
「月光おじさん =ミスター・ムーンライト」
「帰ってこいよ=ゲット・バック」 
「あずさ2号の次の列車で=ワンアフター909」
「私はセイウチ=アイ・アム・ザ・ウォルラス」
「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」
「男子=ボーイズ」
「踊る滝廉太郎」=ロールオーバー・ベートーベン」
「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」
「ひねってワオ!=ツイスト&シャウト」

 今回は音響もよく、歌声も演奏もよく聞き取れた。中でも、「ヘルター・スケルター」「月光おじさん」が圧巻! ポールネタのトークも楽しかった。


カブトムシ伝説 Live
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7c0b60a7fe1085fc1b9692a9c7073398

第26回 年末恒例 蒲田温泉ライブ「王様」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a1c12e4cba9402a1aecba2e7b6eb11e5

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「映像の世紀バタフライエフェクト」ビートルズの革命 赤の時代 『のっぽのサリー』が起こした奇跡

2023-06-13 10:51:52 | ビートルズ

 番組のキャッチは「ジョン・レノンとポール・マッカートニーの運命の出会いは1957年7月6日。2人とも黒人ロックンローラーのリトル・リチャードの『のっぽのサリー』に夢中だった。全てはここから始まった。オリジナリティーあふれる音楽、奔放な言動は、世界の若者の心に火をつける。階級社会、人種差別、戦争、その全てにNOを突きつけ、世界を変えた4人の冒険。今なお世界で愛され続けるビートルズを世界史の中で改めて味わい直す」。

 いわゆる“赤版”“青版”にあやかって「赤の時代」(前編)「青の時代」(後編)としたのだろう。今後はこんな分類も一般化するのだろうか。

 特に目新しい発見はなかったが、『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』(16)でも引用されていた、ウーピー・ゴールドバーグの「彼らは黒人でも白人でもない。そんなこととは関係のない“ビートルズ”だったのよ!」という一言が、このドキュメンタリーにも登場したので、改めて、ビートルズを言い当てた名言だと思った。


『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0559aba187e1bcff1da867885d5e9ba9

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カブトムシ伝説 Live

2023-02-25 13:20:52 | ビートルズ

 昨年末の蒲田温泉ライブに続いて、自由が丘ひかり街(昔、この近くに「自由ヶ丘武蔵野推理劇場」という映画館があった)のマッカートニーというライブハウスで行われた「直訳ロッカー王様ライブ 自由が丘in McCrtney」カブトムシ伝説 Liveを聴きに行った。2月25日はジョージ・ハリスンの誕生日ということで、彼の曲も演奏された。

1部「永沼ッカートニー忠明 ソロライブ」
「アイ・ウィル」「レディ・マドンナ」「アナザー・デイ」「ユア・マザー・シュッド・ノウ」「フール・オン・ザ・ヒル」「サムシング」「ギブ・ミー・ラブ」…

2部「王様 ひとりライブ」
ヴァン・ヘイレンの「ピョン(ジャンプ)」、ディープパープルの「燃えろ(バーン)」「高速道路の星(ハイウエー・スター)」「湖上の煙(スモーク・オン・ザ・ウォーター)」ジョージの「諸行無常(オール・シングス・マスト・パス)」…

3部、ドラムのキンちゃんを加えての「カブトムシ伝説 トリオバンドライブ」
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」「ヒア・カム・ザ・サン(陽)」「ボーイズ」「マネー」「レット・イット・ビー」「デイジー・ミス・リジ―」「ツイスト・アンド・シャウト」「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」…

 途中、店のママがメアリー・ホプキンの「グッドバイ」を歌い、女性定員(演歌歌手?)が「イエロー・サブマリン音頭」を歌うサービスもあり。ママは「レット・イット・ビー」の時はピアノも弾いていた。どちらもお上手でした。

 2時間余り、大いに楽しませていただきました。


蒲田温泉ライブ「王様」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a1c12e4cba9402a1aecba2e7b6eb11e5

自由ヶ丘武蔵野推理劇場
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f649c3c1d9c6cec4d8d6fc9abedca516
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b292f200ad477f62560cd87d5db070a1

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フィル・スペクターの「ウォール・オブ・サウンド」

2021-01-18 09:29:10 | ビートルズ

 恋人を射殺した罪で服役中だった音楽プロデューサーのフィル・スペクターが獄中死したという。

 スペクターと言えば、「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれた独特の重厚な音作りで知られ、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」(63)やビートルズの『レット・イット・ビー』(70)のプロデュースが有名だ。

 ジョンとジョージは『レット・イット・ビー』でのスペクターの“仕事”を評価したが、ポールは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」にオーケストラやコーラスをオーバーダビングしたスペクターの“過剰なプロデュース”に憤慨し、これもビートルズの仲違いの原因の一つになったのでは、と言われている。 

 ビートルズ解散後、ジョンは『ジョンの魂』(70)『イマジン』(71)『ロックン・ロール』(75)で、ジョージは『オール・シングス・マスト・パス』(70)でスペクターを起用したが、『ロックン・ロール』では、スペクターがマスターテープを持ち逃げし、レコーディングが中断。結局ジョン自らがプロデュースし直した。スペクターは、才能はあるが、いろいろと問題もある人物だったのだろう。

 ポールが主演した『ヤァ!ブロード・ストリート』(84)では、ニューアルバムの曲を録音したマスターテープが行方不明になるが、多分この事件を参考にしたのではないかと思う。

 また、スペクターの仕事ではないが、「ビー・マイ・ベイビー」を模したような「恋のウー・アイ・ドゥ」(色っぽいお姉さんだったリンジー・ディ・ポール)や、スペクターのサウンドに影響されたような「シュガー・ベイビー・ラブ」(ルーベッツ)がラジオから流れてきた中学生の頃も、今となっては懐かしい思い出だ。

『レット・イット・ビー…ネイキッド』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/226f6ea66b4471db1064deee88f76c32

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『イマジン』

2020-12-09 09:27:24 | ビートルズ

 今年は久しぶりにジョンの命日に関する報道が多く見られた。

『イマジン』(88)(1989.8.23.)

ジョン・レノンはフィルムドランカーだった…

 この映画、公開時には、見ようか見まいか随分迷った。それは、どうせまたヨーコが商魂を発揮した、ジョンを聖人化したものだろうという疑いと、自分自身の彼への思い入れの強さが相半ばしたからだが、結局見ずに終わった。ところが、ビデオの手軽さに負けて、とうとう見てしまったのである。

 見終わった今、改めて感じるのは、そのプライベートを記録した膨大なフィルムから、ジョンが相当なフィルムドランカー(記録魔)であったことと、彼が凡人とは全く違った感覚を持った、まさに紙一重という言葉が相応しい人だったということであった。

 その衝撃的な死を経て、残念なことにジョンは聖人化、神格化されてしまったのだが、ビートルズ時代も含めて、その音楽的な面はもちろん、たかが数年の間に劇的に変化した風貌と性格、カリスマ性、皮肉屋、性格破綻者、駄目男ぶりなどが、彼を多面的かつ魅力的な人間だと感じさせるのである。彼は決して単純な“愛と平和の人”ではないのだ。

 また、この映画は、去年テレビで見た「ジョン&ヨーコ・ラブ・ストーリー」と重なる部分が多かったため、新鮮味に欠けるところがあったのだが、一つだけ心に残るシーンがあった。

 それは、ジョンの豪邸に忍び込んだヒッピーとの会話だ。何とか歌詞の意味を探ろうと質問するこの男に対して、しどろもどろになるジョン。作ったものが独り歩きしてしまう天才の孤独が垣間見え、その後の「腹減ったろ、一緒に飯食おうか」というジョンの優しい一言が救いとなるのだが、この光景の裏返しが、彼の最後と重なるところもあり、感慨深いものがあった。

 そして、さまざまな紆余曲折を経て、「スターティング・オーバー=再出発」しようとした矢先の死が、ジョン・レノンの最後では、やはり悲しい。残された者のそんな思いが、この際ヨーコの商魂云々は抜きにして、こうした映画をいまさら作らせたのだと思いたい。

 「イマジン」「ハウ」「ジェラス・ガイ」…ジョンのバラードは痛く苦く心に響く。これは甘いバラード作りの名手であるポールとはまた違った資質であり、この2人が一緒に曲を作っていたのは、やはり奇跡だったとしか言い様がない気がした。

 昔、友人が「友だちにするならポールだけど、親友にするならジョンだ」と言っていたのを思い出した。

【今の一言】この映画には「リアル・ラヴ」のデモ音源が使われていたが、「ザ・ビートルズ・アンソロジー」プロジェクトの一環として、ポール、ジョージ、リンゴがこのデモテープに手を加え、「フリー・アズ・ア・バード」に続く“ビートルズの新曲”として1996年にリリース。ビートルズの最後のシングル作品となった。
https://www.youtube.com/watch?v=ax7krBKzmVI

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「リンゴ・スター and ヒズ・オールスターバンド ライブ・イン・ロサンゼルス 2019」

2020-09-22 00:51:16 | ビートルズ

 1989年に武道館で見た、第一期のメンバーはもう誰もいなかった。あの時は、リンゴやオールスターバンドの弱点ばかりが目に付いて、素直に喜べなかったのだが、30年の時を経て、改めて見ると、これはこれでヒットパレードみたいで楽しいと思えた。

 今回のメンバーは、スティーブ・ルカサー(TOTO)、コリン・ヘイ(メン・アット・ワーク)、グレッグ・ローリー(サンタナ/ジャーニー)、ヘイミッシュ・スチュアート(アベレージ・ホワイト・バンド/ポール・マッカートニー・バンド)、グレッグ・ビソネット(デビッド・リー・ロス)、ウォーレン・ハム(カンサス)。

 ルカサーが弾くサンタナのナンバーが見事だったし、何と言っても、79歳のリンゴが元気いっぱいで、歌もうまくなっていたのには驚いた。そして、スチュアートは、これでポールとリンゴのバックを務めたことになる。

 最後に、第一期のメンバーだったジョー・ウォルシュ、ジム・ケルトナー、ニルス・ロフグレンたちも登場してきての「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・マイ・フレンズ」の大合唱は、感動的ですらあった。

「マッチボックス」「明日への願い」リンゴ
「エビル・ウエイズ」ローリー
「ロザーナ」ルカサー
「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」スチュアート
「ダウン・アンダー」ヘイ
「ボーイズ」「ドント・パス・ミー・バイ」「イエロー・サブマリン」リンゴ
「ブラック・マジック・ウーマン」「ジプシー・クイーン」ローリー
「ユア・シックスティーン」「アンセム」リンゴ
「オーバーキル」ヘイ
「アフリカ」ルカサー
「僕のリズムを聞いとくれ」ローリー
「彼氏になりたい」リンゴ
「ノックは夜中に」ヘイ
「ホールド・ザ・ライン」ルカサー
「想い出のフォトグラフ」「アクト・ナチュラリー」「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」リンゴ
「平和を我等に」 

「リンゴ・スター&ヒズ・オールスター・バンド1989」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/14a766a31084cf05165ba9771f78bb6e

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「ポール・マッカートニー ベスト・ソングス100」

2020-08-23 07:14:33 | ビートルズ

 松村雄策さんの本を再読したことをきっかけに、このところ、自分自身のポールの過去記事を振り返ってみたが、折良く『レコード・コレクターズ』が、「ポール・マッカートニー ベスト・ソングス100」という特集を組み、その中で、いろいろな人が「自分のベスト30」を選んでいた。

それを集計したベストテンは、

1.アナザー・デイ
2.バンド・オン・ザ・ラン
3.心のラヴ・ソング
4.アンクル・アルバート~ハルセイ提督
5.あの娘におせっかい
6.恋することのもどかしさ 
7.マイ・ラヴ
8.ジェット
9.グッドナイト・トゥナイト
10ジャンク

 こういう投票には、「この結果はおかしい」とか、「何であの曲が入っていない」とか、「あの曲ははもっと上のはずだ」などと、必ず文句が出るものだが、それにしても「アナザー・デイ」が1位というのは驚いた。

 自分にとって厄介なのは、ポールの場合、曲自体の良し悪しとは別に、自分自身の何かの思い出と重なる曲が多いこと。それも何十曲もあるから、なかなか選べないし、時代や自分の年齢によって好きな曲も変わる。

 というわけで、あくまでも、今の気分でベスト30を選んでみたが、ポールにとってのリンダの存在の大きさを改めて知らされた気がしたし、ベスト50でも足らないと思った。

バンド・オン・ザ・ラン
心のラヴ・ソング
しあわせの予感 
グッドナイト・トゥナイト
モーター・オブ・ラヴ
エボニー・アンド・アイヴォリー 
マイ・ラヴ
西暦1985年
あの娘におせっかい
ジェット
ジュニアズ・ファーム
ソー・バッド
オンリー・ラヴ・リメインズ 
ザ・ソング・ウィー・アー・シンギング
ドライヴィング・レイン
ブルーバード 
やさしい気持
テイク・イット・アウェイ 
たそがれのロンドン・タウン
バック・シート
エヴリナイト
ガールフレンド
ヤング・ボーイ
ジャンク
アロウ・スルー・ミー
ワンダフル・クリスマスタイム
アナザー・デイ
ひとりぼっちのロンリー・ナイト
フィギュア・オブ・エイト
トリート・ハー・ジェントリー~ロンリー・オールド・ピープル

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『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』

2020-08-22 07:14:19 | ビートルズ

『ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005』(2006.4.21.)

 ポール・マッカートニーのビデオクリップ集成を見た。大ざっぱに言えば、ポールにとっての1960年代がビートルズの時代だったとするなら、70年代はウィングス、80年代はソロ&共演、そして90年代は総括ライブの時代に分けられるだろう。

 しかし、こうして年代順にクリップを見ると、50年近くも、さまざまに変化しながら、音楽界の第一線にい続けるポールのすごさがあらためて実感できた。そしてウィングス時代のクリップで実にいい味を出していたデニー・レインと、今は亡きリンダにも、しばし思いをはせた。

 さて、1986年の発売当時は聴いていてなんだか困った『プレス・トゥ・プレイ』だが、今回、このアルバムからの「ストラングル・ホールド」「オンリー・ラブ・リメインズ」「プレス」、そして同時代に撮られた「スパイズ・ライク・アス」「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」あたりのクリップが結構好きなことに気づいた。思えばミュージックビデオが一番はやっていた頃だ。

 ”総括ライブ”をやっていた頃のバンドは、アットホームで、本当にいいメンバーで、ポールもリンダもいい年の取り方をしているなあと思ったもののだが、人生はパーフェクトに、とはいかないようだ。この時期のクリップは、バンドのメンバーとして自信を持ち、笑顔を取り戻しながらも、病でやつれていくリンダの姿が悲しく映る。

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