田中雄二の「映画の王様」

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『おとなのデジタルTVナビ』2024.12月号「没後10年高倉健の世界」八名信夫、谷隼人インタビュー

2024-10-31 12:06:13 | おとなのデジタルTVナビ

『おとなのデジタルTVナビ』(2024.12月号)

「没後10年高倉健の世界」

 

劇場へ行こう!」(新作映画紹介)

「BS松竹東急」(放送映画)

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「BSシネマ」『フレンチ・コネクション2』

2024-10-31 08:00:03 | ブラウン管の映画館

『フレンチ・コネクション2』(75)

『フレンチ・コネクション2』ピート・ハミル
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/a2e775d498498eec504f8559b89fdb12

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『アイミタガイ』

2024-10-31 00:36:41 | 新作映画を見てみた

『アイミタガイ』(2024.9.25.オンライン試写)

 ウエディングプランナーとして働く梓(黒木華)は、親友の叶海(藤間爽子)が事故で亡くなったことを知る。恋人の澄人(中村蒼)との結婚に踏み切れない梓は、叶海と交わしていたスマホのトーク画面にメッセージを送り続ける。

 同じ頃、叶海の両親の優作(田口トモロヲ)と朋子(西田尚美)のもとに、見知らぬ児童養護施設から娘宛のカードが届く。そして叶海の遺品のスマホには、たまっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知が入る。

 一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母(安藤玉恵)の紹介でピアノの演奏を依頼しに行ったこみち(草笛光子)の家で、中学時代の叶海との思い出がよみがえる。

 親友を失った女性を中心に思いがけない出会いが連鎖していく様子を描いた群像劇。中條ていの同名連作短編集を基に、市井昌秀が脚本の骨組みを作り、故佐々部清監督が温めていた企画を草野翔吾監督が引き継いで完成させた。人から人へとバトンタッチされながら出来上がった映画。そのことがすでにこの映画のテーマを象徴しているといってもいい。

 「アイミタガイ」とは「相身互い」と書き、同じ境遇にある者同士が同情し助け合うことを意味するが、この映画の惹句では「気付かぬうちに人は触れ合い、思いは優しく巡っている」と表現されている。

 そして、全てのことは偶然ではなく必然であり、人と人との縁やつながりを深く感じさせる心温まる物語が展開していくのだが、悪人が全く登場しない展開に気恥ずかしさを覚えるところもある。

 ところが、劇中に「善人ばかりが出てくる小説は信用できないと思っていたが、それを信じたくなる」というせりふが出てくる。つまり、そうした疑問を逆手に取ってちゃんと主張する。まさにその言葉こそがこの映画の了見なのだ。

 ラストのつじつま合わせが見事だ。映画ならではのカメラワークを駆使して 同じ場面を異なった視点で見せる。すると登場人物の絡まり方が変化し、点と点が線になってやがて円になる。途中まで別々に進んでいた話が最後に全て結びつく快感が得られるのだ。

 また、「遠き山に日は落ちて(家路)」「ラブ・ミー・テンダー」といった挿入曲が素晴らしい。特にエンディングロールに流れる「夜明けのマイウエイ」(歌・黒木華)は、もともとは荒木一郎作詞・作曲の「ちょっとマイウエイ」(79~80)というテレビドラマの主題歌だが、歌詞がこの映画の内容とぴったり合う。よくぞこの曲を使ったものだと感心させられた。

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『アディオス・アミーゴ』

2024-10-30 22:32:07 | 新作映画を見てみた

『アディオス・アミーゴ』(2024.10.30.シネスイッチ銀座.東京国際映画祭)

 コロンビアで3年間にわたって続いた内戦「千日戦争」末期の1902年。革命軍兵士のアルフレッドは、内戦に加わって消息を絶っている兄に子どもができたことを伝えるため、サンタンデール州のチカモチャ渓谷に赴く。

 アルフレドは渓谷で偶然出会ったアマチュア写真家のベニートと行動を共にする。ベニートも自分の父親を殺した男を探して旅をしていたのだった。それぞれの目的のために旅をする2人の前に、次々と怪しい人物たちが現れる。

 内戦末期のコロンビアの山岳地帯の混乱を、マカロニウェスタンのスタイルで描くアクション映画。戦争、友情、階級格差、植民地支配、などのテーマが渾然一体となってエンターテインメントに昇華されている。

 よくマカロニウエスタンで描かれたメキシコ革命や内戦を、コロンビアに舞台を移してリメークしたような趣がある。全体的に粗削りで混沌としているが、昔の映画を見ているような懐かしい気分になった。写真が重要な役割を果たすところも面白い。

 初めてコロンビアの映画を見た。「アディオス・アミーゴ」とは「さらば友よ」のことだ。こうした珍品を目にすることができるのが映画祭の楽しみの一つ。

 監督イバン・D・ガオナ、出演ウィリントン・ゴルディジョ・ドゥアルテ(アルフレッド?)、クリスティアン・エルナンデス(ベニート?)、マリナ・オラルテ、ヨハニニ・スアレス、サルバドール・ブリッジズ(名前と顔が一致しないので、誰がどの役を演じたのか分からない)

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【ドラマウォッチ】「あのクズを殴ってやりたいんだ」(第4話)

2024-10-30 11:13:35 | ドラマウォッチ

「玉森くんの心揺さぶる演技、何度見ても胸がぎゅっとなる」
「ゆいちゃんのボクシング愛に涙」

https://tvfan.kyodo.co.jp/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/1451979

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『十一人の賊軍』

2024-10-30 09:18:45 | 新作映画を見てみた

『十一人の賊軍』(2024.8.20.東映試写室)

 1868年、鳥羽・伏見の戦いを皮切りに、徳川15代将軍・慶喜を擁する旧幕府軍と、薩摩藩・長州藩を中心とする新政府軍=官軍との間で争われた戊辰戦争。その戦いの最中、新発田藩(現在の新潟県新発田市)で起きた奥羽越列藩同盟軍への裏切りのエピソードを基に、捕らえられていた11人の罪人たちが、決死隊として砦を守る任に就いた様子を描く。

 反骨精神や都合によって変わる正義に抗う人物を数多く描いた脚本家の笠原和夫が、1964年に執筆した幻のプロットを60年の時を経て映画化。笠原は「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉の通り、勝った方が全て正しく、勝敗によって善悪が決まるのが当たり前の時代に「果たして勝つことだけが正義なのか?」と一石を投じるべく、憎き藩のために命を懸けて砦を守らなければならない罪人たちの葛藤を構想したが、日の目を見ることはなかった。

 今回は、企画・プロデュース紀伊宗之、白石和彌監督、脚本の池上純哉という『孤狼の血』チームが笠原のプロットを受け継ぎ、新たな集団抗争劇として完成させた。

 集団時代劇といえば、黒澤明監督の『七人の侍』(54)や工藤栄一監督『十三人の刺客』(63)が思い浮かぶが、東映つながりという面もあり、テイストとしては『十三人の刺客』の方に近いと感じた。

 白石監督は前作『碁盤斬り』公開の際のインタビューで「新しい企画は時代劇しか考えていない」「復讐の部分は西部劇を意識した」「もっとハードな時代劇を撮ってみたい。例えば、三隅研二監督の映画の、刀で人を斬ったらどうなるかってことに生涯を費やした人とか、刀で斬られて真っ二つになる人とか、そういうことをやってみたい」と語っていた。

 その意味では、バイオレンス味にあふれ、勧善懲悪ではなく、サム・ペキンパーの映画やマカロニウエスタンのにおいすら感じさせるこの映画は、そうした思いを反映させたものになっている。十一人のメンバーも個性的で面白いが、その中でも殺陣も含めて仲野太賀が随一の活躍を見せる。対する家老役の阿部サダヲの悪辣ぶりも見ものだ。

 白石監督は、時代劇の魅力について「時代劇はファンタジー。何でもできるとこが魅力的。無限の可能性がある」と語っていた。その言葉を裏付けるように、今年はこの映画のほかにも、落語を基にした『碁盤斬り』、テレビドラマを発展させた『鬼平犯科帳 血闘』、変化球の『侍タイムスリッパ―』、アイヌ問題を描いた『シサム』といった時代劇映画が製作された。来春公開の『雪の花 -ともに在りて-』では疫病の問題を描いている。まさに多士済々のラインアップ。こうした流れは時代劇復活の兆しを象徴するかのようで喜ばしい限りだ。


【インタビュー】『十一人の賊軍』鞘師里保
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1db16aabe0bef542312dd4976675e5d6

【インタビュー】『碁盤斬り』白石和彌監督
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/21b29f883095f97d8bf57ae60b055edc

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『ヴェノム:ザ・ラストダンス』

2024-10-29 19:47:44 | 新作映画を見てみた

『ヴェノム:ザ・ラストダンス』(2024.10.21.ソニー・ピクチャーズ試写室)

 ジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)に地球外生命体のシンビオートが寄生したことで生まれたヴェノムは、黒く強靭な肉体と鋭い牙を武器に、長く伸びる舌で人を食らう恐るべき存在でありながらも、エディと一心同体となって強敵カーネイジを倒し、世界の危機を救った。

 エディとヴェノムは強い信頼関係で結ばれたバディとなり、見事なチームワークで敵を倒していく。そんな彼らは、シンビオートを極秘に研究する施設に侵入したことで特殊部隊から追われる羽目になる。さらには新たな脅威が地球外から飛来する。

 スパイダーマンの宿敵としても知られるマーベルコミックのダークヒーロー、ヴェノムの活躍を描いた人気シリーズの第3作。ヴェノムや前作で戦ったカーネイジら「シンビオート」と呼ばれる地球外生命体の創造主である最強の敵・邪神ヌルが登場し、エディとヴェノムが壮絶な戦いを繰り広げる。

 シリーズ過去2作で脚本や製作を務めたケリー・マーセルが、本作でも原案、脚本、製作を務めたほか、自らメガホンも取り、監督デビューを果たした。共演はキウェテル・イジョフォー、ジュノー・テンプル、リス・エバンス、前作から引き続きの登場となるスティーブン・グレアムら。

 前作『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(21)のアンディ・サーキス監督が「これはある意味、エディとヴェノムのラブストーリーだ」と語っていたが、最終章となった今回はそれをさらに深めた印象がある。

 エディとヴェノムの掛け合いの楽しさ、ヴェノムの変化、全てはエディのためにとヴェノムが示すサクリファイス…。まさかヴェノムでほろりとさせられるとは思わなかったし、見た目と中身のギャップについても考えさせられた。

 この映画はニューヨークを目指すロードムービーとしての面白さもあるのだが、そのバックに流れる曲が素晴らしい。デビッド・ボウイの「スペース・オディティ」、クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」、キャット・スティーブンスの「ワイルド・ワールド」、アバの「ダンシング・クイーン」、そしてマルーン5の「メモリーズ」といった曲が見事にマッチしているのだ。


『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f133196b87fcc741013f9c56ee0c211e

『ヴェノム』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ca83027ad8707b86c25fca63b2e16298

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【ドラマウォッチ】「嘘解きレトリック」(第4話)

2024-10-29 11:11:14 | ドラマウォッチ

「ゆるふわほんわかな金田一みたい」
「左右馬先生と鹿乃子くんのほのぼのは相変わらずで良し」

https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1451877#google_vignette

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「午後のロードショー」『ジャッカル』

2024-10-29 08:06:32 | ブラウン管の映画館

『ジャッカル』(97)

『ジャッカルの日』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0c3d2697ee635f4a5612d8179a8362e7

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第37回東京国際映画祭2024開幕ほか

2024-10-28 23:42:30 | 雄二旅日記

 第37回東京国際映画祭2024が開幕。オープニングは白石和彌監督の集団抗争時代劇『十一人の賊軍』、クロージングは今年生誕100年を迎えたマルチェロ・マストロヤンニにオマージュを捧げた『マルチェロ・ミオ』。ナビゲーターは菊地凛子。


 ドラマ「池中玄太80キロ」の主人公・玄太(西田敏行)は大京通信社写真部の「大京グラフ」に所属しているという設定だった。で、その通信社の外観がたびたび映るのだが、これが実は虎ノ門の旧共同通信社のビルだったのだ。その系列会社で仕事をするようになった時、あれ、この建物どこかで見たことがあるとぞと思って考えてみたら玄太で出会っていたのだ。今は本社は汐留に移転したが、共同通信会館という名前で同じ場所に残っている。

 

 

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