『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』(2024.10.25.ワーナー試写室)
誇り高き騎士の国ローハンは、偉大なるヘルム王に守られてきたが、突然の攻撃を受け平和は崩れ去ってしまう。王国の運命を託された若き王女ヘラは国民の未来を守るべく、幼なじみでもある最大の敵ウルフとの戦いに身を投じていく。
J・R・R・トールキンの小説をピーター・ジャクソン監督が実写映画化したファンタジー大作「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の前日譚を描く長編アニメーション。
小説『指輪物語 追補編』に書かれた騎士の国ローハン最強のヘルム王についての記述を膨らませたオリジナルストーリーで、実写版3部作の183年前に起こった伝説の戦いを描く。
ジャクソンほかがプロデューサーとして参加し、監督は神山健治。日本語版では市村正親がヘルム王、小芝風花が王女ヘラ、津田健次郎がウルフの声を担当した。
【インタビュー】『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』市村正親
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d792c1c3743e280328ddb79515cb588f
『ロミオとジュリエット』(68)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8ee9172e6300a3f2fd3f45cf3c2aed57
『サマータイム・キラー』(72)
『暗闇にベルが鳴る』(74)
『ナイル殺人事件』(78)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/aee0aa3e6a11c6a73a06ba1b052da8f6
『復活の日』(80)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/02648b23deef65d86e3b485a5ecd26fa
やっぱり代表作はジュリエットだろう。布施明と結婚した時は驚いた。
『ありきたりな言葉じゃなくて』(2024.9.6.オンライン試写)
32歳の藤田拓也(前原滉)は、町中華の店を営む両親(酒向芳、山下容莉枝)と共に暮らし、ワイドショーの構成作家としてナレーション原稿を書く日々を過ごしていた。
ある日、先輩の有名脚本家(内田慈)の推薦で、ついに念願の脚本家デビューを果たすことになる。浮かれた気分でいる拓也の前に、鈴木りえ(小西桜子)が現れ、拓也を窮地に陥れる。
テレビ朝日のグループ会社として報道情報番組やバラエティ番組を制作してきたテレビ朝日映像が初めて手がけた長編オリジナル映画。映像業界で起きた実話を基に、新人脚本家の受難と成長を描く。監督、脚本は渡邉崇。
脇役として目立つ前原のせっかくの主演映画だが、彼が演じる拓也の性格やりえの動機の描き方があまりにもずさんで、全く感情移入ができなかったし、ストーリー展開もよくない。インタビューの際に、思わず「拓也のキャラクターに反発はなかった?」と聞いてしまった。
【インタビュー】『ありきたりな言葉じゃなくて』前原滉
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/34d04115ffc84228aa07586261d12bf7
『グランメゾン・パリ』(2024.12.25.東宝試写室)
尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)はフランス料理の本場パリに新店舗「グランメゾン・パリ」を立ち上げ、アジア人初となるミシュラン三つ星獲得を目指して奮闘していた
だが、満足のいく食材を手に入れることが難しく、結果を出せない日々が続いていた。そんなある日、ガラディナーでの失態が原因で、尾花はかつての師に「次のミシュランで三つ星を獲れなければ、店を辞めフランスから出ていく」という約束をさせられる。
テレビドラマ「グランメゾン東京」(19)の続編となる映画版。監督はテレビドラマ「アンナチュラル」の塚原あゆ子。
そもそも三つ星はもとより、料理や食にあまり興味のない人間にとってこの題材はあまりピンと来ないのだが、ちらちらと見ていたテレビドラマ版の時からキムタク演じる尾花夏樹のキャラクターがどうにも好きになれなかった。特にこの映画版では尾花の独り善がりに拍車がかかり、ひたすらかっこをつけるキムタクの姿も加わって見ていて嫌な気持にさせられる。
だから、尾花のために尽くす倫子や京野(沢村一樹)が哀れに見えてくるところがあったし、これで人が付いてくるのかという疑問が湧いた。それ故、チームワークが発揮される後半の料理作りや最後の戴冠にもカタルシスは感じられなかった。
同じように見ていて嫌な気分になった『二ツ星の料理人』(15)という映画のことを思い出した。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5512719a6e6da08dbabb49085944ade1
『聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団』(2024.11.16.オンライン試写)
東京・立川にある6畳一間のアパートで暮らす神の子イエス(松山ケンイチ)と仏の悟りを開いたブッダ(染谷将太)。2人は、福引を楽しんだり、お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成したりと、ゆるい日常を過ごしていた。
そんなある日、2人のもとに招かれざる客が現れ、衝撃の事実を伝える。やがてそれは、神と仏と天使と悪魔が入り乱れる予測不能な戦いへと展開していく。
人気ギャグ漫画『聖☆おにいさん』を実写映画化。原作者・中村光が映画化のために描いた原作エピソードを基に、ドラマ版に続いて福田雄一監督が映画化。
賀来賢人、岩田剛典、白石麻衣、勝地涼、佐藤二朗、仲野太賀、神木隆之介がそれぞれ天界関係のキャラクターを演じ、藤原竜也、窪田正孝、山本美月、桜井日奈子、中田青渚が悪魔側のキャラクターを演じる。
そのほか、福田監督が手がけた戦隊コメディ「女子ーズ」も登場し、川口春奈、吉柳咲良、田中美久、森日菜美、安斉星来が新生「女子ーズ」を演じる。さらに山田孝之、ムロツヨシらも出演。
笑うに笑えず、あまりのひどさに何やらいたたまれない気持ちになった。皆がこぞって福田雄一の映画に出たがるというのは本当なのか? 自分たちだけが楽しんでいる感じがするのだが…。これではあまりにも見る者をばかにしていないか。これを面白いと思う人たちが多いとすれば、この映画に乗れない自分が変なのか…。いろいろと考えさせられてインタビューをするのがつらかった。
【インタビュー】『聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団』福田雄一監督、山田孝之
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d9fd2a76a18c04591d93980ff1565878
1月10日の『ジョーズ』(75)を皮切りに、『E.T.』(82)が1月24日、『ジュラシック・パーク 3D』(90)が1月31日から公開される。
『ジョーズ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e3f4e551d4ef9c382ae37997f36f4764
『E.T.』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/76ee67233b378c6d90ff3f3f72ead767
『ジュラシック・パーク』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/89211f1b761ac9e3c309ffe2b17c4b4b
今回のお題は、キーファーとドナルドのサザーランド親子共演の『ワイルドガン』(15)。原題は「フォーセイクン=見捨てられた」。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/685ddc6e4315f2b255698012a02f3cd8
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パゾリーニにとってのギリシャとは何か?『王女メディアをめぐって』
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アンリ・ドカエ氏 愛をこめて映画と自己についての総てを日本で語る
私にとってのキネマ旬報史
装丁、絵:和田誠
「2024年映画ベストテン」
『オッペンハイマー』『侍タイムスリッパー』
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1458387