硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

真実はどこにあるのか。

2013-05-15 22:26:37 | 日記
「笑う介護士」の袖山卓也氏が処分保留で釈放された。 彼は「強引だったかもしれないが、合意の上でやった。強姦ではない。」と主張しているそうである。

釈放になった過程で、なにが不十分であったのだろうか。

双方に隔たりがある以上、真実は分からない。

しかし、女性が訴えた事は事実であり、それは彼が女性の拒否を「合意」と勘違いした事を示唆していると読みとる事が出来る。

彼は大勢の聴衆の前で意思疎通が困難である認知症の高齢者について語っていたが、本当に深い見識を備えていたならば、他者の言葉の端々の変化や表情、振る舞い方、非言語な訴えに敏感なはずである。

それは、対象が健常者ならば少しの不快感でも「本当に嫌なんだな」と分かる事が出来るレベルだと言える。

ひょっとして彼はオオカミ少年だったのだろうか。

もし仮に、彼女が彼を貶める事が目的であったとしても、そこに行った事、彼女を求めた事が彼の躓きである。そう考えると、言い訳するよりすべてを受け入れ、罪を償う方が彼のこれからの為にはよいかもしれない。

無罪放免になったとしても、彼の言葉はもう誰の心にも届かないように思う。

本当に残念でならない。