すずめ休憩室

日々のこと、好きなこと、飼っていたペットのことなどなど・・・。
気の向くままにつづってみました。

アニメ「11人いる!」

2006年09月30日 | 漫画・本
ご存知萩尾望都さんの傑作SF漫画。
私は萩尾さんのSFモノではこの「11人いる!」「スター・レッド」が飛びぬけて好き。

実はこの漫画、アニメ化になっているの知ってました?
私はその存在すら知らなかったのですが、アガサさんがBSで録画してくださったらしくお借りすることが出来ました、いつもありがと~アガサさん

物語は未来、新しい宇宙時代を担う人材を育成する宇宙最高峰の大学「コスモ・アカデミー」では、3年に一度の入学試験が行われており、それに入学することは最高の栄誉とされ様々な星系から受験生が集まっていた。難関の筆記試験を突破し最終試験まで進んだタダもその1人。その最終試験は10人ひと組で行われるはずなのだが宇宙船には何故か11人いた!はたして誰が部外者なのか?そしてこのメンバーでリタイヤせず最終試験を突破できるのか!?

クリスティの推理小説っぽく、さまざまなトラブルが起きる中、人の心の中に棲む「疑心暗鬼」と「友情」と相反する心情を突いた漫画なのですか、さてアニメの方はと言うと・・・結論から言うと私は結構いいと思います(笑)

確かにモー様ファンには賛否両論あると思うし、アニメの方は多少プロットの順番を変えたり、名称や背景など細かい違いはあるけれど、原作にかなり忠実だし、雰囲気はかなり出していたと思いますね。
漫画の方ではなかった部分を加えたり、漫画では1方向だったアングルを多方から使うコトによって深みが増した感じもするし。当然漫画を読んでいる私はラストも知っている訳だけど、それでも充分楽しめました。

ただねーアニメになるとどれもそうだけど絵はやっばり違うのよね(苦笑)
モー様のモノじゃなくなっちゃった感じ・・・その辺り仕方がないのかもね(苦笑)

でも20年前のアニメにしてはかなり手が込んでます。
今見てもそれほど古臭さが感じられないのは、そのお陰かも。
漫画どおりだったらメカとか衣装だったとしたらかなり古臭く感じたと思うし。

漫画を読んでいる人もそうでない人も楽しめるアニメになっていると思います。
そして漫画を読んでない人には文庫版の方をお奨め!こちらには「11人いる!」の続きとなる「続・11人いる!東の地平、西の永遠」をはじめタダとフロルのコメディ漫画「スペースストリート」も収録された完全版となっています。

それを読まないと王様がただのいばりんぼで終わってしまいます故(苦笑)