かわずの呟き

ヒキガエルになるかアマガエルなるか、それは定かでないが、日々思いついたことを、書きつけてみようと思う

日本の故郷。

2016-07-04 | 気ままなる日々の記録

   ここ大口町は自然に恵まれた田園地帯である。夕方、家内に車いすを押してもらって田圃の方へ散歩に出た。夕焼の西空を見ながら農道を通っていると、子供の時にうたっていた童謡が口をついてでる。

夕焼け 小焼けで 日が暮れて、山のお寺の鐘が鳴る、お手て繋いで 皆帰えろ カラスと一緒に かえりましょ

子供が 帰った 後からは、丸い大きなお月様 小鳥が夢を見る頃は 空には キラキラ金の星

 と すっかり子供に戻って、当時どこにでもあった田園風景の中をお隣の玲子ちゃんと 手を繋いで家に帰って

いるような気分になってハッと我に返ると、当時と全く違う光景が目に飛び込んできた。

 国道と高圧線の鉄塔であ

る。国道では大型トラックに挟まれて小さな軽自動車がすごいスピードで、走っていて見ているだけで、はらはら

するし、高圧線の鉄塔は「空にはキラキラ金の星」に溶け込まない。

 思えば我が国は、大切なものを次々と壊し別の方向に走り出して久しい。

一体何処へ向かっているのだろう。心の休まる美しいものをどんどん壊し、気が付いたら荒涼とした大災害の跡

地のようなところへたどり着く、と云う状態ではないだろうか。 (T)