鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第975回】 絞って指示を出す

2013年09月01日 | 住宅コンサルタントとして
私は住宅会社さんだけでなく、
建築資材の販売会社さん(サッシ・建材・木材)のコンサルティングをさせていただいております。

この業界は、地元の住宅会社さんや工務店さん、大工さんに対して、
自社が仕入れた商品を販売するのですが、業界全体的には非常に危機的状況です。

今年は消費税増税前の駆け込みがあり、
昨年や一昨年、仕事がほとんどなかった工務店さんでさえも仕事があるので、
一時的に売上はそこそこ良いのですが、来年以降は悲惨な状況になるでしょう。

この業界は、経営者が戦略を立て、実行をしてこなくとも、
これまで業界的に本当に良かったので、戦略無しに良い業績を出せたのです。

ですから、大半の会社に戦略や事業計画はありません。
まあ、経営が行き当たりばったりな業界なのです。

更に営業マンも、日々お客様から携帯にガンガン電話が鳴り、
お客様の要求に応えていくだけで、あっという間に1日が終わるので、
現場のスタッフは仕事をした気になりがちな業界です。

しかしながら、新築の床面積が小さくなってきていたり、リフォームが多くなってきて、
以前と比べて資材が出ないので、売上が予定通り上がらない。

みんな、誰も手を抜いている訳ではないのに、一所懸命働いているのに、
売上や利益があがりにくい状態になっているのです。

こういう状況の中で、どう経営の舵を切っていけばいいのか・・・?

経営的な部分は割愛しますが、営業マンに対して出す指示は、極めて絞って出すことが重要です。

日頃、本当に営業マンはお客様に振り回されているので、時間が無いのです。
そんな中、あれもこれも経営者が欲張っていろんな指示を出すと、全ての仕事が中途半端になるのです。
ですから、常に1つのことをスタッフに言い続けることが重要になるのです。

各営業マンに、1点だけ絞って指示を出し、それを定点チェックしていくことが大切なのです。

業績が良くない時こそ、1つのことを徹底する。
皆さんはどう思いますか?
コメント
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