鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第988回】 能力・経験<すなおさ・謙虚さ

2013年09月14日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界は、一人では仕事は完結しません。
必ず、いろんな方のお力を借りて、最終的に家というものは完成します。

社外の職人さんや協力業者さんだけでは無く、
社内でも営業・設計・積算・コーディネート・現場管理・経理といろんな方との連携が不可欠です。
更に、会社を常に発展させていくために、当然ながら経営陣とも良好な関係が欠かせません。

しかしながら、この業界は同じ業界内、しかも同じエリア内で
人の移動が非常に多い業界でもあります。

このお仕事をさせていただいておりますと、各クライアント様にいろんな方が入社されてきたり、
もしくは去られたりしていくことを多々、拝見してきました。

そんな中で、スタッフの採用に関して何が一番重要なのかと考えますと、
個人的には、「能力・経験よりもすなおさ・謙虚さが最も重要だ」と感じます。

例えば営業マンで言えば、どれだけ前職時代に多数の受注を獲得したという方でも、
今の会社の商品やマーケティングに合わせて自分をつくりかえなければ、
転職先で結果を残すことは出来ません。

今、自分たちが扱っている商品。
今、自分達が展開しているマーケティングが最高だ!
というように、その会社に染まることが出来ないと、当然ながらお客様に選んでいただけません。

「前の会社では、こういうことをやっていて、それが原因で受注出来ていた」
「なぜ、この会社はこういうことをやらないのか?」

というような、今の会社を否定し、過去の会社としか比較出来ないような営業マンは
絶対にお客様から選ばれたりしないのです。
(本気でそう思っているのであれば、前の会社に戻るべきですよね・・・)

今の環境に素直に染まれる、素直な営業マン。
そして「自分なんてまだまだだ!」という謙虚な営業マンでないと、
新天地で活躍出来ないのです。

だからこそ、過去の能力や経験よりも、すなおさや謙虚さの方がよっぽど重要なのです。

設計や積算・工事に関しても同じです。

営業さんが仕事を依頼しやすい空気を出してくれる方だととてもいいのですが、
自分の我が強く、周囲が気を遣ってしまうような立ち振る舞いをしている人は、
例えどれだけ能力があっても、組織全体での仕事のパフォーマンスは落ちてしまいます。

これからの時代、レベルの高い競争が始まる中で、
組織内に意思決定のスピードを遅くするような人が居てはまずいのです。

採用の際には、すなおさ・謙虚さを有した人を採用する。
皆さんはどう思いますか?
コメント
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