鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1693回】 お客様の頭の中を耕しておく

2015年08月20日 | 住宅コンサルタントとして
住宅の価格は、ほとんどの方にとって、非常に高く感じます。

業界内で働いている人であれば、
例えばこれだけの仕様、これだけのセンスでこの価格だと安いやん!
というような相場感覚があるかと思いますが、
一般のお客様にとっては、やはり数千万円する住宅は高く感じてしまうのです。

こうしたことを踏まえた上で、私たちはお客様にプレゼンをし、金額を提示し、
最終的に選ばれなくてはならない訳です。

よりい確率でお客様から選んでいただくためには、
商談の進め方に注意する必要があります。

例えば、高額の英語教材を販売している会社があります。

英語の音声データとテキストで何十万円もします。

厳密に考えれば、テキストの原価なんてたかだか知れていますし
音声データもそれ自体の原価なんてないものですよね。

それを何十万という価格で販売しているのです。

トップレベルの販売スタッフの方は、どういう商談の流れでこうした商材を販売しているのか?

そのポイントは、金額を提示する前に、
英語を話せるようになることが、如何にお客様の人生を豊かなものにかえてくれるか?
単に語学の習得ということだけではないものをもたらしてくれる、ということを徹底的に訴求し、
まずお客様に「自分の人生もそうしたい!」と思っていただくことに注力します。

お客様が欲しい、と思ってから、はじめて価格や毎月の返済額の提示をするのです。

美容・エステ・ダイエットなども同じです。

しかしながら、住宅会社の営業マンの中には、
お客様が欲しい、と思ってもらっていない段階で、
簡単にプランを作成し、見積を提示する方が結構いるのです。

この話を昨日、クライアント様の社長とお話をしていたら、

「お客様の頭の中を耕す必要があるんですよね!」

とおっしゃっておられました。

全くもって分かりやすい表現だなぁ、と思いました。

お客様に購入後のイメージ、購入後の幸せを感じていただき、
その上でプラン、金額を提示する。

それは種を蒔く前に畑をしっかりと耕すことと同じです。

それをしなければ、どれだけ素晴らしい種でも、芽が出ないのです。

プラン提示前に、しっかりとこういたことをやっておきたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする