鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1702回】 目利き力と自社のセンスを上げる

2015年08月29日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社が地域の方々に興味を持っていただいたり、良い印象を持っていただくために
建物の写真を上質に撮影したり、センスの良いチラシやHP、カタログや名刺などを作成して
市場に発信していかなくてはなりません。

ただ、それらのツール類に関して、あまりにもセンスが無い会社が多すぎます。

ダサい写真をお客様に見ていただき、
時代錯誤甚だしい名刺をお渡しし、
センスが全く無いカタログを持って帰っていただいている。

そんな状態でお客様から選ばれる訳がありません。

「いや~、良い業者がこの地域にいないんですよ・・・」

という方も多いのですが、自社のセンスが上がらないのは業者さんのせいではありません。

結局のところ、依頼するこちら側のセンスが低ければ、
どんな業者さんに依頼しても、イマイチのものしか出てこないのです。

「相手もプロなんだから、もっと考えてデザインするのが当然でしょ!」

と考える方もおられますし、その考えももっともだと思いますが、
お客様の現状を理解し、強みや競争優位性を押さえた上で
その会社にベストな提案をしてくれるというのは、とても付加価値が高いものです。

そこまで依頼するのであれば、当然、料金は高くなるのです。

ただそういう会社に限って「予算が無いんです・・・」と言ったりしていますし、
更には家づくりに関して、お客様の言うがままに進めていたりするのです。

センスの良いモノをつくろうと思えば、まずは自分たちのセンスを高めなければなりません。

外部に丸投げで、センスが上がると考えるのは大きな間違いです。

自分たちもセンスの良いモノをたくさん見て学び、
「こんな感じにしたい!」と理想のイメージを相手に伝えられるくらい勉強する。

その上で、目利き力を高め、本当のプロを見つけ出し、
その方と詰めて詰めて打合せを繰り返し、ようやくイケてるものが完成するのです。

そういう意味でこれからの住宅会社は、
目利き力と自社のセンスを高め続けなければならないのです。

丸投げ&低予算では、何も変わらないのです。
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