日本が抱える問題はいくつもありますが、
その最たるものは、少子高齢化により、
人口減が進んでいくことです。
そしてその影響は、労働者不足にもつながり、
パーソル総合研究所の予測によると、
2030年には644万人の人手不足となる見込みだそう。
この数字から、どんなことが予測されるでしょう?
私が思うに、例えば今だとアマゾンで注文すると
大抵の商品は翌日には届きますが、
それが2~3日かかったり、
飲食店に行ってもホールのスタッフさんが不足していて、
「すみません」と店員さんを呼んでも
なかなか来てもらえない、というようなことが起こるでしょう。
そして住宅業界においても、
いろんなことが起こるでしょう。
例えば今だったら、給湯器が故障したとか、
エアコンや食洗器が動かなくなったという場合、
いろんな相談先が存在し、しかも結構早く対応してもらえますが、
2030年になると、対応してくれる先も減少し、
更にはそれらの業者さんも人手不足となっているので、
対応してもらうまで、数か月かかったり、
少額のメンテナンスの場合だと、どこも対応してもらえない、
ということも起こり得るでしょう。
以前、記事で見たのですが、
トランプ政権の政策により、雇用が非常に生まれ、
アメリカではブルーカラーの労働者不足になった。
結果、タイヤのパンクを修理しようとお願いしても、
スタッフが不足しているので、
修理してもらうまで数か月待ち、
という状況になった州もあったようです。
労働者不足ということは、
今、当たり前に受けられているサービスが
当たり前でなくなることを意味します。
「メンテナンスなんて、どこでも対応してくれるだろう」
と、メンテのことを考えず、安さに飛びついた消費者は、
入居して15年目以降に非常に苦労することとなるでしょう。
お客様は、住宅会社とは30年40年とお付き合いしていくのですが、
どんな会社に家づくりを託すのかということの重要性を
理解できていないお客様は多々、存在します。
そういうお客様に会社選びの重要性をお伝えし、
理解していただけるようにするのが営業マンの仕事です。