鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4616回】 業界内における倒産が本格化

2023年08月20日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界内で、倒産のニュースが増えてきています。

 

県を代表する建材店の倒産が2件、

(おそらく民亊再生となるでしょうが・・・)

それからかつてはそのエリアで

バリバリやっていた住宅会社で、

近年は縮小・撤退していた会社の倒産もあったりと

業界内でこれからかなり倒産が増えていくことでしょう。

 

その理由は、ただただ経営者が経営していなかったり、

自分の器以上に規模を広げたり、

自分の器以上にいろんな事業に手を出したり、

ということだと個人的に思っています。

 

近年、理念やミッション、パーパスが重要であるとか、

時代に合ったビジネスモデルが大切であるとか、

もちろんそれらは合っているのですが、

まずそもそも、販管費を超える粗利益額をどう確保するか?

 

もしくは粗利益額以下に販管費をどうおさえるか?

 

こういう基本中の基本がある訳です。

 

更に経営を続けていく上で大切なのは、

定期的に若いスタッフさんに入社してもらい、

育成していく、ということ。

 

これをしなければ、

気づけば社内が老人ホームのようになっている、

という事態にもなるのです。

 

そうすると、もう若い方に入社してもらっても、

あまりの年齢差により、

現社員さんと話が合わないので、定着しない。

 

結果、高齢化に歯止めがかからず、

着実に業績は下がり続け、組織崩壊となります。

 

また、BS、PL、キャッシュフローを理解せず、

事業を任せられる人材を育成せず、

やたらと新規事業に参入したがる経営者もいますが、

事業を増やすということは、

それだけ事業を回せるマネジメント能力を持つ、

優秀な幹部が必要になるのです。

 

営業マンとして、現場監督として優秀な人であっても、

あくまでもその道のスペシャリストであって、

事業を回すことが苦手な方も多々、存在します。

 

事業を回せるスタッフが社内にいないのに、

「面白そうだから」「儲かりそうだから」と

いろんなことに手を出す経営者は、

2000年までは通用したかもしれませんが、

現代では通用しないのです。

 

・BS・PL・キャッシュフローを理解する。

・販管費を超える粗利を確保するために、

何に取り組むべきか、戦略を構築できる。

・未経験のスタッフさんを育成できる

 

こういうことすらできないのに、

あちこち手を出した会社が倒産するのです。

 

手堅い経営をやっていきましょう!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする