鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

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【第4087回】 数字に弱いのは、経営者として致命傷となる

2022年03月09日 | 住宅コンサルタントとして

会社を維持するには、

会社を運営するのにかかるコスト

(販売費および一般管理費)よりも、

稼ぐ粗利益額を大きくすることが基本です。

 

稀にこの超基本的なことが理解できず、

売上や棟数だけを求める経営者が存在するのですが、

そういう経営者が経営する会社は、存在できなくなります。

 

そしてもう1つ、重要な点があります。

 

それはキャッシュフロー(お金の出入り)なのですが、

今月、いくらの支払が発生し、

いくらの入金や回収があるのか、ということを理解し、

そこに自社が保有している現金と合わせて、

今月や来月、再来月にお金が足りるのか足りないのかを

見える化し、理解することです。

 

3か月先に、入金と支払いを全て完了すると、

自社の現金が1000万を切るので不安、

と感じたら、前もって銀行に運転資金を借りるのです。

 

こうして、お金を余裕をもって回していくことが重要で、

それができない経営者は、致命的だったりします。

 

更に会社が潰れにくい体質にするために、

毎年、利益を出して内部留保を蓄積し、

自己資本比率を高める、ということも重要です。

 

まとめると、

 

短期的なお金の出入り=キャッシュフロー(虫の目)

今期1年を赤字にしない=販管費を粗利より小さくする(鳥の目)

長期的に潰れにくい体質にする=自己資本比率を高める(魚の目)

 

という3つの視点と、数字を読み込むだけの能力が、

経営者には必要なのです。

 

これ、分からなかったら、

頭を下げて教えてもらってでも身に着けておかなければ、

会社を維持・成長させることは難しいのです。

 

理解できていないのに、知ったかぶりをすることや、

分かる人に教えを請わないことは致命傷となるのです。

 

数字にめっぽう強くなる必要はないですが、

最低限、数字を読めるようになることが、

経営者には欠かせないのです。


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