会社を維持するには、
会社を運営するのにかかるコスト
(販売費および一般管理費)よりも、
稼ぐ粗利益額を大きくすることが基本です。
稀にこの超基本的なことが理解できず、
売上や棟数だけを求める経営者が存在するのですが、
そういう経営者が経営する会社は、存在できなくなります。
そしてもう1つ、重要な点があります。
それはキャッシュフロー(お金の出入り)なのですが、
今月、いくらの支払が発生し、
いくらの入金や回収があるのか、ということを理解し、
そこに自社が保有している現金と合わせて、
今月や来月、再来月にお金が足りるのか足りないのかを
見える化し、理解することです。
3か月先に、入金と支払いを全て完了すると、
自社の現金が1000万を切るので不安、
と感じたら、前もって銀行に運転資金を借りるのです。
こうして、お金を余裕をもって回していくことが重要で、
それができない経営者は、致命的だったりします。
更に会社が潰れにくい体質にするために、
毎年、利益を出して内部留保を蓄積し、
自己資本比率を高める、ということも重要です。
まとめると、
短期的なお金の出入り=キャッシュフロー(虫の目)
今期1年を赤字にしない=販管費を粗利より小さくする(鳥の目)
長期的に潰れにくい体質にする=自己資本比率を高める(魚の目)
という3つの視点と、数字を読み込むだけの能力が、
経営者には必要なのです。
これ、分からなかったら、
頭を下げて教えてもらってでも身に着けておかなければ、
会社を維持・成長させることは難しいのです。
理解できていないのに、知ったかぶりをすることや、
分かる人に教えを請わないことは致命傷となるのです。
数字にめっぽう強くなる必要はないですが、
最低限、数字を読めるようになることが、
経営者には欠かせないのです。