2022年を振り返ると、
弊社のクライアント様の中で
平均受注単価税別2500万を超えている会社は、
業績も堅調でした。
特に3000万を超えている会社は、
過去最高の業績だったりと、絶好調。
建物だけで3000万以上を出せるお客様は、
世帯年収もやはり良いので、
多少の物価高であっても、
家を建てるモチベーションが下がらないのですね。
そしてしっかりと情報を収集・分析し、
真面目に家づくりに取り組み、
企業として信頼できる会社、
更には人として信用できる営業マンに
家づくりを託すのです。
私の個人的な考え方は、
価格を安くして簡単に売れる商品を開発すると、
営業マンとして成長しなくなる。
人が成長しない組織は、
優秀なスタッフさんから退職していくし、
お客様の要望が年々高くなる中、
どこかの段階でお客様のニーズを満たせなくなる。
すなわち、簡単に売れる商品やしくみをつくることが、
長い目で見れば、会社の組織力が弱くなる。
なので、基本は高付加価値化を推進します。
デザイン性を高め、性能を高め、仕様を高める。
そうすると、付加価値をお客様に理解していただくために、
こちら側が勉強しないと全く価値が伝わらない。
その困難を乗り越えた先に、
会社として、スタッフさん個々としての成長があり、
長期的に強い会社になっていく、と思っています。
なのでローコスト化を提案したり、
建売をガンガン増やしていく、ということを提案していません。
こうした経営方針の答え合わせは、
10年単位で見なければできない訳ですが、
高付加価値化に取り組んでいただいてきたクライアント様は、
この路線に取り組んで良かった、と思っていただいている、
と個人的に思い込んでおります(←勘違い甚だしい)。
頑なにローコスト路線だったクライアント様も
2023年は仕様や性能を高めていただけます。
先進国は所得の二極化が進み、
更にAIやロボットの発達により、
二極化のスピードがより進むのです。
ある一定の所得以上の層をターゲットに、
住宅会社は展開していく必要があるのです。
安易にローコストに走った会社さんの
経営方針の答え合わせがこの2~3年で出来る、
と個人的に思っています。
10年スパンで考えるのが、経営なのです。