鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4377回】 激動の2023年

2022年12月24日 | 住宅コンサルタントとして

エンドユーザーの心理や嗜好の変化と

弊社クライアント様のことしか興味が無い私は、

業界全体の水面下の動きに関して、

それほど詳しくはありません。

 

で昨日、お伺いしていたクライアント様で、

いろんなことを教えていただきました。

 

これまで何十年と住宅事業に取り組んできて、

過去、それなりに上手く経営してきたが、

ここに来て頭打ちになっている会社の経営者で、

バイアウトを考えているケースが結構多いこと。

 

そして異業種から参入してきて、

そういう会社を買おうとしている会社もあるが、

そういう会社は、買った会社の価値を高めて

また再度売って儲けることを考えていること。

 

あの住宅会社やこの住宅会社も、自社を売ろうとしている、

ということを教えていただいて、ちょっと衝撃を受けました。

 

また、いろんなエリアでトップクラスだったビルダーの凋落や

新興勢力の躍進し、ランキングが大きく変わるなど、

住宅業界はかなり変化が激しかったのですが、

2023年は更に大きな変化があるだろう、と感じました。

 

経営者や幹部が高齢化する中で、

頭がやわらかい後継者を育てることができなかった会社は、

確かにどうやって経営していけば良いかを

イメージできないかもしれません。

 

なので自社を売ろうとする訳ですが、

売った場合、その会社で家を建てたOBさんのアフターは、

本当にいい加減で適当になりがちですので、

OBさんから見れば、ショックであり、裏切られた感が発生します。

(→私自身、身をもって感じています)

 

また、棟数を伸ばすために、

単純にローコスト商品を開発し、

薄利多売の戦略を取ってきた会社は、

このインフレの中、大苦戦となっています。

 

弊社のクライアント様でも、

今年、過去最高受注と絶好調だった会社もあれば、

かなり苦戦をされた会社もあります。

 

好調だった会社に共通するポイントは、

出店フォーマットが時流に合っていることと

ブランディングがうまく展開できている、ということ。

 

逆に出店フォーマットが変わっていなかったり、

ブランディングに関して

すなおに弊社の提案を受け入れていただけなかった先、

更には実行できなかった先に関しては、

やはり苦しい1年となりました。

 

円安による物価上昇など、

外部環境が大きく変わると、

商品やマーケティングをそこに合わせて変える必要があります。

 

市場に対しての打ち出し方であったり、

出店フォーマットであったり、商品であったり、

それらをタイムリーに変えていく実行力と資金力が

これからの時代、不可欠なのです。

 

2023年も業界的には激動の1年となります。

 

市場の変化、顧客心理の変化に適応するため、

学び続け、変わり続けたいものです。


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