エンドユーザーの心理や嗜好の変化と
弊社クライアント様のことしか興味が無い私は、
業界全体の水面下の動きに関して、
それほど詳しくはありません。
で昨日、お伺いしていたクライアント様で、
いろんなことを教えていただきました。
これまで何十年と住宅事業に取り組んできて、
過去、それなりに上手く経営してきたが、
ここに来て頭打ちになっている会社の経営者で、
バイアウトを考えているケースが結構多いこと。
そして異業種から参入してきて、
そういう会社を買おうとしている会社もあるが、
そういう会社は、買った会社の価値を高めて
また再度売って儲けることを考えていること。
あの住宅会社やこの住宅会社も、自社を売ろうとしている、
ということを教えていただいて、ちょっと衝撃を受けました。
また、いろんなエリアでトップクラスだったビルダーの凋落や
新興勢力の躍進し、ランキングが大きく変わるなど、
住宅業界はかなり変化が激しかったのですが、
2023年は更に大きな変化があるだろう、と感じました。
経営者や幹部が高齢化する中で、
頭がやわらかい後継者を育てることができなかった会社は、
確かにどうやって経営していけば良いかを
イメージできないかもしれません。
なので自社を売ろうとする訳ですが、
売った場合、その会社で家を建てたOBさんのアフターは、
本当にいい加減で適当になりがちですので、
OBさんから見れば、ショックであり、裏切られた感が発生します。
(→私自身、身をもって感じています)
また、棟数を伸ばすために、
単純にローコスト商品を開発し、
薄利多売の戦略を取ってきた会社は、
このインフレの中、大苦戦となっています。
弊社のクライアント様でも、
今年、過去最高受注と絶好調だった会社もあれば、
かなり苦戦をされた会社もあります。
好調だった会社に共通するポイントは、
出店フォーマットが時流に合っていることと
ブランディングがうまく展開できている、ということ。
逆に出店フォーマットが変わっていなかったり、
ブランディングに関して
すなおに弊社の提案を受け入れていただけなかった先、
更には実行できなかった先に関しては、
やはり苦しい1年となりました。
円安による物価上昇など、
外部環境が大きく変わると、
商品やマーケティングをそこに合わせて変える必要があります。
市場に対しての打ち出し方であったり、
出店フォーマットであったり、商品であったり、
それらをタイムリーに変えていく実行力と資金力が
これからの時代、不可欠なのです。
2023年も業界的には激動の1年となります。
市場の変化、顧客心理の変化に適応するため、
学び続け、変わり続けたいものです。