甥っ子とその奥さんとの食事の翌日、
大阪の阪急梅田本店に何年振りかに行きました。
大阪生まれ、大阪育ちの私ですが、
滋賀に居を構えて以降、
日頃のお買い物も食事も全て京都で済ませています。
売り場面積は大阪に比べ、大きくないのですが、
京都の個々のお店のセンスや店員さんの接客レベルがマジ高く、
心地良いお買い物ができるので、
わざわざ大阪まで出ない、という訳です。
甥っ子たちとの食事の約束があったからこそ、
久しぶりに大阪まで出たのですが、
阪急梅田本店の売り場、やっぱメチャ見やすいんですね。
マネキンさんの着こなしは、さすが大阪、という色遣いですが、
(原色を使った、派手なマネキンさんが結構ある)
入っているブランドも素敵で、売り場を視察しておりました。
そんな中、イギリスの革製品のブランドショップがあり、
家内と入りました。
2017年にイタリアのトリノで、そのブランドの靴を買ったのですが、
当時、家内の靴は490€(日本円で63700円)だったと記憶しています。
家内の靴と同じシリーズがあったので、値段を調べてみると、
何と今、190000円となっておりました。
あまりの価格の高騰具合に二人してびっくりしました。
その靴を毎年、家内はメンテナンスに出していて、
6年経過していますが、今もこれから先も全然履けそうです。
店員さんも家内の靴を見て、
「メンテ完璧ですね!大切に履いて下さりありがとうございます」
とおっしゃっていました。
本当に良い製品は、ホンモノの素材を使っていて、
メンテナンスを定期的におこなうと、
とても長い間、使うことができます。
それは靴も鞄も家も同じ。
ホンモノの木や漆喰、土、タイルなどでつくられた家は、
時間の経過と共に味わいが増してきます。
そしてメンテナンスを定期的に行うことで、
永く住み続けることも可能なのです。
天然の木だと、キズや凹みも味になりますし、
風合いも良い感じに変化します。
しかしながら、カラーフロアはキズはキズですし、
風合いの変化からは劣化しか感じられません。
ビニールクロスの剥がれであったり、
シート張りの建具のシート剥がれは残念な感じにしかなりません。
そうした家に愛情を持って住み続けることは難しく、
結果、メンテナンスをせずに解体して建て替える、
という選択となってしまうのですね。
地球環境にも良くないです。
ホンモノの製品。
ホンモノの家。
それらは手を入れながら、
永く愛着を持つことができるので、
結果としてとてもお得になるのです。
こういう価値観の方が増えていくと良いなぁ、と
個人的に思っています。